光「一旦終わりだねぇ、出番少なくて寂しかったな...」
『大丈夫です。続編では活躍して頂きます。あと光さん主人公のサイドストーリーも用意してます。(出すとは言ってない)』
桜音「本人来た!」
光「ちょっと意外...それにしても、サイドストーリーとか作ってたんだ...」
葉月「題名関係ないし長くないですか?」
『はぅっ』
桜音「やめな、多分図星。」
『ぐはぁっ』
光「二人とも傷抉らないの。まぁ続編の伏線みたいなもんだって、やたろう言ってたし。」
葉月「はぇー」
桜音「続編は6月予定だそうです。」
光「遅くない?」
桜音「なんか、他のもの投稿するらしいです。」
葉月「⁈桜音様を待たせるとは何たる不敬!ちょっとぶっ○しに...!」
光「はいはい、やめてやめて。じゃあ、長々お付き合い頂き、ありがとうございました!」
何時も応援ありがとうございます。
ifストーリー、ゆっくりで全然大丈夫です!
むしろ忘れた頃にくる方が面白いかもしれないですし。
これからも何卒よろしくお願いします。
ありがたいことに、
葉月は放課後まで大人しくしてくれていた。
「あの、御宅の方はどちらに...」
若干申し訳なさそうに聞く葉月。
「いいよ、今日家に来て。そこで話すから。」
夕焼けの中、二つの影が校門を潜り抜けて行った。
to be continue...
「今度は何⁈」
思わず声を荒げる桜音。
「いえ、すみません、少々お名前の方お話を伺いたく...」
おどおどしながら口を開く葉月。
懲りることを知らないようだ。
「.....。」
「あの、桜音様?」
数十秒の沈黙の後、桜音がようやく口を開いた。
「わかった...全部1から話すから、放課後家に来て。全部話すから。うん。だからとりあえず学校に居る間は大人しくしてて。」
流石に今回は学習したのか、黙って頷く葉月。
担任は空き教室から埃っぽい机一式を出してきた。
ガタン、と音を立てて桜音の隣りに置き、
「じゃあ、一時間目は体育だからな。早めに着替えろよー!」
と言って教室を出て行った。
桜音は、更衣室は混んでいるので、トイレへ向かおうとする。
普段は更衣室だが、混んでいるし、葉月がいる上に昨日の仕事で背中に大きな痣を作ってしまった。
そういう意味でもトイレで着替えた方が都合が良かった。
トイレの個室に入ろうとすると、クイ、と袖を引っ張られる。
振り返ると。
「あの、桜音様?少々お話が...」
葉月が立っていた。
しっかりとジャージに着替え済みだ。
「とりあえず大人しくしてて。話は放課後ゆっくり聴くから。」
「はい...。」
あれだけ騒いだ割にあっさり撃沈する葉月。
あくまでも桜音の指示には従うつもりの様だ。
桜音は教室に入ってからも、
気が気でない、という様子だった。
「今日から転校生が来るからな、仲良くする様に!」
担任の言葉に沸き立つクラス。
(今すぐ帰りたい!!!)
