どうも、テトモンよ永遠に!です。
突然ですが企画です。
タイトルは「ポエム掲示板大花火大会2023」。
文字通りポエム掲示板のみんなで一斉に「花火大会」をモチーフないし舞台にした作品を投稿しようという企画です。
開催期間は8月7日15時〜8月25日24時まで(フライング・遅刻も可)。
参加方法は「花火大会」をモチーフ・舞台にした作品にタグ「ポエム掲示板大花火大会2023」を付けて投稿すればそれでOK!
形式は問いません。
なお、できたらでいいのですが投稿作品は「投稿時間帯に沿った」内容にして下さるようお願いします(夜なら花火大会をモチーフにした作品、昼間なら場所取りや屋台巡りなど)。
普段の企画はやたらと設定を凝るクセのあるぼくですが、今回はめっちゃシンプルにしました!
皆さんの想像の力で素敵な花火大会になることを楽しみにしております!
ちなみに当企画は2019年にこの掲示板で開催された企画「掲示板夏祭り」のオマージュ・リスペクト企画となっております(なおオマージュ元の開催者さんには許可を取っていません、ここにお詫び申し上げます)。
雰囲気はオマージュ・リスペクト元をイメージしているので、「事前にイメージを膨らませたい!」って人はまとめ「夏祭り‘19 前」「夏祭り’19 後」をご参照ください。
何か質問などあればレスからお願いします。
再度になりますが、皆さんのご参加楽しみにしております!
レスありがとうございます。
まぁそんなこともあろうかと(?)、もう1つ企画を用意しておきました。
そっちの方がナニガシさんは参加しやすいかも…?
「奏華!奏華!起きて!もう夜の11時だよ!早く起きないと花火始まっちゃう!」
途轍もなく大音量のアラームに起こされた。
しかし五月蝿い。関係ない人を起こすような声で怒鳴るなんて…
「お嬢さん。少し静かにしてもらえませんか?」
仰向けの体勢のままそう言った。しかし、
「…は?アンタかでも狂ったの?他人のフリをされるのは大っ嫌いだっていつも言ってるじゃないの。まあいいわ。取り敢えず行きましょ。」
俺にはこんな五月蝿い女といた記憶はない。俺の幼馴染はもっと言葉が丁寧で賢い。
そうなると、考えられる可能性は一つ。
転生した。
イヤイヤそんなことあるかっ!
だが俺は神楽 司音。決して奏華という女みたいな名前ではない!
と、そうこう考えているうちに会場に着いた。そして女の後をついて行ったらブルーシートに座らされた。花火大会での特等席、一列目で。
まぁそこで俺が興奮しないはずがなく、無我夢中でみた。それはCMなどで見た花火と全く同じだった。だが、これは必然的にそうなるのでしょうがない。
ピカッ!
花火が始まっだ…
暫く経ち時計を見てみるとあらなんと不思議、朝の一時ではないか。
ゾーンから解き放たれたその瞬間。
中身司音、外見奏華は睡眠を邪魔されたストレスや疲労が溢れ出してきて─ 倒れた。
目が覚めたら豪華なベッドの上だった。
あゝ、またあの退屈な日々が始まるのか…
最近はストレスが溜まっているせいで夢と現実がごっちゃになってたな。そのせいだ。
早く外の世界へいきたい。
花火をもう一度だけでいいから見たい!
企画参加ありがとうございます。
今の所あなたが参加者第1号なので嬉しいです!
「よ」
「や」
「花火大会に行くって話じゃなかったのか?」
「ん-? 違う違う、花火大会やろうって話」
「1駅先でマジの花火大会やってるその日に、手持ち花火か」
「だって会場、絶対混んでるじゃん。あんな所行くの絶対嫌だよ」
「まあ気持ちは分かる」
「それにテレビでも中継するじゃん。録画してるから無問題」
「たしかに」
「初手線香花火やろうよ線香花火」
「普通もっと派手な奴から始めるもんじゃないのか?」
「せっかくだしセオリーガン無視で行こうかなって」
「なるほど名案。先に火が落ちた方の負けな」
企画参加ありがとうございます。
花火大会もいいけれど、手持ち花火も素敵ですよね〜
今日、花火大会があるよ
カンカン照りのアスファルト
うだるような暑さと向日葵
言葉が青空に消えていった
何も言えなかった
二人だけの夏休み
うわぁぁぁぁ!
