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小さな男の子のお話です。まだお話は完結していないので、これから男の子がどう成長するのか、一緒に見届けて頂けたらと思います。

小さな一人のお話。

彼が生まれたのは
ある国の王子様が生まれた1日後でした
みんな王子様のお誕生に湧いて
彼が生まれたことになんて
見向きもしないでいました

彼が初めて歩いたのは
彼の遠い遠い親戚が亡くなった日でした
母親も父親も親戚の死を深く悲しんで
我が子の成長に気づかずに泣きました

彼が初めて話した言葉は
ママでもパパでもなく
「さよなら」でした
その言葉は
彼が一人で遊んでいるときに発せられました

彼が小さい頃に描いた絵は
道路に白いチョークで描いたものでした
やがてその絵は雨と車によって
きれいさっぱり消されました

小さな一人のお話。

二代目いちごショートケーキ
女性/14歳/滋賀県
2020-06-01 23:23
  • 素敵っす

    ゆうゆういるか
    男性/19歳/広島県
    2020-06-02 21:23
初めて書いた男の子のお話です。

小さな一人のお話。

彼は地域の子供達と一緒に
保育園へと通うことになりました
親がいないことに気づき泣きわめく子供
転んで号泣する子供

先生方は泣いている子供に声をかけてゆきました
子供はみるみるうちに笑顔になりました

まるで魔法を使ったかのように

彼は小さい頃から一人には慣れっこなので
教室の隅にぽつんと
何のおもちゃも絵本もない所で
1日を過ごしていました

先生はそんな彼に向かって
「この絵本、面白いよ、読まない?」
「お外で砂場遊びしよう!」
魔法の言葉をかけました

でも、もちろん彼に魔法はかからず

すました顔で
「ぼくは、このままで、いい」
そう応えるだけでした

まわりの子供達は円になって踊り
彼はその円の外で空を見上げる

少し変わった風景が、
その保育園ではいつの間にか普通になりました

小さな一人のお話。

二代目いちごショートケーキ
女性/14歳/滋賀県
2020-06-02 22:58
私の幼稚園の頃の様子も重ねて書きました。

小さな一人のお話。

彼は保育園に通い続けました
晴れの日も雨の日も雪の日も
彼にとっての保育園とは職場の様な所でした
機械的に1日を過ごす日々を送っていました

先生方は手のかからない子どもだと褒め
子ども達は変な子だとからかいました

彼は一言も気にせずに
ただ1日が過ぎるのを
おもちゃも絵本もない教室のすみっこで
たった一人 待っていました

ご飯の時間は黙々と食べて
工作の時間は小さな手を器用に動かして
体育の運動は一人で技を極めて
誰とも話さずに過ごす毎日

彼はさみしかったのでしょうか
彼は孤独だったのでしょうか

いいえ
きっと彼には、孤独や一人といった状況が
よく理解出来ていないのだと思います

小さな頃から一人で過ごして来た彼は
一人が当たり前
孤独なんて感じない

だから、今日も一人で過ごしています

小さな一人のお話。

二代目いちごショートケーキ
女性/14歳/滋賀県
2020-06-03 23:22
孤独って何でしょうか…?

小さな一人のお話。

彼はどんどん成長して
身も心も大きくなりました
でも大人から見れば、まだまだ小さな子どもです

今日一日、彼はずっと外にいました
今までは教室の隅で
自分の時間を過ごしていた彼は
ようやく空の青さに気付きました
太陽が明るいことを知りました
近所の公園の青々とした緑
池の濁った水の色

直接の会話は出来ないけれど、
自分の心にぴったりなのは
自然だということに気付きました

それと同時に
この世の中の不自由さにも気付いてしまいました

周りからの目線
偏見
心の底にある固定概念
普通ってどういうこと

今までずっと子どもだと言われ続けて来た彼は
子どもなのだと思っていました

でも、心は大人なのかもしれない
普通ってないのかもしれない

大切なことに気付いた彼
上を見上げれば
どこまでも広がる青い空が
いつも誰かを照らす
明るい太陽が
あることを学んだ今日

ちょっぴり大人になったかな

小さな一人のお話。

二代目いちごショートケーキ
女性/14歳/滋賀県
2020-06-04 23:45
男の子が少し、成長しました。

小さな一人のお話。

(何だかんだ言いつつ、続けています。スタンプ押して下さって、ありがとうございます。)

彼の保育園にも、恋する女の子達が存在しました
毎日毎日、誰が格好いい、あの子は優しいと、
保育園児なりに話していました

彼は保育園の女の子達と話す機会もなく、
話そうとも思っていませんでした

そんなある日
「あのこ、かっこいいよねぇ」
一人の女の子が彼の方を見て言いました

他の女の子達は彼の方を見て
「あのこ、いつも ひとりだし、なにを かんがえて いるのか わからないよ」
「でも、たしかに、かっこいいかも」
「プリキュアの おうじさま みたい」
口々にそう言いました

女の子達は、教室の隅にいる不思議な男の子に
声をかけることにしました

「こんにちは なにを して いるの」

彼はいきなり声をかけられて、驚きました
何とか返事を言おうとしますが、何て言えば良いのかが分かりませんでした

絞り出した一言
「こ、こんにちは」

緊張して困って、顔が真っ赤な彼を、
女の子達は可愛いと思ったのか、
満足そうに帰って行きました


実は、彼が真っ赤になった理由は、
もう一つありました

彼の初恋の相手がいたのです

何も喋らず、女の子達の後ろで微笑む、
おっとりとした彼女

友達を作らない彼には、初恋の相手がいました

彼の心の成長の証

初恋の相手については、また今度

小さな一人のお話。

二代目いちごショートケーキ
女性/14歳/滋賀県
2020-06-05 23:37
  • レスありがとうございます
    マジですか それはすごいっすね

    ゆうゆういるか
    男性/19歳/広島県
    2020-06-06 06:52
男の子の初恋の相手について、また書きます。