桜の木が鮮やかになってきた
毎年同じ景色だけどやっぱりなんか新鮮だな
いつのまにか春の香りがして
どんな出会いがあるんだろう
いつものように先生が帰っていくと
職員室から机がなくなって
もう先生がいたことなんて忘れられちゃったのかな
みんなもう新しい出会いを待ちわびているのかな
目指していたことがいきなり消えた
泣き崩れる仲間
いつもは顔に出さないのに泣いた
どうしようもできないからこそどうすればいいかわからない
孤独な私にあなたは優しくほほえんだ
あの日からあなたは私の憧れです
先輩
あなたの後ろ姿からたくさん教えてもらいました
ひたむきなあなたは私に勇気をくれました
どんなあなたもいつも誰よりも輝いていました
ありがとう、そして大好きです
これからは私があなたのようになります
机を合わせて語り合ったあの日
目を見合って笑ったあの日
あなたのことを考えて口づけをしたあの日
友達の家で何も言わずにゲームに明け暮れたあの日
仲間と夢を追いかけていたあの日
あの日のわたしは隣の人を知っていた
いつのまにか懐かしい
ある日突然、今日が変わった
机すら合わせられない
マスクで目を見ることしかできない
考えていたあなたはわたしの期待を裏切って
ヘッドホン越しに友達の声を聞く
同じ学校にいても今日も仲間と会っていない
まだ、わたしは隣の人の顔すら知らない
もがきたくて、どうにもできなくて、
いつかのあの日をまた願う