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「好きな人に贈る1文字のことば」

私が「好きな人に贈る1文字のことば」は「錯」です。彼のことを好きという感情に気づいたのは、高校に入ってからでした。小学校からずっと一緒のこんな奴のこと好きになるわけない、そう思っていたはずなんです。
入学して最初の席替えで彼と隣になったある日、ペアワークで彼の名前を書く機会がありました。その様子をずっと眺めている彼、そして彼の名前を書く手が震えていく自分を見て気がつきました。〝好き〟なんだと。私はそれからというもの、10年来の関係故に出る距離の近さに胸の高鳴りが止まりませんでした。不意に出る優しさ、こちらを見て微笑む姿…しかし、暫く経ち小学校や中学校とはもう違う独特の雰囲気に呑まれたり、クラスが離れたりするうちにいつしかお互いの距離が分からなくなり話すことは無くなりました。今では駅ですれ違っても挨拶すら交わしません。「電車のドアが閉まったあの時繋がったイトまで切れた気がしたのです」本当にその通りです。そんな昔は用事がなくても話せたけれど今は何もなくなってしまった彼には「錯」がぴったりだと思いました!

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