AL

枕元のティッシュの箱だとか
冷蔵庫の中の昨日の晩ごはんの残りとか
僕の目だとか耳だとか口だとか
君の腕だとか手だとか足だとか
さりげなくともあるんだよ
嘯いてでもあるんだよ
ここにあるんだよ

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-04-09 00:21
不可解な詩集のタイトルですが、ここにヒントを置いておきます。ヒント: 野球−ball+64

もしもしも

激しい光を放つ度に
ボヤけて見えるんだ
僕らに心が無かったなら
偶然じゃなくて運命なのなら
上手くいったかもしれないけど

仰向けになった僕の心臓が
君を感じようと寝返り打った
でもうつ伏せだと苦しくて
結局諦めてまた早く脈を打つ

君の脈の速さと僕の脈の速さ
どっちが早いんだろう
別にどっちでもいいんだけど
できれば同じがいいんだよ

もし君が僕だったなら
もし僕が君だったなら
どうするんだろう
どう思うんだろう
何を感じるんだろう
もし君と僕が
別々じゃなく1つなら
そんな心配も無かったのかな
教えてよ

美しく磨き上げる度に
曇りはどんどん重なってゆく
君だけの世界、僕だけの世界なら
誰かを求めるなんて
あり得なかったのかな

君の方が少なかったはずの歩幅は
別に今も変わりはないけど
大股で忙いで歩くもんだから
追いつけなくなっちゃって

血液を赤くするアレの
正体は実はソレだったんだよ
アレとかソレとかばっかりで悪いけど
この温もりだけで分かるんだよ

もし僕が僕でなければ
もし君が君でなければ
どうなっていたんだろう
どうだろう
出会うことも無かっただろう
もし僕が君の
半分のうちの片方なら
君は僕を探したんだろう
教えてよ
 

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-05 21:11
  • 「語り騙って」
    1つだったとして
    運命だったとして
    その先に変わりない日々が待っていたなら
    それを"幸せ"と呼べただろうか
    片割れくらいでちょうどいい
    今はそんな風に心を騙しておくよ
    君といた日々に傷をつけるために


    返歌的な詩を書かせていただきました。企画への参加ありがとうございます!

    333と書いてささみ
    女性/22歳/神奈川県
    2021-05-06 11:16

hope

いつか離れ離れになってしまうなら 
いっそもう今、嫌いになってしまえよ
あっち向いてホイ、ホイまた明日

さぁ誰を呪ってしまおうか
君か、奇跡か、偶然か、絶望か
なんせいつまで経っても聞こえない
「はじめまして」を僕は待っている

涙が溢れる2秒手前
明日が顔を出す1秒手前
丑三つ時のベットの中で君と一緒に紡ぐ話

サヨナラが
世界で一番悲しい言葉でありますように
君の「馬鹿だね」が
世界で一番愛すべき罵倒でありますように

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-11-04 20:28

泣きたい拳銃

しょうがねぇ、だけじゃ何も始まらない
うるせぇ、の罵倒だけじゃ誰も倒せない
頭じゃ分かっちゃいるけれど、ね

傷が出来た分だけ強くなりました
アザができた分だけ強くなれました
血が出た分だけ僕は大人になれました
皮肉ですか?

生まれ持ったもので生きてる奴ってズルいよなって
お前が言うなよなってハナシだよ

愛したいのに愛せないこの身体でもなく
殴りたくても殴れない不透明な明日でもなく
ちゃんと実体のあるお前に、アンタに
てめーに用があるんだ

生きたくても生き足りない心臓でもなく
吸いたいのに吸い切れない酸素でもなく
見えてんのにタチの悪いお前に、アンタに
貴様に用があんだ

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-11-22 22:26

KNEE

つま先立った君が広げた
その手を離さないようにして
君の手を掴んだまま離陸
滑走路を小さく見下ろして

口から飛び降りようとする
自殺志願者の言葉たちを
上手く喉の方に押し込めて
目を見開いて、目を凝らして

もっと擦りむいてしまえよ
内側が見えてしまうまで
痛々しいまま君と踊るよ
ありのままが垣間見えるまで

ずっと、もっとこのまま
で、いたい

「やった、やった」と喜ぶ僕と
「いやだ、嫌だよ」と首を振る僕の
あいだで跳ねる心臓に
もう二度と嘘をつかせないで

タマネギを切って出た涙と
今僕が流した涙のさ
違いってなんだろう、分からないな
意外と同じようなモンかなぁ?