あの少女に今日一日付き纏われたとあれば、
注目されるのは確実だ。
目立つ事。
それだけは避けたかった。
「目立つ」それは、今まで桜音が最も忌避してきたものである。
しかし、
「初めまして、成斗市立第3中学校から来ました、
秋山葉月です。宜しくお願いします。」
思わず口が開く程あっさりとした挨拶だった。
口調も、先刻の武士の様な堅い口調から一転、
何処にでも居るであろう「普通の中学生」そのものだった。
「席は...狐灯(ことう)の隣りだな、分からない事あったら聞けよー。」
(隣り⁉︎)
おそらく、側から見てもわかる程驚いた顔をしたのだろう。
担任は苦笑し、
そこしか空いてないからな、と付け加えた。
そこしか空いてない、と言うよりかはそもそも隣りの席など無かった。
桜音の席だけ、長方形に小さな正方形をくっつけた場所の様に孤立していたのだ。
「け、結局何なのよアンタ...」
眉間に皺を寄せる百合子。
「はて?先刻名乗った筈だ。何度も言う暇は無い、人の話はよく聞けうす馬鹿者。」
葉月は冷笑をたたえながら捲し立てる。
「じゃあ私の話も聞いてくれない?」
「はい、何でしょうか?」
「まず、その態度辞めて。周りに迷惑だし。」
「しか
「いいから。」
食い気味に突っ込まれ、押し黙る葉月。
「えーっと、秋山さん、だっけ?私、貴方とは面識な
「何⁈当主ともあろうお方がわたしの様な下賤の者に敬称を付けるなど...!何というお方だ...!」
と、言うが早いか涙ぐむ葉月。
「だから、私達、面識ないよね?何方様?」
葉月はハッとした様にひざまづく。
「これは失礼を...まだ本人様に名乗っていませんでした。わたくしとした事が...申し訳御座いません。わたくし、秋山葉月と申します。秋山家の跡継ぎであり、現当主である父 秋山白也から貴女様の従者役を仰せつかっております。先日、当主からの指示が出ました故、本日より、貴女様の従者となります。」
その場に居合わせた全員が唖然とする。
百合子もポカンと口を開けている。
完璧に意味が分からなかった。
「わたしの事などどうでも善いだろう!まずは貴様だ!貴様、我が主に何たる不敬を!早急に謝罪せよ!」
「だから、誰よアンタ!」
少女ははぁ、とこれ見よがしにため息を吐いて続けた。
「わたしは、桜音様の従者役を仰せつかっている者だ。名を秋山葉月と言う。さぁ、名乗ってやったぞ。疾く謝罪せよ!」
「えっ...とっ...何方、様?」
その場に居合わせた、桜音を含む全員が心当たりが無かった。
「ね、それでいいでしょ!」
どう?と周りを見回す百合子。
皆は、いいね!ナイスアイデア!と口々に賛同する。
まぁ、大半はどうでもいいと思っているのだろう。
「じゃ、よろしく〜☆」
(やるしかないか...。)「うん...わかっ
「一寸待ったぁ〜‼︎」
「「⁉︎」」
皆驚き、声のした方を見る。
そこには。
おかっぱ髪の眼帯をした少女。
着ているのは、桜音と同じセーラー服。
おそらく件の転校生なのだろう。
一番に口を開いたのは百合子だった。
「だ、誰アンタ...!」
中々アクの強そうなキャラクターですね(褒め言葉)。
ファンアート描きたくなる、と言うか描き甲斐がありそうだな。
「行ってきます。」
「うん、気をつけてね。」
桜音は早々に朝食を食べて登校班へ向かう。
「おはよう桜音!」
「御早う御座います班長。」
登校班班長、白峰百合子(しらみねゆりこ)。
今は桜音と組も違い、特に手を出す事も無い。が、去年は桜音を筆頭に、数人の生徒を不登校、転校に追いやっていた。
「そー言えば、今日は転校生来るんだって〜!」
「ふーん、あ!そうだ!ねぇ桜音...。」
(滅茶苦茶嫌な予感がする...!)
「転校生の案内、あんたがやってよ!クラス同じみたいだし!」
(あーあ...)
登校班、懐かしいわね。
地域によっては中学でもあったりするらしいけど、ぼくの住む所では小学校のみの制度だったわね…
そうなんですか!
僕の所は登校班が無かったので、従兄弟に聞いて書きました!
