リンネ「いやぁ、中々に長かったねぇ!やっと完結だよ!」
ミル「続きあるらしいですけどね。てか、『長かった』って、568歳の貴方が言うんですか。」
リンネ「おーっと、ちょっと黙り給え。それ以上言われると、私、君を杖で撲殺しかねないよ?」
ミル「やめてください本当に!ごめんなさい!」
リンネ「まぁ善いか、次は無いよ。」
ミル「はい...。」
リンネ「と言うか、よくこんなに続いたねぇ。『魔術師と派手な戦闘場面がかきたい!』って言うやたろうの欲望の塊から生まれた作品なのに。」
ミル「欲望の塊って...まぁ、だから続いたんじゃないですか?」
リンネ「おお、君も言うようになったね。」
ミル「ところで...何でやたろうさんは来てないんですか?」
リンネ「あ、あんな奴に敬称なんて付けなくて善いよ。やたろうなら、『糞真面目な堅い文になるし、そもそも後書き書く才能も根性もないので寝ます!』って。」
ミル「...それでよく小説書いてますね...。あと、何かどっかで似たような事言ってた気が...。」
リンネ「ま、いいんじゃない?本人はそれで善いみたいだし。」
ミル「そうですか...。」
リンネ「そんな訳で、続きが出る事になったよ!」
ミル「唐突ですね。」
リンネ「多分一月迄に出ると思うから、宜しくね!」
ミル「雑!」
「深夜の珈琲占い」にお付き合いくださった方々、有り難う御座います。また、この小説は「ぼくのわたしの主従関係」の企画参加で書かせていただきました。続編も、一月迄に執筆予定ですので、暫しお待ち下さい。沢山のレス、反応、有り難う御座いました。
これからも宜しくお願いします。
魔術師...主に魔術を使用する者。資格があれば「魔術師」と名乗る事が出来る、この世界において絶大な存在である。元犯罪者や孤児が魔術の才に目覚め、人生が変わる話も多い。
魔術師は免許皆伝の際、「魔術師名」を与えられる。杖には名前や魔道士名ではなくこの魔術師名を刻む。師より与えられる事が多い。
魔術...人間が使う魔法の様なもの。同じものでも魔獣が使えば「魔法」、人間が使えば「魔術」となる場合が多い。
魔術が使える人間の中にある強い思いや夢、空想にが「魔力」によって現実世界に現れ、干渉することを「魔術を使う」と言う。
一般の人間には魔力がないため、魔力のある人の割合としては一万〜三万人に1,2人。
なるほど、この世界の「魔術」はそういう仕組みで成り立っているのね。
ぼくも魔術が出てくる話を書いているけど、設定はかなり違うから他の人が空想する「魔術」に触れるとなんだか新鮮。
ちなみにぼくが描く「魔術」のロジックはまだ断片的にしか語れてないのよね〜
いつかちゃんと語りたい所。
「占いをするのは善いですけど、朝、ちゃんと起きてくださいよ...。」
「...善処するよ...。」
絶対起きる気ないだろこの人。
やる気なさげな返事をしながら、彼女は飲み終えたコーヒーカップをソーサーにふせる。
「却説、どうなるかな...?」
「...当たるんですか?これ。」
「まぁね。真っ直ぐ当たった事はないけど...。」
真っ直ぐ当たるってなんだ。
彼女はふせていたカップをあける。
「...!」
「マスター?どうしたんですか?」
「明日は晴れるかな...?」
「そんな事⁈」
空には、真っ白な月が輝いていた。
〜to be continue〜
企画参加ありがとうございます。
そして投稿お疲れさまでした。
途中まで自分がいつか描いた物語を見ているみたいだな~と思ってたけど、途中から流れが変わってきてかなり違う結末になったので楽しめました。
続編、あるとしたら楽しみですが、急ぐ必要はないので書くとしてもゆっくり準備してていいですよ。
自分は首を長くして待つんで(笑)
再度になりますが企画参加ありがとうございました。
こちらも楽しく参加させていただきました、ありがとうございました!