もっと擦りむいてしまえよ
それで泣いて抱えて歩いてけよ
もう良いんだって、沁みるんだって
痛さを身体が覚えてしまうまで

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-01 00:15

愛く

僕って一体誰ですか、どんな人ですか
それに気づくのはきっと
誰かを愛せるようになった時 

溢れそうなほどにいっぱいの
記憶を目頭に押し込めよう
そしたら熱くヒートアップした血液を
なだめるようにして歩いてこ
そういうことにしておこう

拝啓、君へ
僕は昨日を捨てたんだ
だから今、今日の上に立ってんだ
命辛辛逃げてきたよ
君をここまで探しに来たんだよ

ハロー!そしてグッドバイバイ
前世の記憶の復習しとけば良かったなぁ
なんて、今更言っても遅いけど

愛せぬこの命、この魂、そしてこの身体
でもそれじゃあ、寂しいじゃない
悔しくて泣いてしまうよー
(まだホーケーなの?????)
ウルセェ、まだ俺にもなんかあるハズさ
(以外と何も無かったりして)

母ちゃん、父ちゃん譲りの
前向きに付いてて大きめのこの耳を
愛せるようになった時、即ち
自分を愛せるようになった時

Mom, I was just stupid.
But after all, your Fried egg is the best. Dad, I still hate you.
Still, you look up to the person who's been walking in your life.
My teacher, what kind of people did you want us to be?

ho-ho!

出でおいで、隠れてないで
もう誰も君のこと嘘吐きなんて言わないよ
ていうか、そんなこと2度と言わせない
君と僕とが出会えたのも
きっと何かの運のツキでしょう?

いつか恥ずかしがらずに
「愛してる」って言える日が来るかなぁ

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-07-12 20:07

グッナイ

「君は酒が入ると急に饒舌になるよね」
なんて大人っぽいコト言ってみたりするけど
第一、僕はまだお酒は飲めないし
君も同じく飲めない、未だお子様なので

まぁどっちかというと、うねりをあげる街に
飲み込まれそうになってる僕ら
逃げようとするけど、無駄だって知ってる
案の定捕まっちゃって足掻くけど
気づけば耳元で時計が騒いでる

燃えるゴミ、燃えないゴミ
昨日と今日と一昨日は燃やせないゴミ
間違って燃やしたりでもしたなら最後
目に染みて明後日の方向なんて見えやしない

もっと遠くへ行こうか
必死に手を伸ばしても
指のほんの先っちょすら届かない場所へ
もっと果てしなく歩いていこう
無人島に持って行き忘れて
慌てふためいたものは君の声だ

「終末はいつかねぇ?」
やっぱりノストラダムスは嘘吐きだ
世界が終わらなくたって
とにかく僕らは2人だけの世界を待ってた

静かな夜だと言っていたくせに
なんでこんなにも騒ぎ立てる僕の中
メトロームに合わせて飛び跳ねてくれよ
きっとこの心臓、君の分まで
いっそ2つの心臓、時が止まるのを待って 

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-25 21:50
  • なかなか文学的ですな!

    もりこちゃんと幸せになるのだ
    女性/21歳/福岡県
    2021-05-25 22:58

あっかんべー

僕が凸で、君が凹
僕が男で、君が女
それが普通で、通常で
○か×なら、多分○の方だろう
でも、それも不思議な話
僕が△で、君が☆くらいに
噛み合わないくらいが丁度いい
いっそ僕は火星人で、君は木星人
それくらいが丁度いい

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-04-27 21:50

青春

泥試合 それでも僕らは負けた
ジャブからのフェイントからのアッパー 
運命の潔いほどの気まぐれ 

よーいどんで先に出るなんてマネをする
未来の僕が垣間見えて泣きそう
解けた靴紐に絡まるリアル

どれだけ磨いても、ピントを合わせても
ハッキリなんかしない理想
それでも続いてくれ 出来れば1億年か2億年

一等星よりも輝く三等星 僕らは美しい
誰に何を言われようと僕らはモンスター

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-11-17 21:46

日々よ。

切り取ったあの日の画面
褪せてボヤけた僕らのピースサイン
嫌ならすぐにそんなもんさ
クシャクシャにしてポイするのにさ

いつからだか忘れたけれど
こんな使い捨ての僕の瞳もさ
君の見る澄んだ景色が見たい
滲んで汚くなる前に

まだ朝じゃないって知ってた
それでも僕らは手を伸ばした
目覚まし時計みたいな世界の喧騒に

それでも日々は続く
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
右手には夢を、左手にはリアルを
歩み寄ってくる明日にハグを
そしてキスを

