寿々谷市には、正直言って学生が遊べるようなところは非常に少ない。
遊べるところといったら―例えば寿々谷駅近くのショッピングモール。
寿々谷駅から徒歩5分のところにあるショッピングモールには、週末になると多くの学生が集まる。
わたしだってその1人だ―だが残念ながら、一緒に行けるような友達はいない。
中1の最初のうちは、少ないながらも友達はいたのだ。―だが、いつの間にか、わたしは1人になっていた。
中2になってもその現状は変わらない。自分なりに努力してるはずなのに。
どうにか周りの人となじもうとするけれど、上手くいかない。
おかげさまで、学校は楽しいと感じないし、部活も完全にサボっている。
誰からも相手にされないから、誰も自分のことを必要としていない。むしろいなくても変わらない。自分の存在意義はないと信じるようになっていた。
でも、そんな自分にも、わずかな楽しみというか―習慣がある。
それは毎週末、ショッピングモールにある本屋に通うこと。
別に商店街の本屋でも良いのだが―ショッピングモールの本屋のほうが大きく、品揃えも豊富だから、よく通っている。
本を買うことは少ないけれど、気になった本を立ち読みしたり、ただただ棚を眺めたりしているのが結構楽しい。
今日は珍しく気に入った本があったから、レジで精算を済ませたところだ。
店員から袋を受け取って、本屋を出て、ショッピングモールの出口に向かおうとした時、わたしはふと足を止めた。
本屋の向かいにあるゲームセンターの奥に、知っている人影が見える。
「まさか」と思った。まさかそんなはずはないと。
でも無駄に気になった。だからわたしは”その人”に気づかれないよう、そっと近付いた。
”その人”まで数メートルのところまで近付いて、わたしは確信した。
”あの人”に違いないと。
怖いけれど、わたしは思い切って話しかけてみた。
「あの、もしかして…”ネクロマンサー”?」
”その人”は驚いたように振り返る。”その人”はわたしを見た途端、目を大きく見開いた。
対するわたしは、「あれ」と心の中で首を傾げた。
確かにそこにいるのは、あの時の”ネクロマンサー”だ。―だがその目は、あの鮮やかな赤紫色ではなかった。
「なんで…」
彼女はようやく口を開いた。その声は明らかに動揺していた。
ただの人違い―?わたしはそんな気がしてすぐ謝ろうとした。その時―、
「…ネロ⁇」
ネロ、と呼ばれて、少女は声の主の方を見た。
そこには、小柄な彼女とはやや不釣り合いな男子3人組がいた。
1人は、赤いウィンドブレーカーを着た、一目でクラスのムードメーカーだと分かるような少年。
もう1人は、紺色のパーカーのフードを深く被っていて、顔が少し良く見えない。
最後の一人は長身で、少しガラが悪そうな見た目をしている。
「…そいつ誰だよ」
赤いウィンドブレーカーの彼が、”ネロ”に近付きながら尋ねる。
「あ~…ほら、こないだ話したアレだよ…自分のことを殺してもらいに来たっつー」
”ネロ”は面倒くさそうに説明する。
「え⁉ マジかよ!! …てか、記憶消し忘れてる?」
彼はちょっと声を低めた。
「あ~それ言うな! あん時先回りして待ち伏せして、降りて来た所狙おうとしたけど、通行人が邪魔でできなかったんだよ!」
”ネロ”はそう言って頬を膨らませた。
「おいおいおい、それはもうとんだヘマだな」
「もう2度と会うことはないと思ったからあと追っかけなかったのが間違いだった…」
「それは甘すぎる」
長身の彼が苦笑する。
「てかネロ、お前そーとーヤバイことしたな」
「は⁈ しょうがないじゃん都市伝説のせーだ」
「お前がしょっちゅう暇こいて高い建物の上で力使ってんのがいけねーだろ?」
「普段は見られても記憶消してますーっ」
「でも今回は消してねーじゃん」
言いあう2人を長身の彼が諫める。