[はぁ。当たって欲しくないものばかり当るねぇ。本当、神さまって奴は、何を考えてるんだろう。」
「マスター、これは一体どうい
「まぁ!依頼が終わったのね!ありがとうございます、でも次からはもうすこし静かにしてくださる?」
質問は、無常にも依頼人の御婦人によってかき消された。とにかく、報酬を受け取り、おとなしく帰宅して眠りにつく。4時から、もうすでに三時間が経過していた。
「マスター⁈一体何が...⁈」
「あー、起こしちゃった?ごめんごめん、珈琲淹れてたんだよ。」
ガシャン!と言う爆音で深夜に叩き起こされた。
また、懲りずに占いをするつもりの様だ。
“...!”
クリアウルフの顔から一切の表情が消えた。
“待
「じゃあね。」
彼女が杖を振る。
次の瞬間、クリアウルフの体を青い炎が包んだ。
「やれやれ、呆気なかったね。」
残念そうに呟く彼女。
不死鳥によって、外傷無く焼き殺されたクリアウルフを見ると。
「な...ッ⁈」
「やっぱり、か。外れて欲しかったんだけどね...。」
クリアウルフの死体。
その額には黒々と逆五芒星が刻まれていた。
「これは、使用禁止の魔術のはず...!どうして...!」
彼女はワイヤーを拾い上げ。
傍らの木に向かって投げつけた。
「マスター⁈何を...!」
「出てくれば善いのに。ねぇアリス?」
返事は無く、ワイヤーが切り落とされた。
“馬鹿な、一体何処へッ⁈”
倒れ込んだクリアウルフは辺りを見回す。
「此処だよ、全く。人の話を聞かない奴はこれだから。」
彼女はそう言いながら、クリアウルフの後ろからてくてくと現れた。
そして、手にはワイヤー。
「どうだい?ラッキーアイテムも、中々役に立つだろう?」
どうやら、クリアウルフの足にワイヤーを引っ掛けて引く事で体勢を崩させたらしい。
彼女は微笑みながら語りかけた。
「却説。君、今から死ぬけど、何か言い残すことはあるかい?」
“何故私が...ッ!百年生きた魔獣の私がこんな小娘に...!”
「仕方ないなぁ、教えてあげるよ。君、今百歳なんだよね?今、此処に居るのはね、」
彼女の顔から笑みが消えた。
「568歳の魔術師だよ。まぁ、せいぜいこれを冥土の土産にし給え。」
そして降り注いだ氷塊は全て。
“なっ?!何だ⁈”
彼女の上空2メートル程で停止した。
彼女は微笑んでで語りかけた。
「君、魔術師を知ってるかい?」
“...それ位知っておる、貴様舐めているのかッ!”
完璧に怒らせてる。
どうするつもりなんだ。
彼女は杖をつきながら続ける。
「でねぇ、魔術師は杖がないと魔術を使えないのだよ!つまりね、君が一発目で杖を破壊しなかった時点で、負けていた様なものだったのだよ。可哀想にね。」
“フン、余り馬鹿にしてくれるなよ小娘。杖の破壊をしなかったのはな、その様な事をせずとも貴様を殺せるからよ!”
一気に飛びかかるクリアウルフ。
「マスター危な...ッ⁈」
クリアウルフが飛びかかり、爪で切り裂かれる!
そう思った刹那。
“なッ⁈⁈”
彼女の姿が...視界から消えた。
それと同時に、クリアウルフも体勢を崩す。
「却説、如何したものかな。私達は君を殺す依頼があるのだよ。引っ込んでくれたら善いんだけどね、君、そんな事してくれないだろう?」
“分かっているではないか。如何するつもりだ?”
彼女は笑顔で続けた。
「如何しようかなぁ、まぁ君から手を出さない限り、ずっと此処で睨み合う羽目になるね!」
...煽ってるなあ、この人。
“成程分かった。では死ね!”
