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君に伝えたかったこと。

君にはあったことがないね。
でも、少なくともわたしは君と出会えること楽しみにしてる。
考えるとわくわくするでしょ。
君と出会ってわたしの人生これでよかったくらいに思える日がくるかもしれない。
世界はそんなあたたかさに満ちてると思う。
でも、つらいこととかしんどいことって心にくる。
自分が自分じゃなくなって、こわい。
誰かに助けを求めようともがいても、沈んでいくだけで、前が見えなくて苦しい。
一緒にいたい誰かとは距離をとる。
傷つかないように。傷つけないように。
その暗闇の中に永遠にいるんじゃないかって思うんだ。
わたしもその中にいた。
何かあるとすぐに自分をその中に閉じ込めてきた。
やっぱりしんどいこともつらいこともあるからね。
どれだけ明るくいようと思っても、難しいよね。
けれど、そんな時間があったからこそどんな暗闇でも君をみつける自信がある。
一緒に抜け出せるって信じてる。
ひとりじゃない。
だから、遅くなるかもしれないけど、待っててほ
しい。
わたしは君を助けたい。

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稲荷大明神〈肆の巻〉♯6

「けっこう大きな地震ですねこれ」
 ウニの瓶詰めが被害にあわぬよう手に握りしめて僕は言った。
「地震ではない。上を見ろ」
 稲荷大明神が厳しい目つきになって言った。
 揺れが止まってから、僕はやっと頭上を見上げた。
 まさにその瞬間。
 轟音とともに天井が吹き飛んだ。
 まず青空が見えた。
 続いて視界に現れたのは。
 巨大な顔だった。
 巨人が僕の部屋をのぞき込んでいるのだ。
 巨人はしばらく僕をにらみつけてから顔を横に動かした。
 また顔が現れた。
「……ブラフマーか」
「ブラフマーって?」
 僕は巨人を見上げたまま稲荷大明神にたずねた。
「ヒンドウー教の神で、それからあれだ……」
 言葉をにごした稲荷大明神のあとを、ブラフマーが続けた。
「サラスヴァティーの夫だあっ!」
「夫だあっ!」
「夫だあっ!」
「夫だあっ!」
 言い終えるとブラフマーは、見得を切るように首を動かした。
「ものすごいエコーがかかってます」
「顔が四つあるからな」

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片思いから両思い(下)

君は死んだ.殺された.君自身によって.

泣く君に頼られて守るのが僕の役目で
そんな君のことを僕は好いていたのに
君は守られて泣く頼りない自分が嫌いで
そんな嫌いな自分を殺した

──今の君は格好いい。

もうどこにも僕が守ったヒロインはいない
君は泣かないし
頼られる人になった
僕が届かない人になった


久しぶりに聴いた君の声
「頼りなくてカッコ悪い自分が嫌いだった。」
そんなところを好いていたのに
格好よくなった君は笑った
「だって、お前のこと守ってやれないじゃんか。」

一瞬 呼吸が止まった

「男は好きな女のことは守ってやりたいと思うんだよ。」
待たせたな,そう言った彼はもう僕が守ったヒロインなんかじゃなかった。

彼は、ヒーローになった。

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好きよりももっと。

あなたのことは好きじゃない。
えっ、なんでさ。
嫌いでもないよ。
わけわかんないよ。
なんで。
こっちのセリフ。


ねぇ、あのときの意味わかったかな。
まぁ、少し。
照れてるでしょ。
照れてないよ。
あのさ、、。
何。
これからもよろしくね。
ああ。


「愛してる」

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何年も使ってきた青いバスタオルの柄がバラだったこと
に最近初めて気がついた
 
何気ない瞬間にふと何かに気づくこと

小学生の頃に見たスリーピースバンドを組みたいという夢

何気ない瞬間にふと気がついた
あれ?そういえば叶ってる

宝石に光があたったかのように
心がキラキラしてきた

何気ないこと
ふと気がつくこと

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アリとキリギリスの最期

働きアリは
幼い子供の小さな親指に潰された

キリギリスは
幼い子供の小さな親指とかわいい人差し指に挟まれて
虫かごに入れられ死ぬまで働くことは無かった

平等なんてあるわけないよね
それが世界さ

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幸せ

幸せってなんだろう。
恋人がいること、
友人がいること
家族があること、
帰る場所があること
しっかり学べるところ、遊べること
美味しいものを食べられること、
綺麗な水があること、泳げること
などなど思い返したら切りがない。
だけど、それって
「日常」にあることじゃないかな?

