告白

僕と君との間にはさ、
いつもヨロコビが居座ってさ
僕と君を繋げたのもさ、
ソイツだったんだよ、知ってた?

でも、僕はそれが嫌だから
僕と君との間には、
いつもヨロコビが居座ってね
僕と君を繋いだのもさ、
ソイツだったんだよ、って笑うんだ

ねぇそれがイイね、それがイイよ
書き換えてしまおう、そうしよう
僕らの間には涙なんてさ
ひとつも無かったことにしよう

ホントは一番最初はさ
自分の空っぽを埋めるためだって分かってた
汚すかもしれないと知っててさ
僕は君という女神に触れたんだ

バチが当たったよ
残念だけど、明日は晴れないよ
傘マークだよ、日本列島全域
でもさ、やっぱりさ
君にはウソは吐きたくない

バカでもアホでもイイからさ
カナシミでもクルシミでも、どんと来い
僕の君の2人ならさ
大丈夫、かもね

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-07 19:59

ハーツ

明日の僕が、今日の僕を忘れないように
カレンダーにつけた×は
季節の数より多い、雨粒の数より多い

僕の花びらを優しく摘み取った君
その花弁を君は物語の1ページに
栞代わりに挟んで

無理矢理にでも連れ出してよ
僕が嘆いたとしても
後ろなんて振り返らずに
ただ、

擦りむいて、抱え込んで
流れ出て、初めて痛みだと知った
それならいっそ、このまま
走って、引き摺り回して
夜が明けても目を腫らした君が
こっちを未だ見ているのなら
このまま走り続けてみたいと思った 

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-19 23:24

ストップウォッチで止めないで

全て捨てられればよかった
きっと代わりなら幾らでもあると
そう言って欲しかった
結局ゴミになる無駄なレシート

ただ街に吹く僕のものでない色
染まらぬよう、見えぬふりをして
ガラクタになってもきっと
君はいつまでも僕の肩を叩く

午前一時を回っていた
明後日まで飛び越していけたなら

僕ら、タイム・トラベラー
もうすでに明日になってた
知らない今日に僕は立ってた
僕は知らぬうちに昨日を捨てていた
可燃ゴミの昨日じゃなくて泣けてきた 

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-24 18:37

age

この手は君の頭を優しく撫でた手
この手は君を汚してしまった手
この手は君と手を繋いだ手
この手は不甲斐なく君を傷つけた手

この目は君の隅々まで知っている目
この目は君の澱みだって知っている目
この目は3個目が無かったって
嘘なんて吐きやしない僕の目

無実の罪を何度も犯した僕が
ここにいる意味なんてないのさ
君を抱きしめる価値なんて僕には無くて
指を刺されて笑われるくらいなら

いいよ、もう
このツギハギだらけの心臓を
半分だけ君にあげる

この最低で吐きそうな脳みそ
抉り出して、握り潰してしまえ
2度と生きていけなくなるほどの
悲しみを5度、6度と味わって
それでも生きたいと思うなら
いいじゃない
人間みたいじゃん

