朝、というのは総じて忙しい時間のようだけれど、忙しない、喧しい、そんな言葉とは無縁そうなチャールズの作る朝は、やはりそんな言葉とは無縁になる訳で。
「ルイボスティーです、お嬢さま。」
「ありがとう。」
食後にしっかり紅茶まで味わう時間があるのだから驚異的である。
「ところでチャールズ、昨日は聞かないでおいたのだけれど、どうしてあんなことを呟いたの?」
こんな、長引くことが目に見える話を朝に振ることができるのも、時間がある証拠。
「あんなこと、とは?」
返しは予想通りだが、はぐらかされる訳にはいかない。まだ、ジュリアに逃げられた理由がわからないから。
引く様子のない瑛瑠を見て、チャールズは ふむ,と頷く。この目は、いつもの目だ、はぐらかす時の。
「では、お嬢さま、質問です。」
ほら。
「友人をひとり、思い浮かべてください。とりあえず、彼、としておきましょう。彼から、自分の命よりも大切なものだという宝石を、預かってくれと押し付けられた。それが奪われそうになり、他人の手によって傷つけられた。
それって、誰が悪いですか?」
みーちゃん,りんちゃん》
ルイボスティーおいしいよ。水筒がもうルイボスティーの香りで、他のお茶入れられません(笑)
午後ティーは甘すぎるからあまり飲まないかなあ…(^^;
そーですか!!
うちの家の水筒もルイボスティーの匂いしますよ
私も飲めるので!!
何を、言っているのだろう。
チャールズは、ほうと息を吐く。
「私は、そもそも預ける人がいけないと思うんです。どんな理由があれ、それだけ大切なら人に預けるべきではなかった。」
思わずチャールズの碧を見つめる。揺れるその碧は、曇り空の下の水たまりのような湿っぽさを含んでいた。
「しかしジュリアは、守りきれなかった人がいけないと思う性格なんです。預かるというのは、そういうことだから。」
少し寂しそうに微笑うチャールズは、優しすぎるんです,と付け加える。
「もちろん、どんな理由があろうと、人のものを傷つける人が悪いという人もいる。」
つまりは、そういうことです。
そう言うチャールズが、何かを言わんとしていることは伝わる。しかし、それがどう繋がるのか、掴めそうで掴めなくて。
険しい顔の瑛瑠を、お嬢さま,と優しい声が呼ぶ。
「ジュリアは人見知りなんです。今は少し、時間が必要なだけ。」
そう言って、久しぶりにくしゃっと頭を撫でられた瑛瑠は、黙ってチャールズの瞳を見つめていた。
「瑛瑠、おはよ。昨日の誤解はとけた?」
そういえば、歌名は瑛瑠を置き去りにして先に帰ってしまったため、昨日の一悶着を知らないのだ。
瑛瑠はにこにことする歌名を軽くにらむ。
「とけましたけど……なぜ私を置いて先に帰ってしまったんですか。」
あそこで歌名が話してくれていたら、状況は変わっていたかもしれないのに。
すると、歌名が瑛瑠を凝視する。すっと手が伸ばされ、親指が瑛瑠の瞼を撫でた。
「あのあと、泣いた?」
ぎょっとして、まだ腫れてます!?と問う瑛瑠に、笑って大丈夫と答える。
「あのあと私、ちょっと後悔したんだ。ふたりとも、重要なことほど口にしないから。」
やっぱり失敗だったみたい、ごめんね。
申し訳なさそうに苦笑する歌名。彼女にこの笑い方は似合わない。
歌名に気を遣ってもらいたくなくて。
「私は喧嘩をした経験がなかったので、むしろ良い機会でした。
だから、歌名は悪くないよ。」
何それ,と吹き出した彼女に、いつもの笑顔が戻る。
「何か嫌なことされてない?」
そう尋ねられた瑛瑠は、一瞬考え、にっこりと笑う。
「もうネタはあがっているのよ、さっさと吐いておしまいなさい。」
「……黙秘権を行使する。」
向かい合う者二名、傍観者二名。
望が、横にいる瑛瑠に、とうとう我慢できずに聞く。
「何しているの、あれ。」
「取り調べだそうです。」
「……霧、何かしたの?」
歌名が英人に問い詰める状態に、望は呆れたように尋ねる。
なぜか、ふたりの間の机の上に、デスクライトとカツ丼が見えた。
事の発端である瑛瑠は、まあ見ていてください,と望に笑いかける。
「弁護士を通してくれ。祝瑛瑠弁護士を望む。」
そう言った英人に、歌名は不敵に笑う。
「彼女は被害者よ。あなたがやったんでしょう?」
しっかりと茶番を演じる約二名。
望はぎょっとしたように瑛瑠を見る。
「瑛瑠さん、霧に何かされたの!?」
望を一瞥した歌名は、にやりと笑って英人に言う。
「はやく白状しとかないと、うちのボスは恐いわよ?」
楽しそう。
ナニガシさん》
今週は穏やかに。笑
キリ、可愛いとこあるじゃん(笑)
ノゾもまたぁ…こーやって無邪気にやってるうちは可愛いんだけどさ〜。なに考えてんだか。
シェアさん》
何気、英人くんノリよろしいんでございますよ笑
望くん、瑛瑠ちゃん大好き狼ですからね(聞こえがよろしくない)。この話は、望くん蚊帳の外で振り回されてます。笑
ただならぬ望のオーラを感じとり、英人は降参,と手をあげる。
「あのとき嫌な予感はしたが、まさか本当に言うとはな。」
「私は、聞かれたので答えただけです。」
恨みがましく睨み付ける瑛瑠に、瑛瑠は家にいる自分の付き人のように飄々と返す。言い合えるのは、昨日を乗り越えたから。
「どこまで話した?」
英人の問いに微笑んで返す。
「英人さんと喧嘩してしまって、どうやら逆鱗に触れた私は、引かれるまま家へ連れ込まれ、泣いて謝ったという旨を軽く説明しただけです。」
