私も高校の時、母とうまくいかなくなりました。
なので高校を卒業したら家を出ようと決めて、東京の美容専門学校に願書を出し、東京で一人暮らしを始めました。
距離をおいたら母との関係に変化が生まれました。
私は昔ﾏｼｭﾏﾛが大好きだったのですが、毎月のように宅配便で母がﾏｼｭﾏﾛを送ってきました。
18になった私はもうﾏｼｭﾏﾛは好きではなくなっていたのですが、それを知らない母はずっとﾏｼｭﾏﾛを送り続けて来ました。
そのまま都内に就職し、丸十年東京で過ごしました。
美容師ｱｼｽﾀﾝﾄ1年めの頃はとにかく苦渋をなめる日々で、帰宅時毎日泣いていたものです。
ある日、先輩ｽﾀｯﾌに怒られまくって泣きながら家に帰っていたら、なんと夜中にもかかわらず母が驚かせようと家に来ていました。
しかし泣きはらした私の顔をみて、｢私の娘にこんな思いをさせて、その先輩に1言言ってやりたい。もう家に帰っておいで｣
と泣きながら私を抱きしめました。
私はその時のことを、きっとこの先も忘れないと思います。
私はその後も同じ美容室に8年勤め、2年前地元静岡県に帰ってきました。
帰ってきてから何度か母と喧嘩はしましたが、高校生の時のような気持ちはもうありません。
むしろ母には感謝しています。
昔はあんなに母のことが苦手で嫌いだと思ったこともあったのに、自ら親孝行をしたいという気持ちが湧いてきたもんだから驚きです。
私は今31歳です。
生放送教室に出ていた生徒さんはまだ若い。
高校生で完璧な人間はいません。
何かしら伝えたいことがあっての親の行動だと思いたいです。
そして親だって人間です。完璧ではありません。
いつか、あなたがもっと大人になったとき、あんなこともあったなと笑える日が私のようにくることを願っています。