ご参加ありがとうございます!
いいですねぇ、花火大会が始まる前のこの感じ…!
蝉がうるさいくらいに鳴いている路地裏。
キャップ帽を被った赤髪のコドモが1人歩いている。
赤髪のコドモはふととある建物の前で立ち止まると、おもむろにその扉を開けた。
赤髪のコドモはそのまま建物の中にある階段を上がると、階段のすぐ傍にある物置に入っていった。
「おっ涼しっ」
物置に入って早々そう呟くと、赤髪のコドモは被っていた帽子を取る。
帽子の下からは犬のような耳が現れた。
「ここ冷房なんてあったっけ?」
赤髪のコドモがそう尋ねながら物置のテーブルの傍にあるイスに座ると、隣に座る青髪のコドモがふふふと笑う。
「実は内部の温度を下げる結界を張ったの」
物置に冷房なんてないから、とりあえず簡易的にねと青髪のコドモは言う。
「へー、すげぇじゃんピスケス」
さっすが〜と赤髪のコドモは褒める。
「あら、ありがとう露夏」
ピスケスと呼ばれたコドモは赤髪のコドモこと露夏に微笑む。
するとここで物置にエプロン姿のコドモが入って来た。
強くまばゆく輝く花火が夜空を彩る
胸に籠る破裂音が心を満たす 歓声が響き渡る
美しい大輪 刹那に生きる 儚く散る ループ再生
灯台もと暗し ならぬ 花火のもと暗し
妖怪共の食い散らかした 大量の残骸の山
後始末 火の不始末 頓珍漢な大騒ぎ
陽気なお祭り気分も程々に
企画参加ありがとうございます!
きれいな花火大会の裏側は必ずしもきれいとは限らない…そんなことを感じられます。
…て言うかお久しぶりです!
お元気してましたか?
「あ、露夏」
手に持つお盆の上にティーセットを載せたコドモは、露夏の姿を見とめるとそう呼びかける。
「来てたんだ」
エプロン姿のコドモの言葉に、露夏はよーかすみと手を振る。
「やっぱ外は暑いな」
「今日は猛暑日だってね」
かすみと呼ばれたコドモはテーブルの上にお盆を置きながら露夏と会話を交わす。
「露夏もなんか飲み物いる?」
「あーじゃあオレンジジュースちょうだい」
露夏がそう言ってかすみはオレンジジュースねと返した時、バタバタと階段を駆け上がる音の後物置の扉がばたんと開いた。
「!」
そこには金髪に角の生えたコドモが立っていた。
「…どうしたのきーちゃ」
「みんな聞いて聞いて!」
金髪に角のコドモは興奮気味に言う。
「今度、隣街で“はなびたいかい”があるんだって!」
みんなで行こうよ!と金髪のコドモは飛び跳ねる。
件の映像を見せると、嫁が「これって本当にドイツの映像なのよね?映像に映り込んでしまってる現地の人があげている歓声は英語に似ているけど英語じゃない他の言語なんだけど、背景の花火は日本のものそのままで合成っぽいんだけど…特に、スタートのヒューって音,海外の花火では鳴らないイメージなんだけど…でも、何か変ね。もし本当ならどうしてドイツで日本の花火が上がってるの?」と訊いてきたので「それは、世界的に見ても有名な日本人街のあるDüsseldorf (デュッセルドルフ)で行われているJapan Tag(ヤーパンターク)だね。
名前の意味は『日本の日』で、日本とドイツの文化交流で大きな役割を果たしているお祭りで,その中でも1番人気がこの花火なんだ。俺達はすぐ船で海外行くし,向こうに着いたら日本は夏で花火シーズンだけど現地のを見るには早すぎて見らんないはずだから今年は花火諦めてたんだけど、まさかこれが数時間前にあったとはな」と返すと嫁が「花火っていつ見ても綺麗やね」と言っているので「普通に見れば綺麗かもしれないけど…俺からすれば愛しの嫁の方がもっと綺麗だから、ドイツにいる人には申し訳ないけどこの花火の魅力、俺にはわかんないや」と正直にコメントする。
