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少年少女色彩都市・某Edit. Passive Notes Walker その③

「そうだ、今日はどこに行くんです?」
街を歩きながら、理宇が尋ねた。
「んー……そうだなー……あ、思いついた。CD屋行こうぜ」
「了解ッス」
目的地に向かう近道となる細い路地に入ったその時、路地の奥から爆発音が響いてきた。
「お、ビンゴ。行くぞ、先行け」
「はい!」
ホルスターから武器となる2本の棒を抜き、両手に構えながら理宇が駆け出した。いち早く路地を抜けた彼女の目に映ったのは、CDショップの自動ドアを破壊し、内部への侵入を試みる体高4mほどのエベルソルの姿だった。
「タマモ先輩、敵です! 見える範囲では1体、2階にも余裕で届くサイズの大きさです!」
「なるほど分かりやすい状況報告感謝」
弾丸を描きながらタマモも理宇に追いつき、射撃をエベルソルに命中させて注意を引いた。
「あークソ、なんだってこうも人間の多い場所に湧くかなァコイツは。これだけ周りに障害物があると思ったように弾が撃てねェ」
「……厄介なところ申し訳無いんですが、タマモ先輩」
「ん、何だ?」
「2つほどお願いしたいんですけど」
「何だ、言ってみろ」
「一つはフィニッシャー。あれだけ大きい相手だと私は足止めに専念した方がやりやすいので、ダメージは先輩に積んでもらいたいです。あともう一つ、向こうのリズムをできるだけ一定にコントロールしてもらえると、受けやすいので……」
「……そういうのはウチの相棒の方が得意なんだけどなァ……。まあ、やれるだけやってみるが、多分上手く行かないからお前も頑張れよ」
「はい、お任せください!」
「オーケイ、来るぜ」

  • 少年少女色彩都市ナニガシエディション
  • 棒は予め描いておいたインキ製
  • 太達あんまし得意じゃない……
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