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月の涙 13

 電車の中で寝てから妹は見るからに活気を取り戻していた。私はともかく小学六年生の妹にも大分疲れが蓄積されていたようで、今は下がった血圧を上げようとスーパーで買ったおやつに手を伸ばしながら街中をうろついているところだった。
「見つかったかい?」
「はい、一応」
私はスマホを片手に近くに本屋はないかを探していた。先ほどの電車に乗る前の町も田舎っぽいなとは思っていたが、この街はさらに鄙びていた。一瞬ここに本屋はあるのか心配になったが、地図アプリが何とか本屋の場所を見つけたようだった。現在は私が先導でその本屋に向かっている。
「何を買うんだ?」
「? 本ですよ?」
「……いや、君はまだ読んでいる本があっただろう」
「……ああー……っと」
確かに私が背負っている鞄の中にはまだ読みかけの本があった。しかし私にはある一つのたくらみというか、妹へのささやかなサプライズをしようと思ったのだ。
「……私が読む分ではないんです」
その言葉であらかた話の流れを読んだのか、圭一さんは分かった風な顔をしてそれ以上何も聞くことはなかった。心なしか少し楽しそうな顔をしている。圭一さんももとは男の子だけあって、”秘密”というのは魅力的なのだろうか。妹はそんな私たちのことなど意に介さず、見知らぬ街を興味深く見まわしていた。この様子だと妹には聞こえていなかったようで安心した。

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月の涙 12

 電車に揺られて、どれくらいの時間が経ったのだろうか。途中でうとうととし始め、少しの間だけ眠ってしまっていたようだ。目を覚ますとまだ電車はまだ動いていた。時おりがたんごとんという振動が伝わってくる。車窓から見る外の景色はだいぶ暗くなってきたようだが、今は夏本番であり日はまだまだ沈みそうになかった。やはり夜型の人間にこの旅行はだいぶ負荷がかかっていたらしい。私はうんと背伸びを一つすると一つ小さなあくびをした。寝たおかげで疲れは大方取れたようだ。隣を見ると、妹が圭一さんに寄りかかってすうすう寝息をたてている。圭一さんは私にやさしく微笑みかけると、人差し指を唇に持ってきた。妹のあどけない寝顔を守るように私はその意を了承し、それぎり電車に伝わる振動に静かに身を委ねていた。私はこの時間が永遠に続けばと思ったが、電車とは終点に向かう乗り物であり、やがて到着する旨のアナウンスが流れてきた。
 「――……陽波、到着だよ」
 

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バレンタインデーアフター

道端に捨てられていたチョコレートをカラスがついばんでいた

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コーヒー

「恋」はコーヒーの味がする。

両思いはミルク味。
失恋はブラック。

それなら片思いは?

思いが伝わらないと考えるなら、ブラック。
長く続くと考えるなら、ミルク味。


違う。


片思いに味は無い。

唯の思い込みで作られる味。


そんなコーヒーなんて僕は要らない。

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終わり始まり

見慣れない土地の

新しい部屋で

聞き慣れたラジオの声を聞く

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懐かしい この感じ

なんとも思ってないような顔して
パッと渡しちゃおうって
それくらいの気持ちでいたのに

形が出来て 綺麗に飾って
色んな手順を踏むうちに
なんだか無性に ドキドキしちゃって

なんだいそんなに
何を緊張してるんだい

顔見たら 急に気恥ずかしくなって
素っ気なく渡して帰ってきたけど

ドキドキ グルグル
思考だけが 暴れ続けてるんだ

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カラクリ

命はあるのに
心に命はない
僕はそれをカラクリと呼んだ

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似てるんだ

君は決して内気じゃないし
誰かの顔色を伺って生きていない
でも何故か周りは君を嫌う
気づかないところで
気づけないほど小さな心の傷を負わされる
君が
似てた
知ってたんだ
同じ光景を
同じだった
だからずっと君が気になってた
ずっと気になってる

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片思いから両思い(下)

君が居なくなったから、何も手につかなくなった。
そんな日々が続いた。
それだけ僕にとっての君は特別な存在だったんだ。

ある日僕が君の所へ行こうとした時、
君の声が聞こえた気がした。
「あなたはどうか幸せになって。私はずっとここにいるから」

「あと、私のことを好きでいてくれてありがとう。私もあなたのことが好きだよ。大好きだよ」

目を閉じればいつでも君に会えるんだ。
僕の大好きな君に。

君が居なくなったことは哀しいけれど、
神様は僕達に大事なことを教えてくれた。
ありがとう。

やっぱり君は僕の大切な人だ。

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風に吹かれて
舞って 散って
最後は切なく悲しい
春の花