きっと涙も血も遺伝子も乗せて
僕らの必死なハイウェイ
俯く僕らのツギハギな感情
酸素ボンベは何処だ

何をやってもダメだ
今日もまた失敗作ばかり
牙を剥いた脳裏上の過去が
噛み付いては飛沫をあげる

もう夜だって知ってた
それでも寝る気にはならなかった
闇が振りかざした正義に

それでも日々は続く
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
右手には夢を、左手にはリアルを
去って行く昨日に踵を
そしてウィンクを

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-07-03 21:50

雲の糸

雨で濡れた前髪を
額に貼り付けたまま
僕にもたれかかりながら歩く君
人知れず君の頬を伝ったのは
雨だったのか、それとも涙か

人の体のほとんどは水だから
雨たちらきっと僕らには
気付かないはずさ
君が耳元で囁いた言葉も
雨は知らない

騒々しい、と耳を塞いだら
君が聞こえなくなって
沁みて痛いな、と目を瞑ったら
君が見えなくなって手探りでも

分からなくなってしまう

天気予報はきっと、曇りのち晴れ
それなのに裏腹に止まぬ雨
淡い色に滲んで足がとられて
今夜はきっと上手く踊れそうにもない

もっと揺らして、君が
もっと降らして、君の涙の抜け殻 
もっと照らして、君の、君の

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-26 22:48

VROOM

「もーいーかい」なんて急かさないで
まだ出来上がってすらいないんだ
もうちょっと手の中で温めて 
翼が天に届くまで

愛せるまで
もう少し待ってよ
こちとら生き急いでんだ
アンタの都合なんて知らないんだ
時代遅れのガラクタなんて捨てて
今日までの世界を脱ごう

肩なんて叩かずとも
気づいているよ
針金だけになった翼が
崩れて塵になる前に

咲いてしまえば
あとは枯れるだけだから
だからさ、もうちょっと美しく
もがいてよ、この星の地上で
黄色い砂が僕らの肺を蝕む前に

まだだってば
雨を待つんだよ
溶けるのを待つんだよ
消えて崩れるのを待つんだよ

辻褄合わせで生まれた僕らでも
「ここにいるよ」って
小声でも叫んでみたいんだよ

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-12 22:35

告白

僕と君との間にはさ、
いつもヨロコビが居座ってさ
僕と君を繋げたのもさ、
ソイツだったんだよ、知ってた?

でも、僕はそれが嫌だから
僕と君との間には、
いつもヨロコビが居座ってね
僕と君を繋いだのもさ、
ソイツだったんだよ、って笑うんだ

ねぇそれがイイね、それがイイよ
書き換えてしまおう、そうしよう
僕らの間には涙なんてさ
ひとつも無かったことにしよう

ホントは一番最初はさ
自分の空っぽを埋めるためだって分かってた
汚すかもしれないと知っててさ
僕は君という女神に触れたんだ

バチが当たったよ
残念だけど、明日は晴れないよ
傘マークだよ、日本列島全域
でもさ、やっぱりさ
君にはウソは吐きたくない

バカでもアホでもイイからさ
カナシミでもクルシミでも、どんと来い
僕の君の2人ならさ
大丈夫、かもね

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-07 19:59

see saw

僕が捨てた春を
君はすぐさま拾いに行った
それを誰かが「幸せ」と呼ぶのなら
大声で笑ってやるよ

白いカーテンが不吉だと誰が言ったんだろう
黒と白が別れに合うと誰が言ったんだろう
悲しかったら涙を流せと
何処のどいつがほざいたんだろう

何だって足りなさすぎるモノなんです 
何だって知らなさすぎるモノなんです  

なのに、なんで
君は僕の枕元に春を置いていったの
僕を置いて
そんなに遠くへ行ったの
僕を見てよ、ちゃんと見てよ、
目を合わせてよ、お願いだから

君はなんで夏を罵倒したんだろう
きっとこの気が触れそうなくらいの
暑さのせいだろう

泣けないから笑っただけなのに
笑えないから涙を流しただけなのに
そんな繰り返し、雨の檻の中

そんなに急いで剥がすから
ホラ、血がでちゃったじゃない
泣くくらい痛いんでしょ、違うの?

