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UFOの落ちた夏(11) 完結

「この子の名前、何にしようかしら。」
 母の言葉に、強く反応する。
「“宙”がいい。宇宙の宙で“そら”」
 母は笑う。
「それじゃあ、空ちゃんの名前を呼ぶときと、聞き分けがつかなくなるわ」
 そんなの、ニックネームでも何でもつけてしまえばいい。
 私の気迫に圧されたのか、ちょっと間をおいた母は、そうね、と呟き、
「この子の名前は“宙”にしましょう。空ちゃんが名付け親ね」
と微笑んだ。
 私は嬉しかった。
 この子を、あの海に連れて行かなくては。「馬鹿」ばっかり言わないよう伝えなくては。あと、UFOを勝手に操縦しないように言うことも。言いたいこと、伝えたいことが山のようにあって。
 それでも、一言目は決まっていた。
「また会えたね、宙」
 さっきよりもずっと小さい宙が、笑っているように見えた。
「ほら、言ったとおりだろ、姉ちゃん」
 そう、言っている気がした。

おしまい。

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あなたが

あなたが
私の髪から零れる雫を
拭ってくれるだけでよかった
あなたが
ぼろぼろの私をそっと
抱きしめてくれるだけでよかったのに

近くにはいられないと悟ってしまった私は
あなたを押し返し
笑顔でさよならを呟いた

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可愛いな。

本当好きめっちゃ好き全部欲しい。めっちゃ
可愛い。自分が好きなあの子になら何されても
いい。全部好き。傷つけられても病んでても
ワガママ言っても全部好き。
ヤバいこれは…完璧に惚れてるな(笑)

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人生ゲーム

HP 1/100 MP 0/50 職業・社畜
状態・毒/不眠/麻痺/鬱

▶行動 アイテム 防御 逃走


一歩踏み出せば全てが終わる▼

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無題

普段は温厚なあなたが怒ることもあると知って。ますますあなたのことが好きになってくる。

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やっかみ

君たちの恋の光が熱すぎて
火傷しそうだよまったくもう。

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感情の出し忘れ。

感情は出さなかったらどんどん忘れていく。
自分は忘れてたよ…あの感覚の事。

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UFOの落ちた夏(10) 次回完結

 走った。祖母の家まで、走って走って走って走った。まだUFOがあるかもしれないと。
 だが、庭には既に何も残っていない。破片や跡など、何一つ。
 そんな中、まだ状況を呑み込めていない私に、一本の電話が入った。
『はやく病院へ、ばあばと来るんだ!』
 父からだ。病院へは歩いて5分程度。胸が、どくりと波打つ。この偶然の奇跡に、胸の鼓動が高まる。
 はやく。はやく行かなきゃ。
 台所にいるであろう祖母へ、その場で病院!と叫ぶ。伝わっただろうか。そう思うも、今の私は、考えるよりも先に体が動いていた。一刻も早く着きたかった。
 3階の304号室。頭の中でそう反芻させ、走る。
 そして、病室の扉を開いた。
「お母さん!」
 疲れているような、それでも嬉しそうに微笑む母の腕の中には、小さな小さな男の子。私の、弟がいた。覗き込むと、先ほどまでの男の子と顔がダブった。茶色い髪と、深く澄んだ黒い眼。
 私は、息を呑んだ。

続く

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ほら

「晴れてるね」
「雨が降ってる」
「雨が止んだよ」
「虹がかかったよ」
「また、明日ね」
ほら
取り留めの無い
ただのおしゃべりじゃない?

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余命

余命一年と言われる僕と
余命すらも分からない君とが
恋に落ちたなら

制限時間を理由にして
きっとお互いを愛し合えるんじゃないかな

でも君は僕より先に死んでほしい
残された悲しみ苦しみを味わうのは
僕だけでいいから

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non title

きみが落ちこんでいるときだけ開店する花屋のアルバイト店員になりたい

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衝動也

嗚呼、
「今日も」なんて
言葉だれが
言い始めたんだろうな
「明日も」みたいな
言葉消えてしまえば
明日はないんだな
消しゴムを手の平で
もて遊ぶ ただ転がって
どこかに逃げた
僕も、なんて、考えて
やめた
廃屋で雨やり過ごそう
きっと止まないさ それでいい
道ばたで小さな花を散らそう
そんな僕を誰が叱るの
君が現れる幻想を
君が消えてゆく残像を
きっと
今日も
追いかけてしまうんだな
足がもつれて
転びそうだ