「え?」
「は?」
「……霧、それは本当?」
歌名はそんなことまでは聞いていないという戸惑いを見せ、英人はかすっているようで根本的に何かが違うような脚色を目一杯使っている発言に驚き、望はそのまま受け取った衝撃が怒りへ変換されていく。
この、そうなのだがそうじゃないと言いたくなるような言葉で多大なる誤解が生まれ、英人の取り調べに暗雲が立ち込めたのは言うまでもない。
PS》
わああすみません。
恨みがましく睨み付ける英人に、ですね。
みなさまの読解力で、たぶん間違いに気付いたと思われますが…あいかわらず誤字が直りませんね、すみません汗
瑛瑠はそのあと、しっかりと責任をとって英人にかけられた不名誉な疑いを晴らした。
彼にしては珍しく表情を顔に出し、不機嫌そうにする。
「すみませんて、英人さん。」
「僕を犯罪者にでもする気か。」
歌名の座っていた椅子に座った瑛瑠は、向かいの英人に謝る。
そっぽを向いてしまった英人に瑛瑠は困ってしまい、歌名と望に目で助けを求めるが、ふたりとも苦笑いを返すのみ。
「今回は、瑛瑠が悪い。」
「紛らわしい言い方はよしてよ、瑛瑠さん。ぼく、本気でぞっとしたから。」
ここまで言われてしまったら、反省する他ない。
瑛瑠は英人をつつき、再度困ったように謝る。
「犯罪者にする意図はまったくもってありませんでしたし、英人さんなら犯罪じゃないですから。」
そういうことではないし、そういうところだぞ祝瑛瑠。
3人が、完全に諦めた瞬間だった。呆気にとられている歌名と望を置き、一足先に冷静になった英人は、深いため息をひとつつき、苦笑する。
「もういい。瑛瑠はもっと表現力を学ぶべきだ。」
きょとんとする瑛瑠に、さらに言う。
「無防備なのは僕の前だけにしてくれ。」
その一言に対する狼男と透明人間の抗議により、朝の時間はさらに賑やかになるのだった。
あ〜あ〜二人とも惚気(?)ちゃってもー(笑)
若いってほんと素晴らしいよね←
大好き狼ww確かに
そう云えばこいつは人狼だったよね、優男の癖に←
いかんいかん、歳をとると本音が(笑)
シェアさん》
ふたりとも、遠慮がなくなってからはいちゃいちゃしてますからねえ…((おい。
青春っていいですよ←
見た目に騙されるやつ(笑)
しかもウィッチとは相性悪いっていう笑
望くん、君も苦労するね…()
みーちゃん》
恋とはちょこっと違うんだなあ…笑
英人くんはともかく、一応瑛瑠ちゃんに、一切のそういった感情はないんだ。
なんだろう、馬鹿言い合える仲間といいますか。
望くんは瑛瑠ちゃん大好きだけれど(笑)
いいよねえ、私もどきどきしたい(笑)
追いかけるのって恋の醍醐味よねえ…。
騒々しかった朝が過ぎ、その会話を昼まで引っ張って多いに盛り上がった4人は、帰路を共にする。
「何だかんだ言って、4人で帰るのは初めてかもね。」
歌名の言う通りで、4人で帰るのは初だった。委員会や各自の調べもの、4人のうちの誰かと帰ることはあっても、4人でそういうことはなかった。
春風がふわっと頬を撫でる。
「どうせだから、明日行く『Dandelion』の前を通りましょう、確認です。」
歌名と望は、だいたいの位置しか知らないから。
瑛瑠の提案に3人は頷く。少し寄り道だけれど、反対の声はない。
みんな同じ想いであれば嬉しいと、ひとり微笑む瑛瑠。
もう少し、一緒にいたい。
瑛瑠は腕をさすった。英人でさえ知らないその痕が、消える頃にはもっと心地よい空間になっているのだろう。そう考えると、顔が綻ぶ。
瑛瑠は立ち止まり、3人の名を呼ぶ。1歩前に進んだ3人と、それぞれ視線がぶつかる。
「大好きです。」
微笑みかけた瑛瑠。
風が、吹いた。
ああ、なんなんだろうな。すごいフラグ感が(言っちゃいけないことの気がする)
パプちゃんかわいいなあ
お久しぶりですって言われたのちょっとショックだったからこれからもっと顔出します。覚悟しとけよ(何にだ)
めめんとさん》
あらあら何のことでしょう(笑)
可愛いでしょう?パプちゃん。笑
わわ、ごめんなさい。
レスは久しぶりですねってだけで、めめんとさんの文章はちゃんとチェックしておりましたよ(^^;
これからちょくちょくまた来てくれるのは嬉しいので、楽しみにしてます(*^^*)
場所は『Dandelion』。
明るいベルとBGMのジャズ、そしていらっしゃいませと迎えてくれる花。
4人が集まった。
「英人さん、望さん。私たち、自分の分は自分で払いますので、隙をついて払ったりしないでください。」
開口一番に瑛瑠はそんなことを言う。重要なことだ。
巻き込まれた歌名と望が不思議そうな顔をするので、英人が苦笑いしつつこの前のことを話す。
歌名はふたりで出かける話を聞いていたため、納得したように頷く。
望は、向かいに座る瑛瑠に微笑んだ。
「霧だけずるいよ。今度僕とも遊びに行こう、瑛瑠さん。」
こうして始まった、第1回会議(仮)。
それぞれ紅茶やコーヒー、オレンジジュースを思い思いに注文し、なんとなく進行は望へ。何せ、委員長なのだから。
「まずは、霧からいこうか。」
先の軽口とは程遠くも、穏やかに言った望の言葉に、英人は頷いた。
「前にも軽く伝えたが、僕はイニシエーションについて探っていた。」
キリはコーヒー、エルは紅茶よね。
オレンジぽいのはノゾで…カナちゃんはわかんない(笑)紅茶でもそりゃ悪くはないけどさー、もしかしてミルクティー?
