君といるといつも楽しかった。
君といると幸せだった。
君を悲しませたくないと思った。
あの時までは。
悲しいこともあった。
辛いこともあった。
死にたいと思ったことも。
でも言わなかった。
君まで巻き込みたくないと思っていた。
あの時までは。
僕の弱さを隠すように
君に接していた
弱いところなんて見せたくなかった
あの時までは。
でも僕に限界がきた。
自分を押し殺して生きていた。
そう、僕はずっと
心の中で咲かない花を育てていたんだ。
君のとなりで。
僕は君に何を隠してたって?
ううん、何にも隠しちゃいないよ。
君といれて幸せだよ。
ごめん。全部嘘。
いつも君には完璧な姿を見せなきゃいけなかったんだ。
それだけ。
僕も僕を殺したよ。
良いことも悪いことも全部忘れたよ。
こうやって君の隣にいたよ。
全ては君のため。
でも思ったんだ。
本当に君のためになっているのか。
僕は僕を犠牲にしてまで君を守ることができているのか。
君にとって僕は必要なのか。
君は僕のことをほんとに愛してくれてたか。
考えすぎて、気づいたらここまできてしまった。
「Who are you?」
あぁ 楽しかったのにな
あぁ 嬉しかったのにな
なんでだろ
ここに来るたび
切なさと悔しさが混じって
自分じゃどうしようもできなくなる
まだ信じられないよ
君はもういないのに。
ほんとは知ってた。
君が今どこにいるかって。
君が今何しているかって。
だから、こういう楽しい思い出も
あっという間に忘れていくんだよ。
あれ、なんだっけ。
あの時、僕は君になんて言ったっけ。
君は僕にどんなこと言ったっけ。
もう、覚えてない。
バリーン…
自分が壊れた瞬間だった。
割れた鏡に自分の血が流れている。
そしてその鏡に写る君。
「君は誰だ?」
まっつーさんありがとです!
でも恨めないんだ。
だって
君を愛していたから。
だから
偽る嘘つきまくって
君といたのさ。
でも
僕にしがみついていたのは
君じゃなくて
偽りの愛だったんだ
そんなことわかっていたよ
だから
君の色に染めていたんだ。
それなら僕はもういらない
君に僕が見えてないのなら
いる意味がない
「愛してる」
もううんざりだ。
君の前で泣くよりも
離れたほうが強いなら
僕は堂々と離れるよ。
もう会うこともないし
笑いあうこともないね。
あぁ、そういうのも辛いから。
少しだけ嫌わせて。
君が今どこにいようと
誰と何していようと
僕にはもう関係ない。
君が幸せなら
それでいいんだ。
お幸せに。
さようなら。
「fake love」 fin.
これすき