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key-towerさんの中編小説を勝手にまとめました。

きいろいし #1

『1日目』

昨日、イエローストーンで噴火が起きた。
威力は凄まじいものだったけど兼ねてより言われて来た程では無かったようだ。
火山灰も地球を覆わなかった。
結局世界はそれ程仰々しい物では無いのかも知れない。
こんな日でも世界は回る、世界の裏では大変な噴火が起こっているというのにこっちでは火事が幾つか消されているだけだ。

そのような事を思いながら【鍵山 みゆり】は家路につくのだ。
彼女はある地方都市の大学の准教授である。
妖怪学を専門とし、超常現象の科学的な証明に毎日を費やしている。

異変は神社の前を通りかかった時に起きた。
白い影がひとつ、見えた。

彼女は良い意味での変態である。
妖怪の証明と言う一つの目的の為に彼女は青春の様々な物を犠牲にしてきた。
大学院を出た後、大学の研究室で研究に日々を費やし気がついたら准教授になっていた。

彼女の目はギラギラと光っていた。
彼女の不思議な日々はここから始まった

P.S.ファヴァー魔法図書館を書く前の中編です。
帰り道での妄想を元に一つお話を構成してみました。
良かったらお付き合いお願いします。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-05 14:37
  • 妖怪関係のお話なのでしょうか?
    きいろいし、物語色が強めのように個人的に感じ、とても私好みの書き方です(笑)
    これから楽しみにしています。

    16歳のピーターパン
    女性/25歳/秋田県
    2016-02-05 18:29
  • どうなんでしょう、このお話を書くに当たって考えた事が『イエローストーン国立公園ってなんかありそうだよね』って事だけなのでもう少し話の本質は違う方向にありそうです。
    ここまで書き込んで下さると嬉しいけど焦りますね笑
    期待に応えられる様頑張ります。
    レスありでした♪

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-05 20:46
  • すみません、焦らせるつもりは…お話が始まったら控えます(笑)
    本当、焦らせるつもりなど無いので、ゆっくり書いてくださいね。
    私も鬼ノ業を載っけねば…(笑)

    16歳のピーターパン
    女性/25歳/秋田県
    2016-02-05 21:24
  • いえいえ大丈夫ですよ。
    いつものほほんとし過ぎて逆に焦るのはいい事なんです。(それでやっと人並みなので笑)
    レスはいつくれてもいいのです。主に僕が元気になるので笑

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-05 22:06

きいろいし #2

『2日目』

気がついたら夜中の0時を越えていた。
外には生物の気配はなく、ただ闇が広がるばかり。
みゆりは覚醒したアタマですぐさま台所へ向かった。
案の定、肉じゃがが炭化していた。

朝になり、みゆりは大学へ向かった。
炭化肉じゃがは片付けるのに数時間かかった挙句フライパンがダメになったので帰りに買わなければならない。
講義とある程度の仕事を終え、みゆりは家路に付いた。

冷たい風と共に吸い込まれるようにみゆりは神社に入っていった。
夏だと言うのに寒い、幽霊がいる証拠である。

みゆりが産まれた頃はシンギュラリティーの年だった。人類を越えるAIの誕生により様々な物が証明された。
統一物理学論の証明、それは世界に大きな影響を及ぼした。
全てのエネルギーは同じ物から出来ている、影響を受けたのは妖怪学も同じで、これにより幽霊と言う存在の証明に一歩近づいたらしい。

みゆりはずっと神社の境内でじっとしていた。
気がつくと土曜日のヒカリが辺りを照らしていた。

P.S.実は、妖怪学って僕が一番嫌いな学問です。
妖怪とか怪奇現象の証明が分からないからこそのおどろおどろしさとかある種の神格化の可能性を壊してしまうからです。
(だから幻想郷が出来て守谷神社が幻想郷にすわこさまがすわこさまがブツブツブツ......)

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-05 23:14

きいろいし #3 の壱

目を開けると体に毛布がかかっていた。
「......部屋の中...、...れ?私は一体?」
目をしっかりと開け、辺りを見渡すと見知らぬ部屋にいた。
「状況を整理しよう、私は大学を後にして神社に入っていった......それから...それから......。」
瞬間襖が開いた。

「ああ良かった、目を覚ました様だね。」
見知らぬ男だ、まだ若い、齢25という所か。
みゆりは間髪入れずに、
「アナタは誰?私をどうするつもり?」と聞いた?
男は、
「あぁ申し訳ない、私の名前は【森矢風麿】。
君の事はどうするつもりも無いよ、ただ神社の境内で寝ていたから何かと思って連れてきただけよ。」と言った。

みゆりは無礼を詫びて再び訊ねた、
「森矢って......貴方はもしかして...。」
風麿は、
「如何にも、私が佐奈伎大社凪祝【なぎはふり】及び神長官の85代目森矢当主の森矢風麿です。」と応えた。

