「もしかして、守秘義務があるような悩み?」
「いや、そういうのじゃないけど…」
なんか、言いにくいというか…とわたしは目を泳がせる。
それを聞いてミツルはふーんとうなずくが、ふと何かを思い出したように、あ、と呟いた。
「そういえば、ネロ達は?」
今日は一緒じゃないのか⁇とミツルはわたしに向き直る。
「あ、あ、うん…」
「もしかして悩み事って、アイツら関連?」
「えっ、そうだけど…?」
ミツルの質問に対し、わたしはついそう答えた。
するとミツルはなるほどね~と腕を組む。
「アンタは異能力を持たない一般人だけど、ネロ達は異能力者だからなー」
その辺の違いで悩むのは致し方ないよ~と、ミツルは笑いながら続けた。
わたしはあんまり笑わないでよ…と突っ込んだが、ミツルはまぁまぁそんな深刻な顔すんなって、と手をパタパタさせる。
「今のアイツらはアンタの事を、前程邪魔がっていないみたいだし」
「えっ?」
わたしは彼の言葉に思わず声を上げる。
ミツルはあれ、気付いてない?と首を傾げた。
解りたくないのに
どうしても逃げ道がないから
一人絶望の部屋で
ゆっくり眠る
明日の始まりは
明日の朝ごはんを考えるところから
目を覚ましてみれば
違う世界に行けたって
史実にもない
記憶にもない
何処にもない
なのにさ
大きな傷跡が残ってる
傷を開いて
痛むけど
ちゃんと知りたいの
理由を
解るようになるまでは
少し時間が要るかもね
中身を覗いて
辛いけど
知るべきだから
自分を
何を持っていればいいのか
何をしていけばいいのか
もしもの話をしよう
例えば夢が叶うとしたら?
永遠の窓が消えるのを
見届けたい
昨日の終わりは
確か夜眠れなくて起きてた
だからまだ終わってないとか?
よくわかんないって
視覚にもない
聴覚にもない
触覚にもない
なのにさ
小さな病が残ってる
宝石を割って
嫌だけど
ちゃんと取り除きたいの
邪魔物を
何故か分からないけど
生きていたいから
この世の全てが見えてしまったら
絶望と希望の狭間で迷う
要らない秘密が聞こえてしまったら
身を削ってかき消そうとする
「どうでもいい」?
もう聞き飽きた
死ぬまで聞きたくない
でも でも でも でも でも でも
傷を開いて
痛むけど
ちゃんと知りたいの
理由を
苦しみながらも
前を向きたいの
だから
中身を覗いて
知るべきだから
自分を
何をして生きてきたのか
何をして生きていくのか
天頂で輝く球体が 短い影を落とす正午
あたりは1面真っ青である
雲は流れ 時も流れ 人だかりができる
そう、戦場という名の戦場で 皆戦って帰って来るのだ
頑張った人にしかわからない 特別なご褒美を
頑張ったもの達が 体中で感じ
新たに始まる膨大な日常(ステージ)に
また挑み始める
アエギタロス カウダトゥス
Aegithalos caudatus
年齢:15歳
身長:148cm
わがままで縛られることを嫌うアヴェス。自己中な問題児という扱いで、実際自己中さが隠しきれていないが本人的には自重している。専用レヴェリテルムは片腕くらいの長さのハサミ。名前の由来はエナガ。
ヴルトゥル グリュフス Vultur gryphus
年齢:15歳
身長:168cm
流されやすく面倒ごとを避けたがるアヴェス。怒られそうになったらとりあえず謝罪して済まそうとする悪癖があるので問題児扱いされている。専用レヴェリテルムは人一人が縮めば隠れられるレベルのサイズの盾。名前の由来はアンデスコンドル。
パラブーテオ ユニシンクトゥス
Parabuteo unicinctus
年齢:17歳
身長:158cm