て云うかアプリコットティーとか不思議なもの頼みそう(女の子は宇宙人と云う偏見)。
(仮)、いいねぇ高校生してる(笑)親父が高校の頃、部活のノートに先輩が「今年」って書いた話を思い出したよ…
みーちゃん》
青春はこれからよ…!
中学生のときは部活命だったから、寄り道も何もなかったし、土日もつぶれるし(笑)
高校生になってから楽しもう。高校生になると活動範囲広がるから。
カフェで作戦会議っていうね(笑)主語はいれるけれど、話し方で誰か判断できるように台詞は工夫します。
シェアさん》
あら、飲み物、そう捉えたのね…私の思い描いているのとは少し違いました。だから、あえて描かなかったのだけれど。笑
ほんと、シェアさん女の子への偏見(?)がひどい笑 でも、私からしても今の子はなかなか未知数ですからね…人の事言えないかもしれませんが。
私、去年まで高校生だったはずなんですけどね…若さはどこへやら。
望が抜かりなくちゃっかり瑛瑠を遊びに誘ってる……。
健気だなぁ……。
それはそうと何も言ってないのに歌名が可愛い。
なぜだ。
PS》
やらかしましたごめんなさい。
望くんの一人称は『ぼく』なのですが、上記は漢字表記になっておりました。
自己満足にすぎないのですが、この表現は私の中でやってはいけない誤りだったので訂正します。
fLactorさん》
望くん、健気なんです。瑛瑠ちゃん大好き狼だから(笑)
おお、この話、歌名ちゃん喋っていない。気付かなかった。ふふ、沼ってますね笑 瑛瑠ちゃんも歌名ちゃんも、いるだけでも可愛いんですよ。
みーちゃん》
カルピス!タピオカ!なるほど…そういうの欲しいわ。私は今一つ若い子の食すものがわからなくて…((
「みんなも薄々気付いていたとは思うが、このイニシエーションには裏があると踏んでいる。
通過儀礼として送られたことをまず確かめたいんだが。」
そう言ってこちらをみるので、先に口を開いたのは瑛瑠。
「私も、成人においての通過儀礼と言われました。人間界の視察と情報共有が主な目的。」
瑛瑠の言葉に、歌名と望も頷く。伝えられている大まかな内容は、4人とも同じようだ。
英人は引き継ぐ。
「視野を広げることや情報を扱うことについてが最終目的なら、疑問はない。これは僕の推察だが、僕らは将来的に上に立つべくして教育されてきたはずだ。もっともなイベントであるとも思っている。
本当に、それが目的なのであれば。」
英人の鋭く光る黒い瞳は、今日はいつもに増して研ぎ澄まされていて、目にハイライトがあるにも関わらず感情とは程遠い表情をしていた。
「疑わしい理由は主に2つ。1つは、期限がはっきりしていないこと。あくまで儀式の体なのに、ここまで弛いのはおかしい。絶対と言ってもいい。」
さらに続ける。
「もう1つは、僕が成人しているということ。既に成人の儀を終えている僕を人間界に送る理由は、」
「成人においての通過儀礼じゃないから。」
歌名が、神妙な顔で引き継いだ。
少しずつ謎が明かされていきますね...。瑛人の目の描写が好き。
くどいようですが、この間はレスありがとうございました。ホント励みになりますm(_ _)m
めめんとさん》
目は口ほどにものを言うって言いますからね。そこから、何か感じていただければ嬉しいなあなんて思って描いています。
いえいえ、レスを喜んでもらえると私も嬉しいです(*^^*)
めめんとさん、ほんとに喜んでくれるから、くどくなんてないのよ、レス返し嬉しい(笑)
みーちゃん》
そういってもらえて嬉しいわ…(*´・∀・`*)
探偵(笑)
偶然だったか笑
それも文字選びの才能よ…!