そしたら、嫁が照れ隠しのためかアッパーで俺を小突いてきた。
かつては女性や老人もいるこの街に容赦なく降り注いだ炎の花は,平和の証として敵味方の区別なく,またかつての同盟国であり技術や文化も共有しあった国とは2度と途絶えることのない友好の証として年に一度、その姿を見せて今も世界中を虜にしている。
そして、その花火を見ている若者2人を乗せた気動車は,武蔵野台地を駆け抜ける。
企画参加ありがとうございます。
まさか海外の花火大会をモチーフにしてくださるとは。
ビックリです。
「…」
みんなは突然の提案にポカンとしていた。
「あれ、みんな興味ない?」
金髪のコドモはそう首を傾げる。
「…いや、別に興味がない訳じゃないんだけど」
急すぎてビックリしてるって言うか、とかすみは呟く。
「確かに」
突然のことだものね、とピスケスは頷く。
「まぁそんなことはいいとして」
花火大会だろ?と露夏が立ち上がる。
「おれはすっげー行きたい!」
今までテレビでしか見たことないからさ、と露夏は明るく言う。
「そうね」
私ももう長いこと花火は見に行ってないし、とピスケスはこぼす。
「自分も、行きたいな」
花火って見たことないし、とかすみは小さく手を挙げる。
「ナツィは?」
金髪のコドモはテーブルの向こう側で頬杖をついている黒髪のコドモことナツィに目を向ける。
「花火大会、行く?」
「行かない」
ナツィはすかさずそう返す。
「俺興味ないし」
ナツィは横に目を向けながら呟いた。
「えーそんなこと言わないでよー」
ボクナツィと一緒に行きたーいと金髪のコドモはナツィに近付いて言う。
「はなびがすっごくきれ…」
「だから興味ないって言ってる!」
ナツィは思わず立ち上がる。
「俺はそういう面倒なことはしたくねーんだよ!」
ナツィはぶっきらぼうに言ってまたイスに座った。
「…」
金髪のコドモはつい俯く。
「きーちゃん」
かすみは心配そうに金髪のコドモに近寄る。
きーちゃんと呼ばれたコドモことキヲンは暫く下を見ていたが、やがて顔を上げてこう言った。
「じゃあナツィはかすみと一緒に花火見られないね!」
もしかしたら2人で花火でーとだよ〜とキヲンはにやにやする。
街向こうに花開く光に
遠いとおい君を想う
いつまで経っても空白の隣に
「ばか…」って小さく呟いた
どうしようもない現実に
どうしようもない僕ら
大切だからこそ重ならない未来
今年も花火が散って
僕は君を狂おしいほど愛してたことに気がつく
僕だけがあの夏に取り残された
企画参加ありがとうございます。
なんか、いいですね。
虚しさと風情みたいなものを感じられて…
「っ‼︎」
で、でーとってなんだよでーとってとナツィは顔を赤らめながら立ち上がる。
「俺はかすみにそういう感情は持ってないから!」
「えーじゃあなんで顔赤いのー?」
「うるせー!」
キヲンにおちょくられて益々赤くなるナツィの様子を見て、他のみんなは暖かい目を向ける。
「あーもう、行く、行くから!」
行けばいいんでしょ!とナツィはぶっきらぼうに言ってイスに座る。
「ホントに?」
「…うん」
キヲンに尋ねられて、ナツィはそっぽを向きながら頷いた。
それから1週間後。
物置のコドモ達は花火がよく見える公園の近くを歩いていた。
「わーすっごく人がいる〜」
術式をいじることで角を隠し、白いカチューシャを身に付けたキヲンはそうはしゃぐ。
「お前はちびっ子か」
「ボクちびっ子だもーん」
ナツィにジト目を向けられたが、キヲンは気にせずナツィにくっつく。
「…」
ナツィは腕にしがみつくキヲンを無言で振り解いた。
「とにかく早く公園に行こうぜ」
そろそろ花火大会が始まっちゃうし、とここで露夏が言う。