「おいおい2人とも、今そーとー言っちゃいけねーこと常人の前で言ってんぞコラ」
その事実に気付いた2人は沈黙する。
わたしは、今目の前で何が起きているのかさっぱりだったし、意味の分からない言葉がホイホイ飛び交っていて、混乱状態だった。
とにかく聞きたいことが多くて、この沈黙を期に1つ聞いてみた。
「…ねぇ、”力”とか、”記憶消す”とか、一体どういうこと?」
”ネロ”と赤いウィンドブレーカーの彼は、気まずそうに顔を見合わせる。
あとの2人も黙りこくっている。
もしかして、聞いちゃいけないこと聞いたかな…とわたしは彼らに申し訳なく思えてきた。
不意に、赤いウィンドブレーカーの彼が、気まずそうにゲームセンターの外を指さし切り出した。
「…ちょっと、あっちで話そうや」
気まずい雰囲気の中、わたしとよく分からない4人組は、ゲームセンターから少し離れたところにある休憩スペースへ向かった。
赤いウィンドブレーカーの彼は、周りに人がいないことを確かめてから、ベンチに座ったわたしに向き直った。
「…とりあえず本題の前に名前だな…名前なに?」
彼はちょっと不愛想に尋ねる。
「…言わなきゃいけない?」
「当たり前だ。俺たちの知り合いとつながってたら、たまったもんじゃねぇ」
長身の彼がそう吐き捨てた。…一体どういうことなのか。わたしは恐る恐る自分の名前を言った。
「…不見崎 清花(みずさき さやか)」
「学校は?」
赤いウィンドブレーカーの彼がさらに尋ねる。
「林原中学」
「林原、か…一応ここにいる全員とは違う学校だな」
長身の彼がぽつりと呟く。
「紹介されたらこっちもしないとな…おれは耀平、生駒耀平」
”耀平”と名乗った赤いウィンドブレーカーの彼は、そう言ってわたしに笑いかけた。
「…で、俺は日暮師郎、そしてこっちが黎」
”師郎”という長身の彼は、隣にいるフードの少年を親指で指し示した。
「黎」ってなんて読むんすか?
レスありがとうございます。
「黎」は「れい」です。(使い道としては、黎明期(れいめいき)などの用法がある)なんか、すみませんね。
「…そしてボクはネロ。滋賀禰蕗。まーこんな変わった名前好きじゃないけど」
「…禰蕗? ネクロマンサーじゃなくて?」
わたしが聞き返すと、”ネロ”は面倒くさそうに返す。
「その説明は長くなるから後で…で、本題は?」
ネロに言われて、わたしはあぁ、と今の状況を思い出した。そう、わたしが色々聞いたからこうなったのだ。
「まず、さ…”力”って何なの?」
わたしは恐る恐る聞いてみた。まずこれが1番気になる。
彼らは少しの間沈黙したが、やがて耀平がちょっと嫌そうに口を開いた。
「まぁ…”力”ってのは、常人が持っていない、常識の範囲外のことを引き起こす”なにか”だな」
「正式に言うなら”異能力”だがな」
微妙な耀平の言い回しに、師郎がさらっとまとめてくれた。それでもわたしにはイマイチ分からない。
「”異能、力”―」
「そう、”異能力”。そして異能力を持つ者を”異能力者”、またの名を”メモライザー”」
師郎がまた意味の分からない言葉を引っ張り出してきた。”メモライザー”とは。
下から数えて4行目、明らかな文法ミスが(笑)
×微妙な耀平の言い回しに、師郎が~
〇微妙な耀平の言い回しを、師郎が~
…でもまぁいっか。
すんません、「滋賀禰蕗」ってなんて読むんすか?書き出し作業してるんすけど、読み方理解しないで書くのはさすがにまずいんで。
レスありがとうございます。
えーとですね、「滋賀 禰蕗」は「しが ねろ」と読みます。読みも付けようかと思ったんですけど、付け忘れたというか… 「滋賀」は基本的にみんな読めるだろうし、劇中でずっと「ネロ」って呼ばれてるので大体流れで「禰蕗」=「ネロ」って読み分かるよね~と思ってしまったというか… すみませんね、手間かけてしまって… 書き出し作業頑張ってください!