P.S.用語解説です。
【佐奈伎大社】『さなぎたいしゃ』と読みます。
みゆりの大学がある地方でかれこれ20世紀以上信仰を集めています。
【凪祝】文中では『なぎはふり』と表記していますが旧仮名遣いなので読むと『なぎほうり』となります。現人神の様です。
用語解説もしたので書きます。
このお話を書くにあたってと東方projectの聖地巡礼の為に諏訪へ行ってきました。
いやぁ諏訪はいい所ですよ、ほんとに。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-08 22:13

きいろいし #3の弍

『3日目弍』

「貴方の事は知っているよ。佐奈伎大学の准教授さんだね。あそこは唯一妖怪学科があるからね。」
みゆりは直感的に不味いと思ってしまった。
妖怪学は傍から見ればオカルトを否定する学問である。なので神職や宗教関係の人達とは相性が悪いのだ。
風麿はそれを見透かしたように言った。
「少し体を動かしましょうか。なぁに、少し山に登るだけです。」

みゆり達の住む佐奈伎の土地にはある山と湖がある。
【森屋山】と【佐奈伎湖】である。
みゆり達は森矢山へ登った。
標高1600m程度の山は【佐奈伎大社】の御神体である。

九合目程度まで車で行き、そこから1時間程度掛けて山を登った。
頂上では佐奈伎の土地が一望出来る。
その状態で風麿は話始めた。
「みゆりさん、知っていますか。
この土地は、神話の時代にはこの山頂まで水があった様です。
しかしそれでは人が困るという事で、龍があの谷がある場所にあった山を崩して水を流出させたと言う話があります。」
風麿は地面にしゃがみ話を続けた。
「貴方は私の事を少し警戒している。
しかしそんなに警戒せんでもいいのですよ。
私は貴方方を敵だなんて思ってはいません、ある種同類の人間だと思っています。
最近ね、この付近の土からあの湖の魚の祖先と思われる淡水魚の化石が見つかったんです。
深海の魚なら良くある話ですが淡水魚です。
どうでしょう、満更嘘にも思えないでしょう?」

P.S.用語補足です。
【佐奈伎大社】4つのお社から成り立っています。
佐奈伎湖を挟んで森屋山側に二社、反対側に二社あります。
森屋山側の二社は【本宮】【前宮】
反対側の二社は【春宮 】【秋宮】と呼ばれています。
【佐奈伎湖】佐奈伎地方に古くからある湖です。
佐奈伎の海と呼ばれ湖畔では工業が発達しています。
用語補足も終わったので。
風麿さん喋りすぎですね笑
#3はあと1個分続きます。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-08 22:56

きいろいし 3の参

『3日目参』

みゆり達は山を降り、森矢邸に帰っていた。
みゆりは戻ってすぐに帰る支度を始めた。
帰るとき風麿が、
「家は近いですから、またいつでも尋ねて来て下さいね」と言うものだから、
みゆりは心を閉じる様に「えぇ、お言葉に甘えさせていただきます。」とだけ応えた。
それがみゆりに出来る最大限の抵抗だった。

みゆりは帰る間ずっと風麿のすらりと整った顔を思い浮かべていた。
気分が高揚していた、フライパンを買って帰るのを忘れるくらい。

みゆりは帰ってからとある外付けSSDをPCに取り付けた。
その名も【ALEone】その中にはとてつもない量の資料が入っている。
みゆりは一晩中その資料を漁っていた。

P.S.またまた用語解説ぅ。
【森矢家】代々佐奈伎大社の偉い役所につきます。
その役職とは【神長官】と【凪祝】です。
当主は前当主の遺言で決まります。
【ALEone】佐奈伎地方の会社が開発した外付けSSDです。
中に72TBまで情報を入れることができます。
名前の由来は稗田阿礼です。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-08 23:25

きいろいし #4

『4日目』

この日、みゆりは髪を切った。
伸びきった髪は洒落たぱっつんショートヘアになった。

そして夜、また神社へ向かった。
精神を一点に集め......出来ない。
何故か集中しようとしても何かの意思で分散されていまう。
みゆりは諦めて目を開けた。
目を開けた瞬間、みゆりはたじろいだ。
みゆりの瞳に映ったのは。

見渡す限り続く、百鬼夜行。

みゆりは、その場に倒れた。

P.S.今回は短いですね。
嵐の前の静けさって奴でしょうか。






Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-09 18:26

きいろいし #5の壱

『5日目壱』

丑三つ時、みゆりは目覚めた。
相変わらず百鬼夜行は続いている様だ。
ちんどんしゃん......ちきちきばんばん......