「そうだね」
「そうね」
かすみとピスケスはそれぞれそう答えて歩き出す。
「…行くぞキヲン」
ナツィもそう言って歩き出そうと何気なく隣を見た。
しかし忽然とキヲンはいなくなっていた。
「…え」
ナツィは思わず呟く。
「アイツ…」
ナツィは辺りを見回したが、人混みでさっきまで一緒にいた仲間でさえどこにいるのか分からなくなっていた。
「仕方ねぇ」
探すか、とナツィはこぼしてその場から歩き出した。
ナツィがはぐれたキヲンを探し出して暫く。
ナツィは人混みの中を確かな足取りで歩いていた。
と言うのも、その場に残る魔力を感じ取ることができれば人工精霊の捜索は簡単だからだ。
ナツィのような強力な人工精霊なら、不特定多数が行き交う人混みでもはぐれた仲間を探し出すのは容易だった。
「…」
人混みを掻き分けて進むナツィはふと足を止めた。
ナツィの目線の先にはスーパーボールの屋台の前にしゃがみ込む金髪のコドモがいた。
「…おい」
ナツィが金髪のコドモに近付いてそう声をかけると、金髪のコドモはくるっと振り向いた。
「あ、ナツィ」
「あじゃねーよ」
探したぞ、とナツィは呆れた顔をする。
「勝手に俺から離れるんじゃねぇ」
ナツィがそう言うと、キヲンはえへへへへと立ち上がる。
「だって面白そーなもの見つけちゃったんだもん」
そう言ってキヲンは屋台に目を向ける。
そこには色とりどりのスーパーボールが入ったビニールプールが置かれていた。
「…」
キヲンはナツィにあれやりたい!と言わんばかりに笑顔を見せたが、ナツィは嫌そうな顔をした。
「やりたいとか言うなよ」
「まだボクそんなこと言ってないよ〜」
キヲンはそう言ってスーパーボールの屋台に視線を向ける。
ナツィは暫くその様子を見ていたが、やがて溜め息をついた。
「仕方ない、1回だけな」
ナツィはそう言いつつ服のポケットからがま口を出すと、キヲンはえ、いいの⁈と目を輝かせる。
「いいの⁈って、お前がやりたそうな顔をしてるからだろ」
ナツィがそうジト目を向けるとキヲンはやった〜!と跳ねて喜んだ。
「終わったらすぐにかすみたちの所へ行くからな」
ナツィはキヲンに500円玉を握らせると、キヲンはうん‼︎と頷いた。
〈華火造物茶会 おわり〉
どうも、テトモンよ永遠に!です。
いつも通り「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
今回は自分が開催した企画「ポエム掲示板大花火大会2023」の参加作品として書かせていただきました(そのためナンバリングは第4弾ではなく第3.5弾になります)。
「造物茶会」の前身になった作品のリベンジ的な意味も込めて書いてみたのですが、いかがでしたでしょうか?
「花火大会」と銘打っておきながら花火が打ち上がるシーンは出てこなかったんですけど…これはこれでいいかもしれませんね。
企画終了は明日までですが、「今知ったけど企画に参加したい!」「企画の存在忘れてた!」って人は今からでも間に合うのでよかったらご参加ください。
あと明日「夏キラ」参加の新しい企画の発表をする予定でいます。
今度はテトモン節全開の難しめの企画なので敷居が高そうに見えるかもしれませんが、あまり気負わず色んな人に参加してほしいです(参加者が少ないのもぼく寂しいし…)。
あと企画「蘇れ長編!」にも参加しようかなーと全力で作品を作っているのですが、ちょっと行き詰まってます(笑)
まぁなんとかして参加するつもりでいるので待っててくださいねナニガシさん。
と、いう訳でテトモンよ永遠に!でした〜
わぁい企画だー。
しかし畜生、僕の人生経験と絶妙に噛み合わないテーマだな。参加できそうなら参加します。