じゃあ、なんで
君はそんなに泣き腫らしているの
どうしていつもみたいに嘘で汚さないの
君を見るよ、ちゃんと見るよ、
目を合わせるよ、だから涙を拭いて
お願いだから

ずっと、いつでも君のことを
見ていたはずなのに
君との距離、約90ミリメートルが
なんでこんなにも遠くなったんだろう

じゃあ
早くおいでよ
まあ、無理せず走ってきてよ
待ち合わせは世界の端っこで
君の中の君がいなくならないように
僕は君のもう片方の心臓になるよ

君がもう片方に乗れるように
君の涙でこのシーソーが
傾かないように 

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-05-05 18:35

エゴイスト

I've been looking for meaning to live.
But it was a greedy.
 
oops!!
もし君がそのまんまで
ベッドの上で寝ていたなら  
そこが病室であろうとも 
僕は迷わず
君のことを抱きしめるんだよ
別に君を襲うとかじゃないけど
僕が満たされるコトをするんだよ

互いの愛を確かめるほど
僕にゃそんな覚悟は無かったの
だから神様は僕にくれたの
とっておきの白い絵の具
その訳は二つありまして
誰も傷つけないようにと
自分を白く塗り潰せるようにと

I'm a jerk. What a jerk.
Why are you making such a weak voice in the toilet?
But you're not here.
Still, I can imagine you.
And I'm studying, but I'm putting my pants down again.

oops!!
クラクラする程のその匂い
腐ったミルクなんて僕は要らないのに
それでも僕は溶け入るように
君を思い浮かべるんだ
そして「きっかけ」をまた潰すんだ
自分のために使うんだ
何故かって?

" 馬鹿だから "

満たしては消えて
消えては満たして
俺の母ちゃん、父ちゃん
爺ちゃん、婆ちゃん
ひいじいちゃん、ひいばあちゃん
そんな連鎖をバラバラにしてでも
僕は君を求めるんだ

I'm a jerk. What a jerk.
Why are you making such a weak voice in the toilet?
But you're not here.
Still, I can imagine you.
And I'm studying, but I'm putting my pants down again.

僕は嘘をついていたよ
僕は宇宙人かもしれない
僕は嘘をついてたんだ
だって多分僕は僕のが嫌なんだ

でも、でもでも、でもね
あくまでもそこにあるんだよ
でも、でもでも、でもね
君と繋がりたいんだよ
ただ、それだけなんだよ

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-04-16 19:23

I come she

君はいくつも愛の言葉を溢した
僕は数え切れない程の嘘を溢した

君はそれが「愛」だと言い張ったけど
僕は負けじとそれは「熱」だと言い張った

頬を伝う涙を
君は「雨」だと言ったけど
バレバレすぎて僕は思わず笑った

つられて君も笑ってくれるかな、
なんて思った僕がバカだった


握ってる手を離して
バイバイまた明日、って手を振ると
君のことも、自分の気持ちも
昨日の晩ごはんも、人の愛し方も
君が好きだと言ったカレーの作り方さえも
全部忘れちゃったりして
すると泣けなくなったりして


君の涙は僕の空っぽを浸したけど
その代わり君の内側は空っぽになった

貴方ががいるから泣くんだよと君は言う
君がいるから笑えるんだよと僕は言う

なんで、いつも
あの頃好きだった仕草が
煩わしく感じるのはなんでかな

僕が泣く時に君も泣いてくれる、なんて
なんてワガママだろう


抱きしめてる君を離して
おやすみ もう寝るよ、って呟くと
急に日が昇って朝になって
気付くと隣にいたはずの君も、
携帯電話も、読みかけの本も、
全て無くなっていたりして
初めから無かったことになってたりして


