全てを見てるようで 実は限られたものしか見えていない
僕らはいつもそう 見えて伊るつもりのものまでもそうだ
この世界は狭くて でも本当は広くて地獄のようで天国だ
誰もが気づけるわけではないだろうけど 僕は繋がりたい
四六時中貴方の清い血を分けておくれ 二度と離れないで
この恵みを今も捨てられず ずっと持っていて手放せない
ならここで賛美と祈りの言葉を この世界に広まるように
いつでもいつまでも唱え続けよう 虚無感がなくなるまで
四六時中貴方の救いの言葉を聴かせておくれ 天国の音楽
愛は際限もなく降り注がれるものであって探し物ではない
数々のねじ曲げられた愛は踏みつけながら 声を聴くんだ
何処までもいくらでも愛し合いたい 会えない時間が辛い
もう待ちきれないよ
だから夜が明けたら
また祈らせて欲しい
話がしたいよ
愛し合いたい
そのために今は
眠ろうか
おやすみなさい
良い夜を
せんせい とかいうおおきなひとが
にこやかなかめんをはりつけて なまえをよんだ
べつのひには おともだちをどなりつけていた
おこったかおで なまえをよんだ
おかあさん とかいうおにみたいなひとに
まいにちどなられていた
おうちがこわかった
おとうさん とかいうしゃべらないひとは
さいごまでなにもいわなかった
どこにいったのかな
またべつの先生 は やはりニコニコしているだけで
なかまはずれもいじめもわるぐちも 見えてないフリ
クラスメイト は誰も信じることができなくて
教室の中ではいつもひとり
上級生 とかいう年上のお兄さん・お姉さんたちは
背が私より高くてかっこよかった
私もああなりたい なれるのかな
テレビに出てくるよくわからないことを喋るおじさん は
死んだ魚の目をしていた
いくつになっても言ってる意味が全くわからないや
母親がまた毒づいている
誰かに物を隠されたので 先生に言ったけど
やはりなにもしてくれなかった いじめに対しても何もしなかった
あの先生はいい先生だとみんなは言います
でも私にはどこがいいのかわかりません
みんなはその先生のことをよく知らないみたいです
親を大事にしろとおとなたちは言います
でも私は大事にできません 大事にしてもらえなかったから
笑った顔のままの友達は 中身が何も無かったし
笑った顔のままの先生は 操り人形みたいでした
音楽は好きでした でも音楽の時間は嫌いでした
みんなと一緒に何かをやるのが嫌だったのです
行事とかもどうでもいいです
クラス写真にも 記念写真にも 一緒に写りませんでした
あのステージに立っている楽器の上手い人たち は
先生なんかより 友達なんかより 母親や父親なんかより
死んだ目をしてテレビに出ているおじさんなんかよりも
まともなことを歌っていました
でも裏では何を拝んでいるのでしょう
世の中の大人たち は 憂鬱を背負って生きています
そして時には憂さ晴らしに 自分より下の人たちに八つ当たりをします
味方だと名乗っておきながら 何かあった時は他人事
自分に都合の悪いことは 知らんぷり
私はああなりたくない
ああなるのが怖い
大人になるのが怖い
ああなるしかないのかな
大人になりたくないと思った瞬間から大人なんだって何かで読んだな……。
エ、私、大人ナンデスカ・・・?