「”メモライザー”ってどういう意味?」
「それも聞くのかよ」
耀平が嫌そうに言う。説明が面倒だからだろうか。
「”メモライザー”って言うのは、ボクら”異能力者”は、前に同じ能力を持っていた人間の記憶を引き継ぐから。だから、”記憶する者”で”メモライザー” 」
…まぁそんな風に言う人はほぼいないんだけど、とネロは付け足す。
「ふーん…そういえば、ネロが言っていた”力”って、”異能力”?」
わたしがそう聞くと、ネロはちょっと舌打ちした。
「あれ言ってたのは”滋賀禰蕗”じゃない。”ネクロマンサー”だ。」
ネロの言っていることがよく分からない。どう考えても同一人物なのに、別人扱い?
「あ~、異能力者っつーのは、能力発動すると自分が意識する”自分の名前”が切り替わっちゃうんだよ~ 何でだか知らないけど」
耀平が慌てて解説する。要するに、異能力を発動している時と、していない時では、”同じ自分”だけど、”違う存在”になるということ? 全く意味が分からない。
「どれだけ多くの人に”力”が引き継がれても、異能力者としての名前は絶対に変わらねぇんだ…”力”は記憶そのものだ」
師郎はそう言ってにやりと笑った。時間をかけてなんとなく理解できたけど、ここで新たな疑問が。
「…そしたらさ、異能力はどうやって引き継がれるの? 生まれつきとか…そんな感じ?」
この質問に、耀平が吹き出しかかった。
「あ~っ、もしそうだったら異能力なんぞ常人も知ってるハズだぞ~」
え、とわたしはちょっと思考停止した。じゃあどうやって…
「異能力っつーのはな、大体10歳前後で発現するんだよ。しかも、急じゃなくてジワジワとな~」
師郎は笑いをこらえながら言う。だが隣にいる黎は無表情だった。
「最初はなんか変だなって思ってたケド、完全発現して記憶が一気に来てから納得したー」
「あーそれな! でもさ、記憶が顕れる時結構キツくね? おれ気持ち悪くて仕方なかったー」
「ほんの数秒だけどヤバいよなあれ。けど、目が発光してんのに気付いた時が何気怖い」
「あ~あれはね~。でもボクはそれに気付いた時に記憶来たから、うん、平気だった」
「いいな~、俺はさ、友達になんか一瞬目が緑っぽかったって言われたからマジ怖かった」
「発光する目って一目で発動してるか分かるけど、地味に困るよな」
いつの間にか3人は、わたしそっちのけで雑談を始めていた。が、わたしはふと、黎だけが彼らの会話に入っていないことに気付いた。
テトモンよ永遠にさん!ありがとうございます!
やっぱ、わぁは、こういうSFっぽい話わった好きです!ファンクラブナンバー1番に恥じないような活動をしていこうと思いますので、これからもよろしくお願いします!
追伸 学校掲示板の方で平日9時頃に津軽弁講座
してるんで、良ければ見てみて下さい!
レスありがとうございます!
こちらこそよろしくお願いします。今日も連載しますね~
「あの~…」
わたしのこのつぶやきに、師郎が反応した。
「あぁ、黎のことだろ? アイツ元々そんな喋んねーから。だろ?黎」
当の本人は無言でうなずいた。
「元々そーゆー奴だからねー黎は。分かっててボクらもやってるしー」
ネロは黎の方を見る。彼らはかなり仲が良いようだ。
「…とりあえず、異能力のことは大体分かった、かも…」
「うそこけ、本当は全然だろ?」
ネロはわたしをちょっと睨みつける。まさにその通りだった。
「とりあえず、異能力は生まれつきとかじゃなくて後天的なものであることと、発動すると目が光ることは分かった」
おかげで、初めて会った時と今でネロの目の色が違う理由が分かった。
「…でさ、ネロの能力は、『記憶を消すこと』?」
ふと思ったことを尋ねてみた。
「あれはボクじゃなくてネクロマンサー。『記憶を消す』というよりかは『記憶を奪う』が正しいかな」
「え それってすごくない?」
わたしの反応に、ネロは冷たく返す。
「…別に異能力があってもなくても変わらないよ? あと補足だけど、ネクロマンサーの能力は『過去その場にいた人やモノの記憶や、今いる人やモノの記憶を扱える』能力」
全部紙に書き出す許可を下さい!