寡黙だが誰に対しても友好的なアヴェス。専用レヴェリテルムはドリルであり、身体に凄まじい負担をかけるのと引き換えに大幅にドリルのサイズを変えて戦うというかなり無茶な戦法を使うため頻繁にカテルヴァから外される。名前の由来はモモアカノスリ(ハリスホーク)。
焼けた顔で 疲れをほぐす
光を浴び、いつもよりうんと変わったその姿は、
一日の終わりの盛大な証
青から橙へ 真っ青だった空の跡は もうない
最後の力を放っている太陽と 終わりかけた世界が 今、ゆったりと沈んでいく
静寂の中に入り込む自分
今日もまた、今日とて、今日という日が
溶けて消えてゆく
「おいキモいの! ファナが相手してやるわよ!」
ファナはディソーダー群に近づくと叫んだ。空気の振動に彼らは足を止め、ファナの方を真っ赤な目玉でぎろりと睨んだ。そして耳を塞ぎたくなるような共鳴音を上げて、たった1人の華奢な女の子に一斉に向かってくる。
ファナは臆せず群れに飛び込み、ナアマを振り回す。熱線攻撃と鋭い脚での攻撃を軽々と避けつつ、足元に回りナアマをひと振り。ディソーダーの体躯に対して細い脚は簡単に切断されて、がじゃんがじゃんと音を立てながら体勢を崩す。崩れ落ちたときに外皮の破片が四肢を掠めて、いくらか傷ができた。浅いものはすぐに治癒したが、深く肉が抉れた傷はそう簡単には治らず、生温い鮮血がどくどくと流れ出た。
「いやぁだぁ! アディくん以外がファナを傷つけるなんてっ」
なんだか狂気的なことをほざきつつ攻撃を避ける。その間に血は止まってきた。
何はともあれ、こういう戦い方ができるのは、小型ディソーダーと比べても小さい人間型のリニアーワルツたちの、数少ないながらもかなりのアドバンテージである。攻撃を受けたディソーダーは、人間の叫び声と鯨の鳴き声を混ぜたような鳴き声を上げて、最後の抵抗とばかりに熱線攻撃を浴びせる。しかしほとんど動くことのできない彼らの攻撃が当たるはずもない。目玉から脚の付け根まで伸びた赤く鼓動する溝にナアマを突き立てて、一気に引き下ろすと、ディソーダーはグロテスクな叫び声をあげ、粘性の高い黒い液体を噴き出して動かなくなる。
ファナ1人ではどうすることもできない大型個体はとりあえず放置し、小型個体の殲滅を図る。ファナは先ほどのような戦闘を何度か繰り返し、最後の小型個体を倒した。
ふと自分の身体に目をやると、どろりとした体液が白い肌の上を流れている。ディソーダーの体液と自分の血液という質感の違う液体が混ざって気持ち悪い感覚がした。
「うぇーっ、まじサイアク!」
弾かれたように手足をばたつかせて悪態を吐いた。
「いやそんなに驚くなよ」
こっちは軽い気持ちで声をかけただけだし…とミツルは上着のポケットに両手を突っ込む。
わたしはあっごめん…と謝った。
「…で、どうしたんだ、難しい顔して」
考え事かー?とミツルはわたしに尋ねる。
わたしはどうして分かったの?と不思議がったが、ミツルはまー異能力使わなくても分かるさ、と笑った。
「で、なーに考えてんだよ」
悩み事か?とミツルがわたしの隣に座ったので、わたしはまぁそんな感じかな…?と苦笑いする。
「他人に話すべきか迷うような事だけど」
「えっ何それ!」
超面白そうじゃん‼とミツルはわたしの言葉に対し目を輝かせた。
わたしはそ、そう…?と首を傾げる。
「いや、だって俺情報屋だし、面白そうな情報には目がないんだよ」
せっかくだから教えて欲しいな~とミツルは両手をこすり合わせつつにやけた。
わたしはそんな彼に引きながら、それはちょっと…とやんわり断る。
するとミツルは、え、どうして?と不思議がった。
あなたは皆を救うべく一人犠牲になった。
なのになぜ笑顔なの?
一人、戦場の地へと足を踏み入れ、そして舞い踊り、まるで一人目立つようにして、焦点をあなた自身一人に向けるように、皆んなを庇うように…あなた一人集中攻撃を受け、
なのになぜ、笑顔なの?