そもそも王家における儀式とは、かなり細かく取り決められているのだ。特に成人の儀は、大々的に行われる大きな行事。様々な地域から貴族たちが集まる上、ここぞとばかりに大商人や大富豪たちが顔を売ってくる。それは、王家の者として公に認められたということ。
通過儀礼をするには遅すぎると言いたい英人の言い分はもっともなことである。
英人はほうと息をつく。
「とりあえず、ここまでが導入。ここからは瑛瑠の話も関わるから、バトンタッチだな。」
瑛瑠はちょっと苦笑して、目の前の望と視線を絡めた。瑛瑠と英人は事前に話していたから良いものの、いささか飛ばしすぎなのではと思う。そんな問いを交わすが、望が目配せした先の歌名は、いたく真面目に聞いていた。これは途中で話の腰を折ってはいけないと、直感する。加えて、英人も歌名も、集中すると回りが見えなくなるタイプであるようだ。
再度望を見ると小さく肩を竦めるので、瑛瑠は困ったように微笑み、促されるまま続ける。
「私は、イニシエーションでなければ何のために送られたのか、についての考察をお話しします。」
PS》
大々的な大きな行事ってこれ、表現重なってますね。腹痛が痛いとか、右に右折するって言っているようなものですね。すごく恥ずかしい。
言いたい言い分も日本語おかしいですし、今回は見直しが足りなかったかしら…反省。
最近はタイプの違う誤字脱字をやらかしまくっていて自己嫌悪ですね。
どうかスルーしてあげてください。
ただいまです!
覚えて下さってて嬉しいです〜
あたたかい心をもった皆さんがいる
あたたかいこの場所がだいすきです。
また少しずつ書き込みしていくと思うので
暇なときにでも見てくれたら嬉しいです。。。
「私と英人さんで先に話のすりあわせをしていたこともあり、ふたりで出した仮説なのですが、」
ちらっと隣の英人を見ると、頷いてくれた。それを確認した瑛瑠は、背中を押されるように言葉を紡ぐ。
「この前も話したように、何らかのプロジェクトの一環、またはその延長ではないかという結論に至りました。
ここに至るまでの思考の過程のして、ふたりにきいておいてもらいたい話があります。」
瑛瑠が見た夢の話。もう、完全に覚えていない。ノートに書いてあることが、瑛瑠の今話せるすべて。やっぱりかと思うも、思わず苦笑いがこぼれる。
3人は黙って瑛瑠の話を待つ。もちろん、英人は知っているけれど。
「夢を見たんです。」
歌名と望の目は至って真剣で、英人に話したときと重なる。
夢という言葉に拍子抜けするような仲間でなくて良かったという思いが胸を掠めた。
雪のなか、まだ幼い自分が母と神殿へ行ったこと。そして、そこで起きたことやエルーナとの出会い、会話内容をすべて伝え、締めくくる。
「これが、たぶん実際にあった出来事の夢なんです。」
瑛瑠の引っ掛かるもの言いに気が付かないふたりではない。
「たぶんってことは、覚えていないってこと?」
優しく問いかける歌名に、瑛瑠は困ったように微笑んだ。
「困ったことに一切おぼえてないんです。」
「じゃあ、実際に過去にあった出来事だという根拠は?」
続きは大体予想できていそうなふたりだが、あえて望は質問をなげかけたのだとわかる。確認を得るために。
だから、瑛瑠も誠意をもって答えなければならない。
「夢の中に出てきたエルーナというヴァンパイアが英人さんで、それを記憶していたんです。ですから、根拠は英人さんです。」
「だから、まずは英人くんに確かめておきたかったんだね。」
そう言う歌名は、瑛瑠と英人が前もって話を擦り合わせていたことに、多少なりとも疑問があったのかもしれないと、瑛瑠はその時には気付いた。望も例外ではなかったようで、納得したようにうなずいてくれる。ただ、そんなそぶりを今まで見せなかった彼らに、ありがたく思うべきなのか、言葉をぶつけてほしかったと思うべきなのかは、今の瑛瑠にはわからなかった。
「それって10年前の出来事だよね?」
不意に歌名が声色を変えて尋ねる。
「私、覚えてるかもしれない。」
お久しぶりです??
さっき、夢の部分をまとめで読ませていただきました!!
終わらせ方が…もう罪!!
情景描写がやっぱプロっす。
私が書くと、会話が多くなってしまうので。
りんちゃん》
お久しぶりかな?笑
そうだよねえ…私もノートにかいた夢シーンを何回も読み返しながらかいています(笑)
嬉しいーっ!