もっと見やすくしたいし!
布教活動もしたいので!
お願いします!
全部紙に書き出す許可を下さい!
もっと見やすくしたいし、布教活動もしたいので!許可、よろしくお願いします!
レスありがとうございます!
いいですね~ 大変でしょうけど…OKです! ぜひぜひ布教しちゃってください!(笑)
ありがとうございます!!
これからバンバン書き出て、皆さ広めて来ます!
いつか、もっともっと有名になりますように!
テトモンさん!ノートへの書き出す作業がついに始まりましたーー!進行状況はその都度レスするんで、テトモンさんも執筆作業、けっぱってけれじゃぁーーーーーーーーーーーー!
こちらこそレスありがとうございます!
よろしくお願いします!
またまたレスありがとうございます!
無理せず頑張ってくださいね。本日も執筆していきますよーっ!
細かく説明されると逆に意味が分からなくなる。困り果てたわたしに気付いたのか、耀平が補足してくれた。
「ま~どうやら人とかって一瞬でも1つの場所に留まってると、記憶というか感情ていうか…その手の”何か”を残していくんだってさ。それがこいつには見えるらしい」
へぇ~とわたしはうなずいた。
「じゃ、耀平や師郎は? 何か持ってるの?」
その何気ない質問に、ネロは眉を寄せた。
「…それも聞くのかよ」
「え、だって気になるじゃん」
まぁまぁまぁと耀平はネロをなだめた。そしてわたしに向き直る。
「おれのは―おれのヤツは”コマイヌ”っつーんだけど、『モノや人の行動の軌跡が見える』能力」
へーすごいじゃん、思わずそう呟くと、本人は少しわざとらしく照れた。
「で、俺のが『他者から見た自分の姿や聞こえる声を違うモノに見せたり聞こえさせたりする』能力。ま、要するに『他のモノに化けてるように見せたり聞こえさせたりする』能力だよ。―そして能力者としての名前は”イービルウルフ”。それで―」
師郎に続いて口を開いたのは、なんと―
「―『暗闇の中でも昼間と同じくモノを見ることができる』能力、要約すれば『暗視』がオレの能力。もう一つの名前は”サイレントレイヴン”」
急に黎が喋りだしたから、わたしは肝心の話の内容を理解できなかった。
能力名は想像上の動物とかに由来してるんですね
あ、レスありがとうございます。
まーそんな調子ですね!(鞍馬 黎/サイレントレイヴンと日暮 師郎/イービルウルフのみ例外、てか黎の苗字やっと公開した(笑))
テトモンさん!この書き込み、スタンプがおかしいですよ?!
レスありがとうございます!
ほえ⁈ い、いや別におかしいところはどこもないように見えますが… たまにバグ(?)でそういうこと起きるので…(現にそういうの見たことあるし) 放置しとけば大丈夫だと思いますよ?