多分そうなってから気付くんだ
だから僕は怖いんだ
部屋の電気を消して暗くなると
何もかもなくなってしまいそうで


君を嫌いになるにはどうしたらいい?
君を嫌いになるにはどうしたらいい?
君を嫌いになるにはどうしたらいい?
この間にも僕は君をまた好きになる


自分の心臓の中にいる君に
僕は全く気づいていなかった

本当は君の血が流れていて欲しかった
だってそれなら失うはずもないから

でもそんなことはもう無理だから
僕はまた性懲りも無く
君の手に自分の手を重ねるんだ 

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-03-16 21:53

お腹いっぱい

お腹いっぱい お腹いっぱい
幸せであったかいモノでいっぱい
お腹いっぱい お腹いっぱい
君が隣に居ればそれであったかくて
お腹いっぱい お腹いっぱい
なんか涙出てきたぁよ


世界の全ては中途半端
どっかの誰かが1週間で作ったから
いらないものがいっぱい
不必要なものがいっぱい
だから大切なモノもいっぱい
あったかいモノでいっぱい
もう一杯一杯


I want more things I don't need.
I already have what I need.
I'm already full.
I don't want dessert.


お腹いっぱい お腹いっぱい
ホカホカでポカポカなモノでいっぱい
お腹いっぱい お腹いっぱい
君の作る酢豚が美味しすぎてさ
お腹いっぱい お腹いっぱい
なんだよ嬉し泣きか驚かせんなよ

世界の人々はみんな違う
どっかの誰かがリンゴを食ったから
違うものでいっぱい
イザコザでいっぱい
だから面白いものでいっぱい
君や僕でいっぱい
もう一杯一杯


I want more things I don't need.
I already have what I need.
I'm already full.
I don't want dessert.


いっぱいだからね笑えるんだよ
いっぱいだからさ泣けるんだよ
いっぱいだから君を探したんだ
いっぱいだから君に会えたんだ


世界は何でこんなに違ってさ
世界は何で要らないものばっかりなの?
なぜだと思う?…それはね
君が選べるようにしたからだよ 

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2020-12-28 22:27

泣きそんじ

足を置いた地面が
崩れていくかもしれない
なんてそんな杞憂を
僕らは何度繰り返すのだろう
 
格子が張り巡らされた
僕と君の心臓に 
一滴何かを垂らすとすれば  
それはきっと互いの涙

1、2、3 のリズムで
君のコトを忘れる事が出来れば
あの日のキスも
無かったことにできれば


隣に居るけど居ないの
そこに在るけどここに無いの
僕の中に無いと意味ないの
出来れば嘘吐きで居てほしい
世界が美しいと言う君で居てほしい


騒がしい程の幻想が
僕らの頬を撫でても
未だ夏は過ぎないままで
また君は約束を破った

別に君の手を握らなくてもいいけど
別に君の手に手を重ねなくてもいいけど
そうじゃなくて、そうでありたい
ワガママでありたいの

裂ける空と仰ぐ風が
足の付け根の傷に
染みて沁みて滲みて
泣きそうだよ


隣に居るけど居ないの
ここにあるけどそこに無いの
君の中に無いと意味ないの
出来れば弱音を吐いて欲しい
いくらでもいいから泣いて欲しい


お願いだから止まってよ、秒針よ
触らないでよ、心臓の擦り傷を


そこにあって、ここには無いモノ
ここにあって、そこには無いモノ
いつだってそれは互いの
皮膚より深く
肋骨より深く
心臓の内側にある何か


隣に居るけど居ないの
ここにあるけど本当は無いの
少しの雨とかで流れ出してしまうから
でもさ、僕も持ってるから
ここにもう一つあるから

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-03-22 16:42

「先生、質問です
 何で涙はしょっぱいんでしょうか
 誰かが僕の涙腺に塩を振ったんですか
 それとも、神様の嫌がらせですか
 それとも、悲しみの味を知る人に
 なって欲しいと言うママの仕業ですか」

無けりゃよかったよ、
別に欲しくなかったよ
振り払っても写り込むんだよ
君の大袈裟な身振り手振りが

溢れないように
染みをつくらないように
お気に入りが汚れないように
溺れてしまわないように
アップアップになって
僕の肺が君だらけになって
苦しくならないように

空色アスファルト
男性/17歳/福岡県
2021-04-08 22:02