追い風は
知らず知らずに僕をおいてく
友達も
知らず知らずに僕をおいてく
限りないものがないから
限りある私は尊い
その心に気づいてよ ねえ
だから今日はおいとま
おいてかれて今日はおいとま
雨がふってこっそりおいとま
妄想途中で再びおいとま
人生は満ち足らない
向かい風は
知らず知らずに時を戻す
やり直したいことなんてないのに
知らず知らずに時を戻す
未来の行き方も未来の生き方もわからないくらい
自分を疑う僕だけど もう
誰かが嗤ってることになれちゃったから
今日はおいとま
見つからないように今日はおいとま
虹の橋で優雅においとま
妄想途中で再びおいとま
泣いても笑っても時間は経つ
頑張らなくても時間は経つ
おいとましてても時間は経つ
世界にいるなら時間は経つ だから
今はおいとま
今日はおいとま
今週はおいとま
今年はおいとま
人生は楽しければなんとかなるから
わたしが先週聞いた作戦会議を思い返すと…逢賀さんがヴァンピレスの行動を追跡してネロ達に居場所を知らせ、その情報に沿ってネロがヴァンピレスに戦いを挑む。
そしてネロがヴァンピレスを引き付けて路地の奥へと誘い込み、身動きが取れなくなった所を逢賀さんが彼の異能力”ヴァンパイア”でとどめを刺す、という流れだった。
しかし、本当にこれで良いのだろうか。
ヴァンピレスが異能力を奪うようになったのは、家族に相手にされなかった過去が影響しているとのことだった。
しかし、そもそもどういう理由で、彼女は他者の異能力を奪うようになったのだろう。
”家族に相手にされない”だけで、そうなるものだろうか?
その辺りの理由をハッキリさせないまま彼女から異能力を取り上げるのは、ちょっと違うのでは…とわたしが考えていると、不意におーいと聞き覚えのある声が聞こえた。
わたしが何の気なしに顔を上げると、目の前にコバルトブルーのウィンドブレーカーの上に黒い上着を羽織った少年…情報屋のミツルが立っている。
わたしはつい、えっ⁈と素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……な、なに? 早く行きな?」
アッドは不思議に思って優しく諭す。するとファナが、不満そうな顔で自分の口を指さす。
「ちょっとアディくん忘れてる」
「……ああ、急いでんのに……」
言われてやっと気づいたアッドは、観念したというように、ファナの桃色の唇の端に口づけをした。互いの唇のピアスが当たって、2人にしか聞こえないくらいの小さな金属音を発した。
「やったあ、じゃあ行ってくるわね」
ファナは満足そうに目を細めて地上20メートルはあろうかという城壁を飛び降り、城壁に足を滑らせて勢いを相殺しつつ地上に降りた。ディソーダーの方に走っていったのを確認すると、アッドは第3鉱山に向かった。
2話 戦闘開始
ディソーダー群は地響きを轟かせながら第3鉱山に近づいていた。時折異界の地中のエネルギーと共鳴してモスキート音とも重低音とも聞こえるような、気味の悪い音を発した。
今回のディソーダーの見た目は、おおよそ黒くぎらつく蜘蛛型ロボットの様相で、ところどころ赤く爛れているように見える。生き物の外皮を剥いで人工外皮を張り付けたようで、何か生物の尊厳を侵害しているようで見ていて心地よいものではない。それだけならまだしも、理由の如何も不明だが、人間やその社会の破壊を図るのだから厄介なものだ。
ファナにとって、それ自体は大した問題ではないし、そもそも興味もないからできることなら放置しておきたいのだが、「アッドに言われるから」ということでサイレンが鳴る度に立ち向かっていくわけである。
ファナはディソーダーに向かって荒野を駆け抜けながら、ジェミニを起動する。
ファナの持つのは鉈型ジェミニ。ショッキングピンクを基調として、ハートやリボンのモチーフが散りばめられた、武器としての禍々しさに対して相応しくない可愛らしいデザインのジェミニだ。名前は『ナアマ』である。
時や時代が変わっても 変わらないものがある
友達への思いが変わっても 変わらないあなたがいる
夢や希望を変えても 変わっていない心
明日への歩幅が変わっても あなたを思う
ずっと思う それだけは
変わらない
は 花ちゃんっていうのかな?
ひ 日、今日国語の時には英語力というか真面目というか真面目というか真面目というか真面目というか・・・
ふ 服で服でいいですか?
へ 別に何もせずに生きていくよーにねー。
ほ 他にはない!