「…一応黎はちゃんと喋るからな」
驚きが顔に出ていることに気付かれたのか、師郎が真顔で言う。
黎自身は喋れないとでも思っていたのかと言わんばかりに冷たい視線を送ってきた。
「…なんか、すごいね…わたしなんかよりもずっとすごい」
「いや別にすごくなんかねーよ。某マンガや某アニメや某ラノベに出てくるヤツよりずっと地味だし、第一日常生活やっていく上では出番あんまないし」
わたしの誉め言葉に、耀平は苦笑する。わたしはそうかなと首を傾げた。
「なんだかんだ言って1番実用性あんの黎じゃね? 暗視効果なら暗い中でも便利じゃ…」
「現代社会生きる上ではあまり出番ない。あっても停電時。ぶっちゃけ師郎のが1番役立つだろ… 逆に実用性1番ないのは多分ネロの」
「ちょ、黎それはヒドイよ!」
師郎の発言を否定しながら、しれっと毒を吐いた例に、ネロは抗議する。
「んなこと言ったら1番使用率低いの耀平じゃん? ボクはちょいちょい『他人に能力使ってるとこバレたから証拠隠滅してくれ』って頼まれるけど、耀平のその能力はあんま使い道ないじゃん!」
「あるわ! 落とし物したときとか… あとさネロ、今回は自分の証拠隠滅忘れてるぞ」
多分わたしのことを指摘され、ネロは頬を膨らます。
あ”あ”ぁっ!! 誤字発見! 先週やったから気を付けてたのに…(ちゃんと見直そうな自分)
下から数えて7行目。 ×しれっと毒を吐いた例に~
〇しれっと毒を吐いた黎に~
キャラ名でしくじるとは…情けない( ;∀;)
テトモンさ~ん!やっと、最新話までの書き出し作業が終了しました!あっ!申し遅れました。私、ファンクラブナンバー1番!北西の侍です!
みんな仲良さそうで良いですね。
そこの間違いそれでよかったんですね?!
安心してください、自分のノートの方は修正済みです!って言うか、珍しいっすね、ミスなんて。まぁ、健康に気をつけながら頑張ってください!急にいなくなって連載打ち切りとか嫌っすからね(>_<)
皆さんレスありがとうございます!
北西の侍さん! 最新話までの書き出し作業お疲れ様です。自分のペースでこれからも頑張っていきます! さすがに急にいなくなったりはしないので心配しないでくださいね。
何かが崩壊している者さん! …ホントあの子たち仲いいですよね。ぼくもこんな風に誰かとギャーギャーできたらいいのに…(笑) 高校入ったらこういう風にできたらいい(*^^*)
今日も連載します!
「もう面倒くさいしいいじゃん、この通りベラベラ喋っちゃったし、そもそもある程度時間が経って定着しちゃったから、下手に記憶を奪えないよ。―記憶は人間の人格を、魂を構築する。それを下手に改変すれば、そいつだけじゃない…社会だってブッ壊す可能性があるんだ…」
どことなくこの言葉に、彼女が”ネクロマンサー”を名乗る理由があるような、そんな気がした。
「あ、そうだ―ちょっと聞いていい?」
わたしはふと、さっき聞こうと思ったことを尋ねた。
彼らの視線が、すっとわたしに注がれる。
「みんな仲いいけどさ…どうして?」
全員が、ほぼ同時に吹き出した。
「どうしてって…なぁ?」
「こうなってるのも多分縁とかってやつだろ?」
「そもそも、縁じゃなかったらこうも年齢層バラけないだろ?」
「それな」
薄々気づいてたけど、みんな歳違うの? じゃあなんで…
「この街異能力者多いもん…みんなここに集まっちゃうから、自然とこうなるよ」
ネロがショッピングモールの床を指さしながら言う。
「ここ結構田舎だからな~どーしてもここに…」
「学校のヤツに出会った時が一番嫌だ」
「それな、おいおいどこの誰だよとか聞かれそうだしな…」
またわたしのことを放置して話を進めているから、わたしはさっき気になったことを質問する。
書き出し作業終わりました!それはそうと、やばい、先が読めません!ここからどんな展開になって行くのかとても気になります!頑張ってください! FCNo.1 侍
スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う、みたいなもんですかね。
侍さん、ファンクラブ作ったんなら僕も入りたい!
皆さんレスありがとうございます!
北西の侍さん! 書き出し作業お疲れ様です! 今日も連載頑張ります!
