「とにかく、自分の意思によるって所だな」
おれ達的には、と耀平は手元のメロンフロートを一口飲んだ。
わたしは思わず黙り込む。
自分の意思、か…
それなら、わたしの意思は”これ”しかない。
「みんな、ありがとうね」
思わずそう呟くわたしを見て、ネロ、耀平、黎、師郎は不思議そうな顔をした。
それに気付いて、わたしは慌てて、あ、なんでもないよ!とごまかす。
それを聞いた彼らは、すぐにまた他愛のない会話に戻った。
そんなこんなで、わたし達はフードコートでおやつを食べ終えた後にまたショッピングモールをぶらぶらした。
そして夕方になったので。ショッピングモールをあとにして、いつものように寿々谷駅前で解散することにしたのである。
あなたの街にはもう来ましたか?
季節の節目に来る風が
恋人達をより近づける季節
その季節が終わりを迎えようとしていますね
しかし、私の気持ちはずっとあなたの傍にいます
見捨てないで、嫌いにならないで、無視しないで、どうでもいいなんて思わないで。
ごめんなさい私、あなたの思うほど良い子じゃないの。
良い子でいたいのに、無理なの。
ねえ、いっそ悪い子になっちゃいたい。
そしたらきっと楽よね。
何も考えないで、あなたの都合なんて考えないで、なんの遠慮もしないで、ただ自分勝手に、あなたにこの気持ちをぎゅうぎゅう押し付けちゃいたいの。
どんどん歪んでくの。悪い方に 歪んでく。
こんな私を、イヤ、
イヤ、
イヤ、捨てないで。
いいよ、どうしてくれたっていいの。無関心になるのだけは、
お願い、
イヤなの。
キングキング
またの名を獣
私の知ってるキングキングは犬みたいな獣だ
目には見えないが匂いでわかる
昔はよく守ってくれた
私は他人の思っていること、今から瞬時に起こることがフラッシュで脳裏に浮かぶ。
一種の才能か、はたまた、ただの奇妙な人か。
だからか、あの人が思っていることが分かる。
分かっているから立ち振る舞いが早い。
ときには私を好いてくれてる人の気持ちがふと、見えたりする。
地震が来るときにもふと映像が見えたりしたことがある。
こんな力があっても無力なんだ。
人の心や、瞬時に起こることが分かるって、案外辛いんだ。
心がぶっ壊れて一年すぎた。
今までできてたこともできなくなった。
なにもかも嫌になった。
それから一年たって落ち着いたけどまだ、完全態に戻っていない
ていうか、戻れない。
ぶっ壊れた心は、治りかけるわ一瞬で崩れるわの繰り返しだから
そんな僕はなまけた。
朝起きなきゃなのに起きれず、
マイペースで学校に行く。
みんなの当たり前は僕は当たり前じゃなくなったんだ。
このなまけた心体を少しは治さねば。
もうすぐ新章になるのだから。
このなまけた心体から治して、
新章では完全態になるのだ。
地獄の空間で枯れた僕は
新章ではまたリセットして
このなまけた心体を治して
返り咲くのだ。
このうるせえ冷淡な空間からノイズキャンセル
こええ周りの人間らからノイズキャンセル
透明のヘッドホンつけて地獄の空間からノイズキャンセルしたい。
それか音楽を聴きたい。
過去にやらかした人間は周りが嫌なんだ。
学年が嫌なんだ。
圧が強いような
視線の冷たさ
だから行けなくなっちまったんだよ
教室が大っ嫌いになっちまったんだよ
この地獄のような空間からノイズキャンセル。
やっと解放される日が近づいて来た。
解放される日まで
うるせえ冷淡な地獄の空間からノイズキャンセルしたい。
この嫌な言葉たちから
この視線の冷たさから
この周りすべてが敵のような空間から
透明のヘッドホンつけてノイズキャンセル。
「俺達みたいな頻度で会っているっていうなら、友達を優先するかもしれないが…」
人による、って奴かねと師郎は呟く。
わたしは人による…?と反復した。
「そう、相手にもよる」
ソイツが自分にとって大事な存在であるかどうかが問題だな、と師郎は続ける。
「世の中には友達っていっても、ちょっと一緒にいるのがメンドいな~って奴もいるし、ずっと一緒にいたいって奴もいるだろ?」
だから自分にとってその友達が大事な奴かっていうのが重要なんだ、と師郎はテーブルに肘をつくのをやめてイスに座り直した。
「え~師郎珍しく良い事言うじゃーん」
不意にネロがそう言ったので、師郎は笑いながら、なんだよ普段はもっとテキトーだって言うのか?と彼女に言い返す。
「俺はこれでもこのメンツの中で一番年上なんだぞ⁇」
「それそんな関係ないでしょ~?」
そこの一般人は置いといて、ボク達は過去の異能力の持ち主の記憶を引き継いでいるんだしー、とネロは師郎に対し口を尖らせた。
師郎はそうだなと笑う。
と、話がひと段落した所で、耀平がわたしの方を見やって、ま、師郎の言う通りだと言った。
「友達を優先するか、自分を優先するかは、その友達が自分にとってどういうものか次第だ」
耀平はわたしの目を見ながら続ける。
“幸せ”という言葉があるけれど、
あなたの幸せは何ですか?
愛する人や親しい人の笑顔?
己の好きな物を愛でること?
美味しいものを食べること?
時間を気にせず眠ること?
好きなことをすること?…
“幸せ”っていうのは考えた数だけあって、
十人十色で一期一会で
“幸せ”なんだと思えば幸せなんだと思う。
でも、よく考えてみて。
“幸せ”を感じられるのは何故なのか。
きっと正解はない。間違いもない。
答えもない。
それでも何故だが考える。
…生きているから。
それが私の答え。
生きているからこその“幸せ”で。
“うれしさ”で“かなしさ”で…
生きているからこその『感情』で。
私の思う一番の幸せ。
それは、『生きること』
生きていたら辛いこともある。
けれど、楽しいことも感じられない。
半分半分なのかな…?とも思うけど。
半分だとしても、生きる価値はある。
生きているだけで“幸せ”なのだから。
いつ何が起こってどうなるかわからない、
先が全く見えないこの世界。
それでも、『生きること』が一番の“幸せ”。
皆さんはどう思いますか?
私は淡い季節に恋をする
淡く淡く育った実りの秋から冬のsnow
真冬は思いの外温かいだろうか