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-18 21:45

イン・ザ・プール

飛び込み台の上でずっと
足を小刻みに振るわせている
いつまで臆病風に吹かれて
泣きべそかいてるんだい

乱れた髪を整える君
ちょっと待って、心臓も?
ドライヤーで乾かさないで 
ひび割れてしまうから

そんなにいけないことかな
早く、ねぇ早く、逃げ込んで

飛沫をあげて僕らは
涙でつくった水溜りに
飛び込んでく、沈み込んでく

泣けない魚たちの分まで
いつか泣けなくなる日まで
君を汚してしまっても、もっと潜ってく

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-17 20:22

めまい

僕が主人公の物語で
君やアンタらは脇役で
でも、君やみんなの物語のでは
僕は日々を演じるエキストラ

僕に当たるスポットライト
眩しいくらいの脚光は
僕に向けてのものではなくて
隣の君のもので
その端で突っ立ってるだけの僕で

そしてまた気怠い朝が
噛み続けて飲み込めなくなった愛を
そして空の藍も、きっと喰らい尽くして
真っ白になった世界で
落書き扱いされる僕にまた戻る

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-13 23:23

ボーイミーツガール

僕と君の歴史を
一冊の本にまとめたら
どれくらい分厚い本が出来るかな
それとも君は途中で
打ち切るつもりなのかい?
それはそれでいいけど
2巻目の予定は無いよ

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-13 19:20

VROOM

「もーいーかい」なんて急かさないで
まだ出来上がってすらいないんだ
もうちょっと手の中で温めて 
翼が天に届くまで

愛せるまで
もう少し待ってよ
こちとら生き急いでんだ
アンタの都合なんて知らないんだ
時代遅れのガラクタなんて捨てて
今日までの世界を脱ごう

肩なんて叩かずとも
気づいているよ
針金だけになった翼が
崩れて塵になる前に

咲いてしまえば
あとは枯れるだけだから
だからさ、もうちょっと美しく
もがいてよ、この星の地上で
黄色い砂が僕らの肺を蝕む前に

まだだってば
雨を待つんだよ
溶けるのを待つんだよ
消えて崩れるのを待つんだよ

辻褄合わせで生まれた僕らでも
「ここにいるよ」って
小声でも叫んでみたいんだよ

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-12 22:35

カタストロフィ

「さあ、皆さん今から開演です」
僕独りだけのステージから
誰一人としていない客席に向けて
君一人だけでも見てくれるというのなら
ありがとう、どうぞお好きな席へ

まだポケットのナイフはしまっておいて
いざという時までは隠しておいて
ワン・ツー・スリーの合図でさ
拍手喝采の時までは

やっぱり悲劇モノには涙がさ
付き物なんだからさ
目薬とかで練習しててよ
ホントかウソか分からなくなるまで

僕には切り札なんて無くて
結局、僕は僕でしかなくて
君にも切り札なんて無くて
君も君以上の何者でもなくて
ならどうすればいい?
憧れや理想や夢を演じればいい?
案の定、今日の公演のチケットも
一枚も売れませんでした

みんな誰にも見せられない部屋があって
そして誰にも見せられないゴミ箱があって
僕のゴミ箱にはさ、失敗作の僕が
ティッシュに包んで捨ててある

売れると思うんだ
夢破れて途方に暮れる男女
君をヒロインに抜擢するよ
ねぇ、考えておいてくれよ
今度こそ売れると思うんだ

泣きたいよ、もう泣きたいよ
僕に3本目の腕があったなら
11本目の手の指があったなら
アレさえあれば、アレさえあれば
良かったのに

僕には切り札なんて無くて
結局、僕は僕でしかなくて
君にも切り札なんて無くて
君も君以上の何者でもなくて
ならどうすればいい?
いっそもうフィナーレに入ればいいかな?

「満員御礼」の旗ももう捨てておいて
看板ももう全て捨てておいて
ステージのライトももう切っておいて
僕の目も、腕も、手も、足も、胴も、
全て捨てておいて

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-10 22:30

1984→

くだらない、って言ってるじゃないか
ドアはノックしてよ
醒めない夢をずっと見ていたい
ちゃんと涙の出る大人になりたい

綺麗なだけの泡に見惚れて
煌びやかなネオンに惹かれて
向こう側への入り口に
立ってキップも切ってしまった

サンタクロースは子供の所にしか
来ないって知ってるよね?
ならさ、奇跡を待つ前に
頬をつねってみてよ

ペテン師も神様も悪魔も
愛されたいがための避雷針を
その頭にとってつけて 

くだらない、って言ってるじゃないか
ドアはノックしてよ
世紀末まであと2分と何十秒か
君ならどうする?

逃げなよ、幕間まで

空色アスファルト
男性/15歳/福岡県
2021-05-10 19:28