会話ね、意識して多くならないように気を付けてるの笑 ただ、情景によって台詞多くして緊迫感出すこともできるから、色々試してみるといいかもね。
歌名の呟きにひどく食いついたのは、やはり瑛瑠と英人。今にも質問攻めにしそうな雰囲気にたじろぐ歌名を見て、望は一旦宥める。
「瑛瑠さんまでまわりが見えなくなっちゃうと、ぼくの役回り増えるから困っちゃうよ。」
望の穏やかな苦笑に、瑛瑠は落ち着くよう努めた。望ももちろん話を掘り下げたいのだが、進行が話をぐじゃぐじゃにしてはいけない。
英人といえば、多少の苛立ちと焦燥が見える。深いところまで関わってしまったであろう英人は、幼少期、大人に上手く誤魔化されたと検討がつく。さらに、漁った書類は重要か部分が抜き取られているときた。上層部の裏の顔を垣間見て、何が自分の本当に見たものなのか、覚えていることなのかわからないと、以前そんなことをこぼしていた英人が、はやくその情報を知りたいと思うのは当然のことでもあって。
もちろん、その苛立ちや焦燥の相手がこの場にいる3人ではないことは理解していた。
「わ、私だって10年前のことだから、詳細まで覚えてないし、もしかしたら間違ってるかもしれないし……!」
軽い気持ちでこぼしてしまった言葉に大きな期待を寄せられていることを悟り、歌名は一気に縮こまる。
望が、瑛瑠の役割だと目で訴えるから。小さく頷いて、歌名を呼ぶ。
「なんでもいい。間違えていたっていい。確かめる時間ならたくさんあるから。今は、情報がほしいの。」
ね,と崩した口調で言うと、歌名は口を開いた。
みーちゃん》
歌名ちゃんが意味深長なことを言ったかと思えば、今回の話は引きずるだけ引きずって実はちっとも前に進んでいないお決まりのパターン(笑)
みーちゃんの使う顔文字はいつもおもしろくて好きよ笑
みーちゃん》
今日の話からはまたちょっとずつ進むからねっ!笑
「たしかサミットが、人間界への派遣を終了した年だったと思う。」
自信なさげな歌名の発言で、瑛瑠と英人は顔を見合わせる。
それは、英人が漁った漁った文献の内容と一致する。
「結構な知らせになってたと思う。騒がしかったの、私も覚えてるから。これで気にせず子供たちを育てられる,そう集まった人たちが言ってたのが印象的だった。」
「“これで気にせず子供たちを育てられる”?」
思わず顔をしかめて聞き返した英人。瑛瑠も聞き捨てならなかった。
しかし、歌名は幼い頃から聡い子だったのだろう。
「子供の前でそういうこと言うのはやめなさいっていう大人の常套句が聞こえたから、聞いてない振りをしたの。どういう意味かはわからなかったし、他の大人の会話も覚えてない。ごめんね。」
歌名が謝ることではないし、たぶん、かなりの重要な案件が今飛び出した。
「あと、神殿爆発事件も10年前だったかな。
この神殿に、瑛瑠と英人くんがいたってこと?」
勝手に第一回ショートポエム選手権の審査員に任命してしまいました。詳しくは僕の書き込みをご覧ください。というわけで、1/18までに「ショートポエム選手権」のタグで書き込まれた100字以内の作品一つを選んで欲しいのです。またなにか質問があれば何なりといってください。ちょっと急いでるのでこの辺で(無茶振り過ぎる)
勝手ではありますがよろしくお願いいたします
めめんとさん》
ご丁寧にどうもありがとう(笑)
めめんとさんのレス欄の方に先にお返事してしまったので、その通りです。
とても楽しそうな企画、お誘いどうもありがとうね。楽しみです(*^^*)
「そうなるだろうな。
歌名が結構な案件をあげたから、こちらの話に戻ってもいいか?」
軽く同意した英人は起動を戻す。
そして、望の頷きを得たあと瑛瑠を見るので、瑛瑠はゆるく首を振った。英人がこちらを見たのには、促す意をもっていたから。
「やはり、考察は英人さんにお願いしたいです。」
文献を漁って、最後の考えに至ったのは英人だから。そちらの方が筋が通っているというものである。
少し目を瞬かせ、英人はわかったと頷く。
「何らかのプロジェクトだと仮説立てた理由だが、それは僕が漁った文献による。内容は、歌名の話した人間界への派遣プロジェクト。資料と当時の記憶が一致しているから、たぶん同じものと捉えていいだろう。」
そのあとは、瑛瑠にした説明をふたりにも繰り返す。毎年派遣されていたことや、歌名のいうように、10年前に終止符を打たれたこと。そして、なぜ今さら遣わされたのかということ。
「そもそも、何のための派遣だったのかははっきりしていない?」
しばらく黙って聞いていた望に問われると、英人は苦虫を噛み潰したような顔で
「何かの監視ってことしか。」