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ちょっと怖い?独占欲

僕の好きな娘は、いつも形のいい唇を歪めるようにして話す。
わがままで、高飛車で、1人が好きで、しなやかに動く。
猫そっくりなその性格と仕草に心も目も奪われる。

クールで自分勝手な彼女は周りにはあまり好かれていない。
それでいい、と僕は思う。
彼女の本当の姿を知っているのは僕だけでいい。

あの唇がほころんで、とびきりの笑顔がこぼれたら、
きっとみんな彼女を好きになるだろう。
僕にいつも甘えるみたいにみんなに甘えたら、
きっと男がたかるだろう。

だから、このままでいい。
彼女は、彼女のすべては僕だけのもの。

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LOST MEMORIES 409

英人は少し考える。
「アカネは多年生のつる植物だ。
漢字で色として表される茜色は主に夕日を形容するが、朝日の形容にも使われる。
元旦の日の出前の空は“初茜”なんていう。」
ちらりとこちらを見たことに気がついたので、ありがとうございますと伝える。瑛瑠の欲しかった回答をもらうことができた,の意だ。
瑛瑠はある可能性を見いだしてしまって考え込む。
それを止めたのは英人。
「さっき、この件に関してはとりあえず置いておこうと共有したと思ったんだが、僕の解釈違いか?」
冷やかなその声に瑛瑠は小さくなる。
「いいえ、合っています……。」
さらに追い討ちをかけられる。
「黙っていたが、質問のしかたも雑すぎだ。」
「すみません……。」
「どういう意味も何も植物だ。」
「でも、英人さんならわかってくれると思ったんですもん。」
口を尖らせてみると、英人は深く深くため息をついた。
そして、なぜだかむくれられる。
「瑛瑠のばか。」
「え、ちょ、なんで?ねぇ英人さん!待って!」
しばらくは平穏な日常を迎える予感。

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片思いから両思い(上)

小さい時から隣にいるのは君だった。
君が髪を切ったら1番に気づいたし
君が泣いていたら直ぐに駆けつけた。
君は僕の中のヒロインだった。
いつかきっとこの気持ちを伝えようと思っていたけど今は君の笑顔を見ているだけで幸せだった。


のに。
君は死んだ。
誰にも伝えずに。僕のヒロインはいなくなった。

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明日は土曜です

明日からまた長い一日が始まるね

息ヲ止メレバ一瞬サ

休みは長い方がいい

息ヲシテテモ一瞬ダ
 

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白昼夢

ゆっくり瞬きをする君の
花びらが散ってしまいそうだ
透る白い肌と
澄んだ瞳が
なんだか消えてしまいそうで
白昼夢を見ているような気がした

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今日の出来事

ヘリコプターが飛んでいた。
前を歩いていたおじさんが、驚いたように何度も空を見上げる。
べつにヘリ飛んでるのなんて珍しくもないのに。

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片思う

あなたのその何気ない行動に傷つくの
たとえ友チョコだとしてもなにも私の友達に渡すことないじゃない
苦しいよ
ねえ
わかって

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リクエストします

「片想いから両想い」
というテーマでお願いしたいです!
できれば、長い方が嬉しいです。

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CITY

あの街に憧れて
目指す先へ
広がる景色はどこまでも青く
果てしない未来を
映し出す

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嫌よ嫌よも好きのうちってね。

踏み込ませてくれないくせに

君は土足でそうやって

その足跡さえ芸術にしてしまうから

拒絶なんて出来ないの



君のそういうところ、嫌いだよ。

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道を照らしてくれるもの。

嫌いとか好きとかしんどいとか辛いとか、自分の心に振り回されて、いつしか自分がどこに向かっていきたいのかわからなくなってた。
進みたい道に向かってたはずが、全然自分の考えてたことと違ったり。
自分はもっとできるはずなのに、いざとなると力が出せなかったりね。
自分のことは自分が1番わかってるはず。
それはそうだ。自分は1人しかいないし、他の人が自分の心まで知ってたら逆にこわくなっちゃうかもしれない。
でも時々というよりいつもかな、どうしてあの人はわたしの気持ちが分かってくれないのとかって思ってしまう。
勝手にイライラしてしまう。
こんな自分にも罪悪感というか劣等感を感じてしまう。
ただ、わたしはそんな中で自分の好きなものとか人とかを見つけた。
自分だけが信じられるもの。信じたいもの。
そのおかげで今では少し楽に生きれてる。
だから、なんでもいい。
そういったものを見つけてほしいんだ。
少しずつ、焦らず、じっくり自分のペースでね。

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期末前

期末前ってなんかいやだよね
勉強いっぱいしないといけない
自由時間が作れない
でも、みんなおんなじこと思ってると思うけど小学生に戻りたいって
だいがくは楽だろうなあ

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稲荷大明神〈肆の巻〉♯5

 腹を満たすと、幸福感が湧き、平和な気分が訪れた。単純なものである。
「幸せって、こういうものですよね」
 お茶をすすっている稲荷大明神に僕は言った。
 稲荷大明神はお茶を飲み干してから、おごそかに口を開いた。
「幸せは金では買えないと言うが、買えないわけではない。金に換算しにくいというだけだ。幸せを換金することはできないからな。
 幸せとは、漠然としたものではない。幸せを特別な高みに達した状態のように考えるのは幸せに普遍性を持たせたくないからだ。誰よりも幸せだと思いたいのが人間だからな。誰も本当の意味では幸せになれないなんてのもその裏返しだ」
 すっかり平和になった頭で稲荷大明神の言葉をありがたく拝聴し、うとうとし始めたところで。
 建物がいきなり激しく揺れ始めた。