それから一週間。
クリスマスイヴという事で街中はクリスマスムードに染まり切る中、わたしはいつものようにショッピングモールの屋上に向かっていた。
とうとう”ヴァンピレス急襲作戦”の当日になってしまい、ネロ達からは会いに来るなと言われているものの、わたしは何となくでいつもの合流場所へ足を向けたのだ。
ネロ達は恐らくあの場所にはいない…そう分かってはいたが、もしかしたら皆いるかもしれないと思えて、わたしはついそこへ行こうと思ったのである。
エレベーターで屋上に上がり、休憩スペースと化している辺りを見回したが、ネロ達らしき姿は見えなかった。
「やっぱり、いないか…」
わたしは思わず呟く。
いない事は分かっていたけれど、いざ会えないと分かるとがっかりする。
ここ半年以上ネロ達とは毎週のように会っていたから、週末の習慣がこうも崩れると何だか寂しくも感じた。
…ネロ達は、今頃どうしているのだろうか。
わたしはそう思いつつ、屋上の片隅にあるベンチに座る。
スターシード、それは地球以外の星から地球に転生してきた高次元の存在。主に人類の意識変容をサポートする使命がある。
自然と宇宙の繋がりを深く感じるとされている。
スターシードの主な特徴
①孤独を感じやすい
②体調を崩すことが多い
③睡眠が多く必要だと感じる
④クリエイティブな仕事が得意
⑤ほくろやアザがある
⑥不遇な環境になることが多い
⑦スピリチュアルな能力に長けている
⑧宇宙に強い関心がある
or
ライトワーカー、それは光の仕事人と呼ばれる。
人を導く役割を持つ人のことだ。ヒーリングにも長けている。ネガティブな感情を抱く人達に光を届ける存在だ。
ライトワーカーの主な特徴
①パワフルさを秘めている人
②地球の為に動く人
③魂の使命に目覚めてる人
④側にいるだけで癒される
貴方がいなくなったらこの宇宙は穴が開き、渦に呑み込まれる。
それを私は昨日体験した
そう。一度は宇宙に穴が開いて皆が呑まれそうになった。しかし、私は時を巻き戻し、事なきを得た。貴方の存在がどれほど大事か思い知った
世界が滅亡する日あなたは
何をしたいですか?
好きな子に告白しますか?
いつも通りのんびり過ごしますか?
私は私を最期まで疑い続けます
明日がない 当たり前ではない
事実じゃない 当たり前ではない
君に会いたい それは正常な感情
君に会えない だからもうばいばい
ねえ、さようなら ほら、また明日
君への気持ちを高めたいから
ねえ、もうちょっと でももうばいばい
みんなが笑う明日がほしい
泣いても笑ってももう最期
滅亡する世界にばいばい
前線都市カナンは異界開発機構の基地を中心とした環状都市である。研究施設と軍事施設を囲むのは、そこに務める人々が使う飲食店や日用品店。その周りに住居群があり、異界鉱石で造られた高い城壁が、不愛想なカナンの街並みを睨みつけている。ラボに隣接した街のインフラを担う動力供給部や城壁は、変換しきれなかったエネルギーが冷たい可視光線となって、時折幽霊のように瞬いた。この街は、資本主義によって死んだ、異界資源と理性の未練によって動かされているのだ。
この街が活動的になるのは、心臓を抉るサイレンが鳴り響くときだけである。
「アディくーん、様子どー?」
「まあ大したことねえな。デカいのが1体と、あとちょろちょろいるだけ。でもまずいな」
「何よ」
「あっちは第3鉱山の方だ。働いてる人がたくさんいる。ファナは先に行って戦っててくれ」
「ええー、アディくんも一緒に行こうよ。ファナあんなのキモくて相手してらんなあーい」
「キモいのの相手なんかいつもしてんだろ……」
「アディくんと遊ぶためだから我慢してるの」
「じゃあ今回も我慢してくれ、ちゃんとできなきゃ処分だぞ」
「んぇー」
ファナが頬を膨らませてごねると、アッドは苦笑して頭を撫でてやった。
「ファナは良い子なんだから、できるよな? 俺もすぐ行くし」
「んー、仕方ないなあ」
「じゃあ行ってきなさい」
「はーい」
返事はしたものの、ファナはアッドの方をじいっと見つめるだけで動こうとしない。アッドがジェミニを起動して第3鉱山に向かおうとしたところ、まだ隣に可愛らしい顔でこちらを覗く少女がいた。
な ない?
に 2年前って言われた時の方がいいです。
ぬ 主さん下、、、これこそありがとうございます目です。
ね 願っておりますよろしくお願いしますよろしくお願いしてもいいですか?
の ノート型パソコンで接続詞である意味ではない?