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泣き言

私の言葉が間違いだったかどうかなんてわかんないけどね、だけどあのときあの瞬間何かが壊れたことだけはぼんやりと覚えているよ。

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文学少女(3)

 私の好きな或るアーティストが、「音楽と文学は似たようなものだと思う」と言っていた。「どちらも、書き手の自己表現なんだ」と。私はそれを聴いて、『だから私は音楽に惹かれたのかもしれないな』と思った。
 或る暑い夏の日、私はいつも通り一人で学校から帰っていた。その日、私は朝からとても気分が悪くて立っているのもやっとだった。
私がいつものように人気のない河原を歩いていると、ふと上から飛行機の音がした。その音がまるで自分のすぐ真上にあるような気がして、私は何気なく上を見上げた。その瞬間、空を見上げたはずの私の目の前が真っ暗になった。そして、私はそのまま気を失ってしまった。
 気が付いた時、私は真っ暗闇の中にいた。頭もちゃんと働いて意識もはっきりしているのにも関わらず、何故か周りが暗かった。初め私は、何らかの理由で目隠しをされているのだと思った。理由は分からないけれど、その解釈が一番納得がいくような気がした。しかし、『それならば……』と、少し疑問を持つ自分もいた。
『目隠しならば、少しくらい光が漏れ入っても良いのではないか? もし、光が漏れ入ってこないようにきつく結んでいるとしたら、何故頭がきつくないのだろう?』
 そこで私は、目隠しを取ろうと頭の後ろに手をやった。しかしそこには、本来あるべきはずの目隠しの結び目がなかった。いや、結び目だけではなく、目隠しとして使用されているはずの布等すらなかった。そして気が付いた。目には何も巻かれていなかったのだ。
 その事実を知った時、私はそのまま動けなかった。しばらくの間、全くと言って良いほどその状況における理解が出来なかった。そしてその意味が分かった瞬間、私はありったけの声で発狂した。今思えば、普通に考えてそこは病院だったのだから、とても周りの迷惑になっていたと思う。しかしその時の私は、今いる場所がどこなのかすらどうでも良くなっていた。私の声を聞きつけて、何人かの人がやってきたのが足音でわかった。その中に母の声がして、ようやく私は落ち着いた。私が母に対して、初めて安心感を覚えた瞬間だった。母が言うには、道端に倒れて動かなかった私を、偶然通りがかった人が見つけ、救急車を呼んでくれたらしい。

~続~

1

毒針のようだ。

無防備なあなたの背中を
恋の視線でつらぬくの。

振り向いてくれることすら
なぜかかなしくて、
なぜかさみしくて、

さようなら、はつ恋。
さようなら、はつ声。

(お久しぶりです。数年ぶりです。こんにちは。)

2

私は「またね」なんて信じないし信じながら言ってない
今日は君に明日の予定をむりだと言われた
「またあそぼね」
なんて言った
君を信じてみたくなった
君なら裏切らないと思うから。
「またね」

0

 

もう
もう
もう

貴方のことは信用できないね
貴方の「好き」は信用ならないね
むしろすべての人の言葉が虚言のようだ
そして私の何もかも虚ろなようだ

貴方の、貴方の、最上級の言葉でさえも
私にとっては見透かせない海底からせり上がった
蒼い海水のように意味を成さない

ああ、
私が悪い、悪い
でもってみんな
貴方のことは信用してるか
してるか
しってるか
信用って、ねぇ
詭弁かもねと呟いて
それが大きく反響したのさ

ぐわん
ぐわん
って

私の想いを預けて
というより投げて
貴方が受け取ってくれるのか
って考えてしまうのだ
確信が必要、ともいう
私の、想いを前にして
貴方が逃げないという確証なんてないだろう

だめだな
貴方はそんな人じゃないっていうのに
本当に小さなファクターたちが
私の心を惑わしているのだろうか
それだけじゃないよな
それだけじゃない
私にはあなたが必要なのだ

さっきも言った通り
こころはまさに青い海底
奥底の暗い
くらい
見えないから、恐れるんだな
見えてたら恐れないのに

なんで、どうして、見えないのか
それはどうして、貴方がまぎれもない、人だからなんだな

ああ、だから
私は誰かに自分の想いを預けたい
というと誤解があるかもしれない
ソファに凭れ掛かるように、という比喩が
ピッタリくるだろう
そんな体たらくだから
私は誰とも馴れ合いはしないのだ
困ってる貴方を見たいわけじゃない
そのときは手ひどく振ってくれた方がありがたい