乗った。この魔獣乗った。死ねって言われてるよ。
そして間髪入れずに氷塊が降り注ぐ。
「クリアウルフ...?」
見た目を見ればクリアウルフだ。
しかし、瞳は緑が主で、稀に赤や黒のものがいる程度である。
鈍色の瞳など聞いた事がない。
「あれはクリアウルフだよ。...珍しい個体だけどね。」
彼女は続ける。
「やれやれ。年を重ねて賢くなるんじゃなくて、非情で狡猾になるなんて。異種族と言えど嘆かわしいねぇ。」
年を重ねる...?彼女は何を言っているのだろうか。
「マスター、それってどう言う...?」
「君はかの東洋の魔獣、『バケネコ』を知っているかい?」
バケネコ...見た事はないが、書物では読んだ事があった。
「はい...。それが?」
「クリアウルフも同じさ。長く年を重ねた個体は知性を持つ。何より最大の特徴は、『瞳が鈍色に変化すること』。他には会話ができる個体も多いみたいだね。」
“余裕だな小娘。わしを前に悠々と御講義とはな。”
「誰⁉︎」
誰だ。老人の様なしゃがれた声。
「小娘って、酷いねぇ君も。これでも君の5倍以上は生きてるよ?」
“抜かせ!たかが人間如き、それほど生きている筈はない。はったりなど無駄だぞ。”
声の主はクリアウルフか。
彼女とかなり話し込んでいる。
「マスター⁈大丈夫ですか⁈」
「ゲホッ...うん、生きてるよ。大丈夫だ。」
ガラガラ...と、彼女は瓦礫の中から立ち上がった。
しかし、常人より何倍も丈夫な彼女でも、今のダメージは甚大だ。何せ、常人ならとっくに原型を留めていない位の攻撃を真正面から食らったのだ。
「全く...痛いなぁ、肋が数本いってるよ。これ。
それにしても...ずいぶん非情な事をするじゃないか。オオカミのくせに。」
「ーオオカミ...?」
「見給え、そこだよ。」
素直に彼女の指す方を見る。
そこには。
もう一体、クリアウルフが居た。
しかし、普通のクリアウルフではない。
先程の2体よりも一回り大きく、鈍色の瞳をこちらに向けている。
いやぁぼくが前投稿した小説みがすごいね。
…というか、それを超える展開になってきてるっていうか。
面白くなってきたじゃない。
ありがとうございます、これからも頑張ります!
数秒後。彼女の傍らには、大きな鳥が立っていた。
「やっぱり...不死鳥だ...!」
彼女が初手からこんな魔術を使うと思わなかった。
「早めに片付けてくれると嬉しいな、まだ仕事があるんだから。」
どうせ寝たいだけだろうそれ。
しかし、彼女の選択は正しかったかもしれない。
不死鳥の凄さは圧倒的な外傷のなさである、
一気に2体を外傷無く焼き殺した。
そして彼女は死体に駆け寄り、死んでいる事を確かめる。
「うん。これを解体して終わ
彼女がその言葉を言い終わる事はなかった。
彼女の背後から飛んできた氷塊が、彼女を数メートル吹き飛ばしたからだ。
「.....ッ‼︎」
「マスター‼︎」
伏せた僕たちの頭上を通り抜けたのは、小屋程ある巨大な氷板だった。
そして、僕の上に降ってきたのは。
「マスター⁈」
彼女の髪だった。
腰まであった群青色の髪は今や、肩につく程短くなっている。
「...チッ」
「マスター!大丈夫ですか⁈」
「大丈夫だよ怪我はしてない。髪の毛ならまた伸びるしね。」
そう言う彼女の全神経は、目の前の巨獣、クリアウルフに注がれていた。
先程の氷板の二倍はあろうかという巨獣が、二体。
どちらも緑色の目で、こちらを見つめている。
「あれが今回の...!」
「うん。そうだよ。とりあえずさがり給え、君まで巻き込みかねない。」
そう言うと、彼女は呪文を唱え始める。
「マスター、まさかそれ...!」
現在時刻4時半。
冬なのである程度日は沈んでいる。
クリアウルフは夜行性。
そろそろ出てきてもおかしくない時間帯だ。
「来ないですね。」
「三十分かそこそこで来る訳無いけど...。
来ないねぇ、もうかなり眠いのに。早く来ないかなぁ。」
「ほんとにそうですねぇ。」
「あ〜!もう!とっとと片付けて帰って寝たい!