桜音がお茶を淹れている間、光たちは話し込んでいた。
「光、あの子は...」
「わかってますよ。でも、もうすぐ誕生日なので。あと五日ばかりで行きますよ。」
「お茶ができましたよ。」
「うん、有難う。」
「私は学校があるので、これで失礼します。」
桜音は学校の支度をしながら、昨晩の仕事の片付けをした。
陽当たりの良い縁側に座っていたのは、長髪の、着物姿の老婆。
老婆は軽く会釈をした。
手には、小ぶりな壺が一つ。
桜音は声をかけた。
「何時も有難う御座います、少々お待ちください。今、お茶を淹れますので...。」
老婆はニコニコと尋ねた。
「有難う、体調は如何だい?」
「ええ。大丈夫です、お陰様で。」
桜音はお茶を淹れる為に台所へ向かった。
老婆の正体は、『砂かけ婆』である。
月に数度、薬や仕事用の砂を届けに来てくれるのだ。
光は昔、彼女の後輩だったらしく、未だに「姐さん」呼びが抜けない。
光は、妖怪である。
しかし、あまりにも動物霊と勘違いされる為らしい、自己紹介の際には必ず動物霊では無い旨を伝える。
最も、その手の相手に対してのみ、だが。
桜音は洗面所へ向かい、顔を洗う。
彼女の頬には、くっきりと痣が刻まれていた。
鏡に向かって溜め息を吐き、棚から化粧品を取り出し、器用に痣を隠していった。
そして。
包帯を右目に巻き始めた。
彼女の右目は白く、視力が無い、有ったとしても弱いであろう事が解る。
光曰く、生まれた時は藤色だったらしいが、その後のごたごたで駄目になってしまったそうだ。
「おーい、姐さんが呼んでるけど、来られるかい?」
縁側から桜音を呼ぶ声がした。
光の声だ。
桜音は寝巻きの上からパーカーを羽織り、縁側へ向かった。
え、クリスマス小説祭って何ですの?
すっごい気になるんですけど…
当日まで秘密、って奴かしら。
ふふふ。実は先刻、詳細を投稿しました。
是非ご参加ください。
光は桜音に声を掛け、すぐに窓から飛び降りた。
来客らしい。
この時間に来るということは、光に用があるのだろう。
光は、人間ではない。
霊感のある人にしか分からないらしい。
他の人には見えないらしいが、桜音の目には、狐の様な耳と尻尾のついた光の姿が映っている。
ピピピピ...
五畳の和室に、目覚まし時計が鳴り響く。
そこには、目覚まし時計に手を伸ばす少女の姿があった。
少女の名は波留川桜音(はるかわさくね)。
この屋敷に住んでいる中学生である。
彼女は階段を降りて、洗面所へと向かう。
そして。
「起きてたのかい?今日は遅いね。」
彼女に後ろから声を掛けたのは光(ひかる)。
この屋敷の主である。
「御早う御座います、先生。」
彼女は光を「先生」と呼ぶ。
光が「好きに呼び給え」と任せた結果、「先生」に落ち着いたらしい。
「ホラー注意」って言われると余計気になるじゃん。
あとどうしても物語を書けない時は別のことをしたり考えたりするとその内アイデアが降ってくるかもしれないとはよく言うからね。
別の物語を書くのも、悪いことではないさ。
ありがとうございます。
今年のクリスマスは小説執筆祭りです!
投稿お疲れ様です。
「えっ、ここで終わるの⁈」みたいな所で終わったのでビックリしましたが、ちゃんと続きをやってくれるみたいなので安心しました。
続き、待ってます。
そう言えば、前に「なんか書いて欲しいものあったらレスに書いてね〜」って書き込みで猫町さんからもらった「廻るは(以下略)」のifストーリーを書いて欲しいって依頼のことなんだけどさ。
あの話、ある程度書き進めたんだけどどう着地させるかで悩んじゃって今はほっぽってるのよねぇ(笑)
今は「造物茶会シリーズ」を書くのに手一杯だからそっちに労力を割けないというか、現実が少し忙しくて色んなことをする余裕がないというか。
ともかく書き上がるのはだいぶ先、みんなが忘れた頃になりそうです。