と答える。
お互いに、狐が大いに関わっていると思いつつ、繋がりが見えないため口に出せない。
重い空気が下りたとき、望が口を開いた。
「気になる点がひとつある。そこから、たぶん導ける。」
望は今まで聞き手に転じて、ずっと考えを組み立てていたのかもしれないと思いながら、目の前の彼を見つめる。
「みんなスルーしちゃってたから覚えていないかもしれないけれど、エルーナは、彼の父が“扉が開いた”って言っていたと話していた。……瑛瑠さん、そうだよね?」
急に振られた瑛瑠は急いでノートをめくる。たしかに、そういう記述がある。覚えているかと言われればノーだ。1週間前の自分に問いかけたい悔しさがあった。
「そうです。」
「それって、ぼくたちも通ってきたあの扉のことじゃないかな。」
押し黙る。望の言おうとしていることを、知りたいような知りたくないような気持ちで、次の言葉を待つ。
「神殿には、いくつかある扉のうちのひとつがある。それも、僕が思うに、規模の大きいものが。それが開き、人間界に繋がった。そう考えるのが自然だと思うのだけれど。」
「つまり、どういうこと?」
歌名は恐る恐る尋ねる。
「つまり、」
はいそこで切っちゃう!そーゆーことするんな!焦らしますわ相変わらず。はい。
めめんとさん》
はいそうなんですよー笑
今回はいつもに増して酷いですね、これで今週終わりっていう(笑)
楽しみにしてもらえると嬉しいです。笑
みーちゃん》
いつものね(笑)
今回は読点で終わらせるあたりいつも以上でした。
今年も終わるね、来年もよろしくお願いします(*^^*)
つまり,そう言って望は続ける。
「その監視対象が扉を越えて来たんじゃないかということ。」
全員が顔を見合わせる。
それなら、狐が監視対象であることも、人間界から来たことも説明できる。
ぱっと顔を輝かせた一同だったが、再び顔を曇らせる。
「狐ってどこからきた?」
何か重要な存在であることは確かなのだが、ここに至るまでの思考の大前提として、瑛瑠の夢が過去のことであるというものがある。
瑛瑠は不安そうに口を開く。
「あの……狐の部分だけ、本当に“夢”だったらどうしましょう……。」
断言はされなかったとはいえ、チャールズに確認したため、そんなことはないと思うのだけれど。
すると、あっと言って望が目を見開く。
「そういえば、この近くにお稲荷様を祀っているお社があったはず……。」
その言葉にはっとしたように手を挙げたのは歌名で。
「次、私の番。」
タグがいい笑
大晦日は紅白でも、ガキ使でもなく、ロスメモ!
りんちゃん》
ふふふ、嬉しい(笑)
りんちゃんはどの番組で大晦日を過ごしているのかしら。
今年もあと数時間、ロスメモも楽しんでね笑
みーちゃん》
私もいったよー!圧巻だったねえ…。
続き、お楽しみに(*^^*)
RN ちょっぴり成長したピーターパンちゃんへ
書き込みありがとう~!KGBです!
いつも素敵な小説をありがとう~!!!
楽しませて貰っています!2019年も沢山の書き込み待ってるね!
★KGBより★
KGBのみなさん》
私のRNが16歳のピーターパンのときからありがとうございます。小説のためどうしても長くなってしまい、そのすべてに目を通していただけていると思うと、本当に感謝しかありません。
今年もよろしくお願いします。
レス、とても嬉しかったです(*^^*)
「私、そのお社知ってるよ。」
歌名が言うことには、何回か通ったとのことで。
「近所の人に、スピリチュアルなところありませんかーって聞いてまわったんだけど、」
瑛瑠は固まる。もちろん、英人も望も同様に。
「待ってください。近所の人に?スピリチュアルなところって?」
「うん?そうだよ。」
歌名の恐いもの知らずさに思わず頭を抱える一同。
「そしたら?」
「その神社の名前が挙がったの。」
3人は歌名の性格に言及することはよそうと空気で交わし合い、続きの言葉を待つ。
「あそこ、1度英人くんに来てもらった方がいいと思ってたんだ。」
歌名はしっかりと目の前にいる英人を見据えた。
あけましておめでとうございます!!
大晦日は生意気なレスすみません。
ナイスフォローありがとうございました!
さて、今年から師匠の呼び方を変えようと思うのですが、どうしましょう??
今年もよろしくお願いします!
りんちゃん》
あけおめです(*^^*)
いやいや、本当に嬉しかったんだよ!どうもありがとう。
おお、なんと。笑
なんて読んでくれるのかしら、楽しみにしています(笑)
こちらこそ、今年もよろしくね。
んんん〜
なんて呼びましょう??
なんて呼ばれたら嬉しいですか??
考えてください!