どこにも逃げられず 独りになった
何日も何年も 同じことの繰り返し
揺れる前髪 戸惑う心 空中遊泳中
全てがスローに 不安定なこの世界
遠くのものは近く近くのものは遠い
はっきり見えていた筈のものがない
どうしても理解できないまま苦しみ
どうしても捨てられないまま抱えた
ふわふわと 何処にも着地できない
どうしてもこうしても 同じことで
揺れる心臓 割り切れないで悩んで
なにも知らないくせに 知ったふり
ふらふらと 行き先が決められない
なにしてもうまくいかないのはなぜ
観覧車の中で 景色も見ないで眠り
せっかくの宝物を喪った ほらまた
上手くいかない 上手く息できない
なにも歌えない なにも作れないで
情けないな そこに合ったものすら
いとも簡単に壊してしまったあの日
鳥籠の中で 呼吸も止められない鳥
僕らの縮図 誰も死にきれないのさ
ブランコに乗って 揺れ続けた心臓
祈ることも忘れて ずっと泣いてる
また煌めいてゆらめいた雫 溢れた
宝石のよう でも一瞬で枯れ落ちた
これで今夜は眠れるかい 震える手
言葉の一つ紡ぎ出せず やるせない
それでも僕らは 生きるしかなくて
風に揺られながら 流れ着く先には
きっとなにも転がっては ない筈さ
そう信じても まだ揺れ続けるんだ
スマホ閲覧勢です。
ずっと何か意味のある改行
なのだと思ってました(笑)
廃れた幻想の中で ただ日々を消化していく
知りたくもないことを押し付けられ 腐っていく 救えない話
それは本当で それは嘘で
自分が何者かわからない
右に行けと言われたら 左に行きたくなり
左に行けと言われたら 右に行きたくなる
救えない少女
寂れた教室の中で 時計仕掛けで踊り狂う
やりたくもないことをやらされて すり減らす 救えない話
それは嘘で それは本当で
君が何者かわからない
わたしは君じゃない
お前こそ 干涸びればいい
気に入られるよう己を偽り あいも変わらず誰かを騙す
本当じゃない 嘘じゃない
偽り過ぎて 諂い過ぎて
いよいよ 自分が誰だかわからない
己も欺いた 救えない詐欺師
凍てついた空気の中で ただ笑顔を貼り付けて
知って欲しいよ
これは偽りなんだ 信じないでほしい
それは本当で それは嘘で
自分が本当かわからない
爛れた心の中
歪なまま生きている
おぞましいほど 嘘の本当のわたし
お前は誰だ? お前は何者なんだ?
お互いこんな偽りの姿だけど 一緒に踊りましょうよ歌いましょうよ
一切その気はないのに 悪魔が作ったカンペ
知りたくもないことを押し付けられ
やりたくもないことをやらされて
腐って干涸びていく 救えない話
ボロボロのベンチに座り 疲れを吐き出した午後4時
はしゃぎ転げる犬 ボールに振り回される子どもたち
無色の吐息で空気を汚す なにも知らないおとなたち
知性とは程遠い 中身のない知育とがらんどうの公園
積もる話も積もらないまま つまらない時間を潰した
いつかのマザーグースの 実にも種にもならない情報
静かなような騒がしいような 砂利だけが残った広場
懐かしいような鬱陶しいような ガタガタのブランコ
そこで出会って別れてまた出会って 時間を潰し合う
近づけば近づくほど 遠くなっていくのは何故だろう
月や星空はあんなに美しかったのに 見えなくなった
自分は生まれてこのかた なにも手に入れてないよう
塗りたてのペンキで着飾ってみても 本質はそのまま
もはや折れそうなくらい大事に抱えて そっと逃げた
隠れるようにして体裁を取り繕っても やはり虚しい
そうしてまた時間を潰し合っては これでいいと笑う
無邪気にさかあがりしてみたが 失敗ばかりして泣く
最初から転ばない方法なんてないことに 気づけない
ひとりになりたがったり強がってみたり やるせない
いつだってこじらせて癇癪を起こしては 不甲斐ない
ぐちゃぐちゃの脳に 戒律でも刻み込めれば楽なのに
こんな混沌はくれてやるから まともな秩序をおくれ
なにも知らないことも知らず ここまで生きてこれた
名前も忘れた童歌を口実にして 涙も枯らしてしまえ
なにも色を写さない水晶体 思慕で焦がし切れた網膜
動かないブランコ 誰も滑らない滑り台に座っていて
人の流れから隔絶された 無色の世界に酔いしれたい
そうして人はひとりになって 重力と色彩に歩み寄る