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もやもや

嫌なもやもやがある。教室のなかでみんな抱えてる。ああしないと、こうしないと。本当はわかってるんだよね。ただ行動できないだけだよね。
大丈夫、みんな一緒だ。
もやもや、抱えてる。
それは決して悪いことじゃないと思う

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LINEというコミュニティ

私の知らないところで

言葉が、感情が行き交う

私の知らないところで

繰り広げられる物語がある

不器用な私たちには生きづらい世界

様々な世界が幾重にも絡まって、私たちの価値観を規定していく

あるはずのない、ぼんやりとした

まるでアスファルトに揺らめく蜃気楼のような

不安 終



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白々しい

けものみたいって
いわれたから
こしの辺りが熱くなった
うっとうしい前髪を上げて
とうとうと流れる汗を舐める
うだるような熱帯夜

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ウィークエンド

鬱ってる ギター片手に
映ってる 窓ガラス
狂ってる 世界のせいにして
震えてる 未来が僕の肩を掴む

「何か言ってみろ。俺に何か言ってみろよ。」

「俺に何が出来るかな。お前が誰かも知らないけど」

「珍しいな。今どき誰も俺に興味なんて持たない。もうこんなにボロボロなのにな。」

「大丈夫さ。きっと、お前が笑えるようにもがいてる奴もいる」

「俺は大丈夫か?」

「あぁ。なんとかしてみせるよ」

嘘じゃないさ

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UFOの落ちた夏(9)

「もー、ごめんねってば」
 帰り道、宙はむくれている。まだほのかに残る赤に照らされ、その色に染められながら。
 結局、この宙という男の子について、名前と、お姉さんがいるということくらいしかわからなかった。そういえば、宙はずっと私のことを“姉ちゃん”と呼ぶ。
「どうした“姉ちゃん”?」
 ほら。名前なら、いくらでも聞く機会はあったろうに。
 そう言うと、宙は一言。
「……知ってるから」
 どういうことだろう。いつ、知ることができただろうか。
 私には宙の言うことが理解できなかったのだけれど、宙があまりにも真剣で。
「宙?」
「ぼく、そろそろ行かなきゃ。楽しかったよ、姉ちゃん」
「待って!」
 宙はその時、私が初めて見る無邪気な顔で笑った。
「またな、姉ちゃん」
 そう言い残して消えたことだけは覚えている。

続く

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改めまして

明後日で、掲示板登録して一年が経つということで、改めて自己紹介をさせていただこうかと思います。

奈良県在住、15歳の高校一年生のりんごのおひたしです。
この掲示板内では、りんちゃんという呼ばれ方で通っています。(りんちゃん呼びうれしいです!)
小説の更新頻度が遅すぎて多分みなさん、存在にも気づいてないと思います…笑
頑張ろ…
ポエムを初めて書き込んだのは去年の7月で、そこからは少しは上手くなったかなぁ?って感じで。
ここにいるうちに、たくさんの人と関わって、仲良くして、それが本当に幸せです。
まだまだ腕を磨けたらいいなって思ってます。
文章を毎日のように綴って、言葉を好きになってどんどんいろんな人と関わっていけたら嬉しいです。

名前を挙げると、長くなりますが、あえてお二人のお名前だけを挙げさせてください。
ちょっぴり成長したピーターパンさん
memento moriさん
あなたたちが私の憧れです。

長くなりましたが、みなさん今までありがとうございました!!
もちろんこれからも、ここに居続けるので、これからもよろしくお願いします!!!

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今が最高

今が最高っていう
戻れない瞬間ばかりでしょう
涙がこぼれる寸前とか
この感情を過ぎたら笑ってしまう とか
夢中から醒めたフラットな
熱の冷めるとき とか
逆に熱くなる
スイッチの入るタイミングとか
恋に落ちる 一目惚れの瞬間とか
そういうここしかないっていう
感情の動く瞬間が
好きで好きで堪らなく好きで
今が最高に気持ちいいんです。

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孤独

まっしろなその目を見せ
ちかづいてくる君が嫌い
がんばれって言葉だとか
えがおの後ろにある憂い
たかが淋しさの話なんだ

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読書

君はいつも本を読んでいた
乱暴に扱うその辺の男の子とはちょっと違って
体の芯から指先までに通る神経を
1枚1枚にのせるように。
その瞬間私は少しだけ本が嫌いになった

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また巡るあの夏

夏の記憶は
あいまいで
繊細で
ふわふわかつ
きらきらと光るもの

そっと鍵付きの箱にしまっておいても
逃げ出されてしまった
あの、夏