りんちゃん》
読んでくれるならなんとでもって感じだなあ(笑)
本当の私の名前は二文字で、ニックネームで呼ばれたことないんだよね。だから、そもそもニックネームが嬉しいっていう。それはRNだとしても。
シェアさんなんかピー太郎とか呼んでくれるし、正直何でもいいよ笑 一回ピーちゃんとか呼ばれて。インコかってね(笑)
RN長いしいろんなバージョン作れそうね、りんちゃんに丸投げしちゃいます(笑)
英人は少し目を見開く。
「僕に?」
頷く歌名に、瑛瑠も同調する。要は、ヴァンパイアのアンテナが欲しいということなのだろう。
その意図を察し、質問を重ねる英人。
「場所は?」
歌名は顎に手を当て少し考えるけれど、出した答えはまたあとでにしようというもの。
「遠くないよ。でも、とりあえずそっちに話が移っちゃうと、ね。」
そう小さく笑うので、瑛瑠が受け継ぐ。
「では、来週にしましょう。」
次の日も休日なのだが、学生は忙しい。時間はまだある。
望が咳払いをした。
「ぼくたちがここに来た理由、それに関係しているであろうことについてだいたい予想をつけて、さらにその大本だろう狐について言及してきたけれど、この続きは来週に持ち越すってことでいいかな。」
そのまとめに3人が頷くことで、ひとまずピリオドが打たれた第1回会議(仮)。
深いため息を吐いて腕を伸ばし、疲れたー!と叫ぶ歌名を瑛瑠がたしなめた。
しかし瑛瑠だって解放感に駆られたから。
「さあみなさん、甘いものでも頼みましょう。」
待っていましたとばかりに、みんなの顔に花が咲いた。
四人とも甘党なんやね。一緒や。
めめんとさん》
ひとりくらい難色示そうかと思ったけれど、一番苦手って言いそうな英人くん、この前ブルーベリータルト食べてましたからね。笑
明日のスイートお楽しみに。
みーちゃん》
上記のレス返しに同じく(笑)
パスタとビーフシチューを見て、男子ふたりが軽く顔をひきつらせるのを瑛瑠は見た。
「甘いものって言ったの、誰だっけ……?」
「夕食の時間なんてすぐだぞ。」
おやつの時間というには遅く、どちらかというと夕食に近いこの時間帯。だからこそ、甘い(軽い)ものにしようということなのだが。
「お腹がすいてしまいました。」
空腹には勝てなかった。
「夜ご飯もちゃんと食べるよ。」
瑛瑠が注文したのはプッタネスカ。トマトソースの酸味に唐辛子の辛味、アンチョビやオリーブの塩味が利いている刺激的なパスタである。
歌名が注文したのはビーフシチュー。しかしただのビーフシチューではなく、色鮮やかな蒸し野菜が眩しいそれは、いっそ野菜シチューといっても良いもので。
瑛瑠は美味しさに顔をほころばせていたが、ひとりでまわしているわりに随分とはやく提供されたことに疑問を感じるのだった。
私も、本名、2文字です!!
では…
ちょっぴーさんとでも呼ばせていただきましょうか??
一応、ラジオネーム全体を使ってみましたが…
私は、りんちゃんって呼ばれるのとっても嬉しいです!!
わわわ、すごい美味しそう…
甘いもんちゃうんかーい(完全なる大阪弁により)てかプッタネスカ好物なんだが。そんなにメジャーでもない名前がポット出てくるといいなあ。嬉しい(なぜだ)
りんちゃん≫ちょっぴーは笑ったꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)いそうだな、そんなキャラクター
みーちゃん》
ですよねー!笑
女の子がやるのがポイント。
りんちゃん》
チョッピーはシェアさんの予想にあった(笑)
実は裏で当てっこしててね。笑
どうぞどうぞ、可愛いね(笑)
めめんとさん》
プッタネスカ好きとかどういう(笑)
知っている人がいることが私も嬉しいです笑
当てっこって何すか笑笑
「花さん。」
小さく手招きした瑛瑠を見て、歌名は寄ってくる。もちろん落ち着いたのを見て、だ。
「今日、時間のかかりそうなものばかり頼んだのに、かなりはやく出てきて……。」
瑛瑠の言いたいことを汲み取った花は、にっこりと微笑み、
「今日は奥に夫がいるから。」
手伝ってもらっているということなのだろう。あの腕時計の送り主である彼に1度会ってみたいと、そう瑛瑠は思う。
しかし、そうではなくて。
わざわざ花を呼び寄せたのは、もちろんその事もあったのだけれど、確かめたいのは前回英人とも話題になったことで。
「歌名、望さん。今の店員さん、花さんとおっしゃる方なのですが、どこかで会ったとか、誰かに似ているとかありませんか?」
すると答えたのは望。
「あの人、鏑木先生の娘さんだよ。」
「あー似てる!」
美味しそうに食べる歌名を微笑ましく眺めつつ、やっと合点のいった瑛瑠。
横にいる英人と前に座る望はスイーツピザを食べながら話を進める。似合わないはずなのに似合ってしまっているのは顔のせいなのかと思わず感心してしまう。
そして、案外世の中は狭いものなのかもしれない、そんなオチ、そうは問屋が卸さない。
「鏑木先生って、謎ですよね。」
プッタネスカ片手にふと思う。
すると頷いてくれたのは望で。
「そうなんだよねら、個人的なことが全くわからない。情報も入ってこなくて。
そもそもこのクラスに4人も集められた時点で、上に立つ人が何もないっていうのは考えにくいんだけど。」
「その上、その娘が経営している喫茶店を付き人が知っていたこと。」
チョコソースのかけられたマシュマロピザが絶妙に合う英人までそう言うものだから、真面目な話も入ってこない。
「とりあえずそれ、片付けてください。」