何かが崩壊している者さん! スタンド使いはスタンド使いと引かれ合うって…見た瞬間思わず吹き出しそうになりました(ま、まぁ…そういうもんなのでしょうけど…) ファンクラブ、入っていいですよ!!(実質ファンクラブナンバー1を侍さんにあげたのはぼくなんで…)
「…」
日本の夏は結構雨が多い。地域によっては違うけど、最近は地域に限らず本当によく降る。俗にいう、『ゲリラ豪雨』ってやつである。
あいにく、今自分はゲリラ豪雨に遭っていた。残念ながら折りたたみの傘すらない。
家まではそれなりに距離がある。別に誰かの傘に入れてもらうことは最初から考えていない。―そもそも、そんな友達などいない。
だから濡れても構わない、と豪雨の中を歩いていた。
でもさすがに雨のせいで風邪をひくのは嫌だから、普段通らない公園を突っ切る近道ルートを歩いていた。
あたりはもう暗いけど、公園の街灯でわりと明るかったし、―これぐらい暗くても、十分あたりは見えるから、困らない。
こういう時ばかりは、こんな自分でよかったなとちょっとだけ笑えた。もちろん心の中で。
ただ夜目がきくんじゃない―暗くてもほぼ平気なのだ。でもこんなことができるのはこういう”人がいない”ところだけ。
そういうことを考えながらぼんやりと歩いていると、後方から人が走ってくる音が聞こえた。自分と同じように、傘を持っていないから濡れたくなくて走っているのだろう。
近付く足音を聞きながら、パーカーのフードを深くかぶりなおした。
足音が近づき自分を追い越す、そう思ったその時―
「―ほい」
不意に、後ろから呼び留められた。ちょっと振り向くと、そこには小柄な少女がいた。
「…」
少女は真顔で折りたたみの傘を突き出している。
「…使いな」
「…」
「遠慮はいらない。この通りこっちには傘あるし…明日回収するからさ」
少女はちょっと笑って自分が持つ傘を傾けた。
こういう時は受け取るべきなのか―困惑していると向こうからもう1つの足音が。
「おい、急に走り出すなよ… 誰こいつ」
少女の友達らしき、走ってきた少年がチラッとこちらを見た。
「誰だか知らない…でもかわいそうでしょ? 傘ないし」
少女はなぜか面白そうに笑った。
「まぁそうだな… てかお前、早く帰らないと親にまた怒られるぞ?」
「はいはい分かってます~ それじゃあね、ちゃんとそれ回収するから」
少女はこっちに傘をやや強引に押し付けると、向こうへと歩き出した。
「あ、おめ…じゃ、気を付けて…」
少年はこちらにちょっと会釈してから少女を追いかけた。
あの2人にも、自分と同じような匂いがした。
これって、「ハブアウィル」の黎/サイレントレイヴンの過去話ですか?
レスありがとうございます。
う、うぐ…:(;゙゚''ω゚''):(この顔文字はまさにこのレスを見たときの作者の表情)まぁなんと察しが良い…(口調変だけど気にしないでください) 実際のところはどうでしょう(笑) 詳しくはおいおい語りますから、首を長くして待ってくださいね…
ご参加ありがとうございます、fLactorです。
物語調。これはもしや、と思ってレスを開いてみたら……。とまあそんな感じでした^^
滅多にレスする機会ないのでここで返しときますね。いまテトモンさんが連載してるやつの感想です。僕は一介の高校生だけあって異能力系とかめっちゃ好きなんですよ。なので毎回楽しく見させてもらってます。僕もこの掲示板で一応小説もどき書いている身なのですが、頻度があまり高くなくて……。コンスタントにあげられる人はそれだけで尊敬します。途中で詰ることもあると思いますが(現にそういう人たくさんいるし)、たとえどれだけかかっても最後まで完結させてください。応援してます。
レスありがとうございます。
あぁ…やっぱり勘付かれたんですね。まぁ勘のいい人が見たら気づくかもな~と思って書き込みましたが…結構気づかれましたね(笑) 応援メッセージありがとうございます。これから先、多分折れそうになることがきっとあるでしょうけど、無理せず頑張っていきたいです。今日も書き込みます。