何でこんな来ないかなぁふざけんなこのやろー!」
「...子供ですか。」
「幾つに見える?」
「......」
誰も彼女の実年齢を知らない。
見た目通りの13だとか、いやいや、80歳超えだとか、いろいろな説が飛び交いまくり、ある種の都市伝説と化している。
「...13ですか?」
「皆んなそれを言うねぇ、外れだよ。と言うか13って、君より歳下じゃないか。君より歳下だなんて、かなりの屈辱なんだけど。」
割と酷いコトを言われた気がするが無視する。
しかし次の瞬間。
「伏せろっ!」
「!!!」
三時。彼女は寝ている。良い加減起こそうか、と駆け寄ったミルはふと気付いた。
直前まで寝ている、と言うことは昨夜もおそらく占いをしていたのだろう、と。
彼女の趣味である珈琲占い。正直、信じてはいなかったし、それで振り回される側としてはやめてほしいまであった。
どうせワイヤーと言うのも、ラッキーアイテムだのの類だろう。だとしたらとんだラッキーアイテムだが。
ささやかな復讐として、ワイヤーは彼女に持たせてやろう。
「おはよう...あー...まだ寝てて善い?」
「駄目です」
「...ケチな奴は嫌われるよ?」
「嫌う人は貴方位なので大丈夫です。」
「君みたいに口だけ達者な子供は嫌いだよ。殴って善い?」
「⁈八つ当たりしないでください!貴方のパンチは野良犬死ぬ位の威力出ますからね⁈」
「...あっそ」
そんな訳で、今日も結局朝食と訓練だけになった訳だが、午後はそうもいかない。依頼人の所へ出かけなければならない。依頼人の御婦人の愚痴が酷いので省くが、今日の依頼はこうだ。「クリアウルフの駆除」。
ーー魔導士の仕事は、警告等を与えるだけではない。こう言った常人では手に負えないもの、所謂「魔獣」の駆除、捕縛も請け負う。
「駆除...ですか。捕縛、ではなく?」
「ああ。勿体無い。クリアウルフは生け取りが一番高値が付くのに。」
「駆除、と言うことは、市場に出せないレベルのものなのかもしれないですね。」
ーークリアウルフ。通常のオオカミとそっくりであるが、透明になって獲物を狩る。更に氷雪系の魔法を使う為、市場価値も高い。ただし、稀に魔力が低く、魔法を扱えない個体が存在する。その様な個体は市場価値も低いので、大体は殺して毛皮、牙を売る。
「成程ねぇ、出発は?」
「四時です。」
「わかった。それと、ワイヤーを用意してくれるかな。」
「?わかりました...」
ふと思ったけど、ぼくが昔書いたお話みを感じる。
オオカミっぽい超常的存在の退治、魔術を使う者とその従者、と多分偶然とは言えそれっぽい要素がぼく的にはあるのよね。
まぁぼくの作った物語でやる気がないのは従者の方なんだけどね。
執筆頑張ってください。
ちなみにぼくが書いた件のお話は「まとめ」にまとめてあるのでよかったら探してみて(唐突な宣伝)。
「マスター!マスター!すっかり遅刻ですよ⁉︎何してるんですか!起きてください〜‼︎」
と、起きろコールをしながら階段を駆け降りる騒音、彼の名はミル。ここの「マスター」の唯一の従者である。
この国では「魔術師」が非常に重宝されており、
特に、人々に助言や警告を与える魔術師は「魔導士」の称号を与えられていた。そして、ここの「マスター」は、この町でただ一人の「魔導士」であった。
「うーん、あと五分、あと五分だけ...!」
そう唸りながら起き出してきた13歳位の少女。
彼女が「マスター」こと町でただ一人の魔導士、
「夕暮れの魔導士」。名をリンネと言う。
「私は『夕暮れの魔導士』だよ...?仕事はいつも夜からじゃないか...あと五分で善いから寝かせてくれよ...」
「駄目です」
「寝かせてください...!」
「丁寧に言い直しても駄目です。」
「ケチ...」
彼女は低血圧なのも相まって、朝は本当に起きない。更に面倒くさがりという事で、午前の書類仕事は本当にやりたがらない。まぁ、彼女でなくても構わない様な資料整理等が主なので無理もない。
と言うかそもそも、午前は朝食と訓練でほぼほぼ終わる。今日が特に早かっただけとも言う。
企画参加ありがとうございます。
こういうタイプの主従、いいですね〜
魔術×主従(のようなもの)ネタは自分もやってたりしてね(今投稿してる物語もそれに連なる物語だったり)。
続き、楽しみにしてますね。
ありがとうございます!
これからもいろいろ投稿していきます。
「深夜の珈琲占い」のまとめ作りました、是非ご利用下さい。