ま、名前が出てくる人で関係ない人ってそうそういないよなあ...とか思ってみたり。
マシュマロピザは歯にくっつくので苦手です
みーちゃん》
毎回違う言葉で褒めてくれるみーちゃんの褒め言葉ボキャブラリー尊敬する。私のこと喜ばせるのが上手すぎる。笑
歌名ちゃんはいそうだよね(笑)
めめんとさん》
まあ、名前が出る時点で今後出ますっていつかも言ったしなあ()
うまく食べるのもイケメンの得意技。笑
すっかり日が落ちてしまって。
とりあえず狐について次回話し合うということ。なんとなく気になるので、この喫茶店や鏑木先生についても網を張っておこうという結論に達する。
そして結局、花の旦那さんには会えず、瑛瑠は少し肩を落としていた。
「今はまだ会えないって。」
そう花にウインクであしらわれてしまった。
「まだって引っ掛かるよね。」
歌名とふたりで話しているところへ、送ってくと声をかけられる。
きっと断っても無駄だと思い、瑛瑠は黙って好意に甘えようとありがとうを言いかけたのだが、それは歌名によって遮られた。
「もう遅いから、ふたつに分けて送ってくって言うんでしょ!」
「ああ。」
「そんなのずるい!」
また何か言い出したぞと瑛瑠は苦笑する。もちろん、瑛瑠だけではない。
「私だって瑛瑠と帰りたいのに、英人くんと望ばっかり送ってって!」
「ふたりそれぞれ送るには距離が開きすぎている。」
「ふたりだけで帰らせるわけにもいかないしね。」
さて、瑛瑠は無言を決め込んだ。
歌名を男子ふたりがかりで言いくるめ、予定通り2つに分かれて瑛瑠は送られていた。
「ぼくでもよかった?」
そう人好く聞いてくるのは望。笑ったその顔に、もちろんですと瑛瑠も微笑み返した。
この組み合わせになったのは、純粋に方向が一緒だということ。
「ぼくとしては役得だけどね。」
暗くなってしまった道には、灯りがともり始めていた。
悪戯っぽく言う望に、瑛瑠は笑って応える。
「それはこちらの台詞ですよ。みんなの大好きな委員長を独り占めできるんですから。」
祝瑛瑠に他意はない。悪気もない。
しかしそのせいで、望は顔に苦笑いの文字が浮かび上がるくらいお手本のような苦笑いを貼り付けるはめになる。
ぎこちない微笑みを向けた望は、
「……霧はよく耐えられるね。」
「なんのことですか?」
こっちの話だよと告げ、再び悪戯っぽく目を光らせた。
「ぼくのこと大好きなみんなの中に、瑛瑠さんはいるの?」
「もちろんです。私も望さんのこと大好きですよ。」
一応注釈を入れると、ちゃんと考えた上での即答である。
今築くべき関係をお互いにわかっているつもりの問答、そう瑛瑠は捉えた。多少は望のからかいも含まれているだろうが、流すことでちゃんと受け止めていると伝えている。そしてそれを彼もわかっているから。
「明日、歌名と霧に自慢しよ。」
なんて。
望は視線だけちらっとこちらへよこした。
「でも、瑛瑠さんに独り占めされるなら本望なのだけど。」
以前別れたT路路を、今日はふたりで進む。
瑛瑠はどう返したものかなと一瞬思案し、結果。
「あいにく、束縛する趣味は持ち合わせていないんです。」
軽く笑った瑛瑠と望の距離に変動はない。
もちろん、距離を詰めるような返しもできた。しかし、それをしてしまって何かが変わってしまうのは怖くて。
望は大丈夫だよと呟き、瑛瑠の頭にぽんと手を置く。
「その返しで合ってるよ。大丈夫、今の関係を壊しやしない。」
まるで誓い立てるようなそれに、不意に揺り動かされたのは、きっと風が吹いたから。
ちょっぴーさん!!!!!!
ミセスロックスでお声が…
きゃ〜〜〜〜ってなってましたよ!!
か、可愛い、可愛いお声です…
私も、早く僕のこと買いたいです!
やはり…弟さんすごいです…
ちょっぴーさんのお姉ちゃんの顔が見えました!
嬉しい!!
りんちゃん》
そうなんですよー、お恥ずかしい(笑)
もう、大好きな憧れのミセス先生とお話しできるとか天にも昇る気持ちで、支離滅裂だったと思う…何しゃべったか覚えてない…笑
耳元でミセス先生の声聞こえる幸せっ…!
SCHOOL OF LOCKには感謝しかありません。
羨ましいです…
逆電自体が夢だし、ミセス先生と話せるなんて!
そして、ちょっぴーさんの声が聴けるなんて!!
幸せでした!
なんて素敵な日だ!!
思いの外高めの声で少し驚きました。りんちゃんのいう通り可愛かったです(←誰だこいつ)
俺も逆電出たい。
風ねえ...。(←必要以上に風に引っ掛かるメメント)もう人間関係わかんなくなってきた。なんなんだお前らは。
りんちゃん》
直接「僕のこと」についての感想(っていっても最高でしたしか言えなかった気がするんだけど笑)を伝えられるなんて思ってなかったから、本当に嬉しかった!
綾華先生に読んでもらえた…めちゃくちゃかわいかった…(喜)
上手い…なんて素敵な日だったんだろう。笑
めめんとさん》
声高いねは結構言われます(笑)
そんなこと言われちゃうと照れるなあ…笑
というか、めめんとさんにも聞かれてたのか、あのテンションハイな私の言葉たちを。恥ずかしい。笑
いいですよ、色々考えてみてください。もしかしたら、何の意味もないこともあるかもしれないけれど()
ほんと、いいですねえ悶々としていて。笑
確かに…風はざわつきますねぇ…
みーちゃん》
いいよそんなことしなくて!笑
テンション上がりまくって大変なことになってるから(笑)
フリーダムは私も言いたかったなあ…。
うん!
私もミルクティー好きだよ!!
お母さんがルイボスティー飲んでる!!
私はね〜
午後の紅茶が大好きすぎる!