『城壁の外北東17キロメートルの地点にディソーダーの出現を確認。リニアーワルツ、緊急出動お願いします、緊急出動お願いします』
「まずいぞ、やつらが出たんだ」
「ファナ、アッド、お前ら早く行ってこい!」
後輩研究員が07号室のドアを勢い良く開けて、リニアーワルツたちに怒鳴る。
「うっさいわね気安く呼ばないで!」
「こら、研究員の方にそんな口聞いちゃダメだろ」
「むぅー」
アッドが子供を諫めるように言うと、ファナはこれまた子供のように口を尖らせた。
「さ、行くぞ」
「ええーん、こんなときに! さっさと終わらせて続きするわよ」
「なんだ続きって……」
アッドは呆れながら、走って部屋を出ていくファナを追いかけた。
「へー、俺には飽きたって言いたいの?」
アッドが不満げに言いながら、先ほど自ら崩してしまった髪を優しくなでる。そしてそのまま、耳、頬、首筋、鎖骨と手を滑らせる。もう一方の手はファナの腰に回している。
「そんなこと言ってないじゃないっ」
ファナが目を見開いて反論すると、アッドはいたずらっぽく笑って、にわかに彼女の身体をぐいっと引き寄せた。
「きゃっ」
何が起こったのかよく分からないうちに、アッドはそのままベッドに仰向けになって、ファナがその上に抱きかかえられる形になる。
「この浮気性の不良娘! 悪い子にはこうしてやるっ」
「きゃっ、ちょっ、やめてよっ、あっ、あっははは!」
ファナの抵抗も虚しく、アッドはキャミソールから出た白い肌をくすぐる。
通りすがりの研究員2人組が、扉の小窓からリニアーワルツたちの様子を一瞥し、呆れた溜息を吐く。
「……今日も懇ろにやってるみたいで結構なことですね……オレなんか彼女いたことすらないのに……」
「それは頑張れとしか言いようがないが……」
先輩研究員が苦笑いする。しかし直後、眉をひそめて不快感をあらわにした。
「気持ち悪いヤツらだ」
「確かに、リニアーワルツが色恋だなんて」
「あー、お前は開発部じゃないから知らんのか」
「まあぼくはFラン大学卒の下っ端すからね」
後輩研究員が口を尖らせた。先輩研究員は「学歴厨だなあ」と苦笑した。
しかし直後に「……旧帝卒でも就職難しいのに? お前実はすげえのでは……」とこぼした。
そのときである。ラボに不穏なサイレンが鳴り響いた。
「わたしは、ヴァンピレスから異能力を取り上げるだけで、全て解決するのかなって」
だから本当に皆は…とわたしは言いかけるが、突然目の前に黒い鎌の切っ先が突き付けられたので、驚きのあまり言葉が途切れた。
耀平、黎、師郎は微かに驚くが、異能力を発動させたネクロマンサーは…アンタ、と呟いて具象体の黒い鎌の持ち手を握りしめる。
「ボクらの覚悟に口出しするのか」
何もできない常人なのに、とネクロマンサーは続ける。
わたしはそんなネクロマンサーの冷たい目にどきりとして、何も言えなかった。
「…それに、これはボク達が決めた事だからな」
本来部外者であるはずのアンタに、あれこれ言われる筋合いはないとネクロマンサーはきっぱりと言い切り、具象体を消した。
わたしは呆然と立ち尽くす他なかったが、異能力を使うのをやめたネロがやがて、行こうと言うと、耀平達3人と共に路地を歩き出す。
わたしは何も言えないまま、彼らの背中を見ているしかなかった。
私はそこへ行くはずだった。
私自身そう望んだ。
だが、誰かが止めてくれた。
「そこは君が思っている様な世界ではない」
と、然し、私は今でも思っている。
少なくとも私は誰よりも揺らぎの世界に救われたのだと。
僕は小学6年生の頃に甲子園100回大会を、、
俺は中学1年生の頃にラグビーW杯日本大会を、、
私は中学3年生の頃に東京オリンピックを、、
見て勇気をもらいました。
それぞれの応援ソングはあなたたちの曲でしたね
私たちの勝負、激励にはいつもあなたたちの曲がありました。勇気が嵐のようになり、それがたくさんの嵐合わせて大きくなり巻き起こされて行動になっていました。
あなたたちとしての活動にピリオドが打たれるのは寂しいです。
お疲れ様でした