みゆりはついて行く事にした。
きつね、たぬき、かえる、へび。
様々な妖怪が動いている。

どれくらい歩いただろうか。
気がついたら佐奈伎湖の湖畔を歩いていた。
それでも百鬼夜行は続いている。

不思議なことに、みゆりには疲れが溜まっていなかった。
恐らく、もう30kmは歩いただろう。
気がついたら、佐奈伎大社春宮に着いていた。

春宮は中央に神楽殿がある。
妖怪はそこに集まっている様だ。
そこで音頭を取っていたのは。

数多の白蛇と、風麿であった。
瞬間、視界はブラックアウトした。

P.S.ちょっと続きます。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-09 22:08

きいろいし #5の弍

『5日目弍』

気がついた時には横になっていた。
目を開けると見覚えのある部屋にいた。
そう、森矢邸である。

「気がつきました?」と頭の後ろから優しい声が飛んできた。
みゆりはバツが悪そうに横になったまま背を向けた。
「......みゆりさん、駄目です。幾ら貴方が妖怪学の権威だったとしても駄目です。
貴方はもう少しであちら側に逝ってしまう所だった。」
みゆりは、「ごめんなさい......」とだけ言った。

風麿は、「夜明けまで少し時間がある、一つあの百鬼夜行の話でもしますか。」
みゆりはみゆりは背を向けたまま目を輝かせた。
悔しいから風麿には見せないが。

あの百鬼夜行は、実は神が率いているのです。
この地方にあの社が立つ前からいた神が。
貴方の立っていた本宮から前宮、秋宮、春宮と。
君が見た蛇達がその神様です。
僕は音頭の真ん中で秘法を行っています。

大体このような事を言っていたと思う。
話を終えてから風麿は、
「もう月曜日です。仕事もあるでしょう。
まだ暗いがお行きなさい、送ります。」

森矢邸からみゆりの家は歩いて行ける。
家路の中、二人は会話をしなかった。
別れ際風麿は、
「今日の仕事が終わったら私の家に来てください。
話すことがあります。
それと、私の家に来る時は遊ぶ時と貴方の意識がある時にして下さい、ね。」
と冗談目かしく耳打ちをした。

P.S.気づいている方もいると思いますが、このお話で書いている【佐奈伎】は諏訪をモデルにしています。
佐奈伎大社なんてもろ諏訪大社だし、森矢なんて字を変えただけだし笑
だから読む時には諏訪の地図を用意するといいかもしれません笑

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-09 23:01

きいろいし #6の壱

『6日目壱』

こんな日に。
こんな日に限って仕事がおかしい時間で終わった。
その時、寅七つ。

「ごめんなさいっ...!こんな時間っ...!」
「いいのですよ、それくらい重大なのです。」
風麿はいつものように微笑んで言った。
「疲れているようなので茶でも煎れて来ますね、少しお待ちください。」
みゆりは、床にへたれ込んだ。

机を挟んで風麿とみゆりは座った。
目の前には氷入りの蕎麦茶が置かれている。
蕎麦茶を一口飲んで風麿は口を開いた。
「それでは、始めに結論から申しましょう。」

「みゆりさん、一緒に暮らしませんか。」

その言葉は余りにも自然に、そしてフラットに、まるで滝が流れ落ち水飛沫が舞い踊る様に出た。
そして、みゆりの頭は文字通り【処理落ち】した。

P.S.今日も続きます。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-10 22:49

きいろいし #6の弍

『6日目弍』

「あ...あの?みゆりさん?」
「はわわわ...ワ...ワタシハダイジョーブデス。」
薄暗い灯明は部屋を暖かく艶やかに照らす。
すぐ横では風鈴が規則的に音を奏でていた。
「みゆりさん、すみませんが......」

希望は捨てておくのが吉な時もあります。

ナイフは残酷に投げられたが、みゆりの冷却装置は有り得ない速さで稼働した。
「はい、分かりました。理由を聞かせてください。」
「いいですね、話します。
その理由とは、貴方が神を見たからです。」
みゆりには理解出来なかった。

みゆりは詳しく聞きたいと思ったが生憎もう明け六つだ、仕方なく帰った。
風麿は、何も言っていないのに送ってくれた。
別れ際に、
「すぐに決める必要は今の所無いですが、なるべく早く決めて貰えると助かります。
聞きたい事があったら何でも聞いてください、家にも何時でも来てください。」
と耳打ちした。

P.S.まだまだ続きます。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-10 23:21

きいろいし #6の参

『6日目参』

みゆりは仕事を早く切り上げ森矢邸へ向かった。
やはり厳かな雰囲気である。

「よく来てくれました、ようこそ。」
風麿はいつも通り迎え入れてくれた。
「さぁて、何でも聞いてください。何でも答えましょう。」
みゆりはゆっくりと口を開いた。

私が聞きたい事は五つあります。

一つ、何故私にそこまで良くしてくれるのか。

一つ、神見ると具体的に何が起こるのか。

一つ、何故一昨日私を此処へ連れ込めたのか。

一つ、神とは何なのか。

一つ、貴方の目的は何なのか。

以上です。

...カチリ...カチリ...カチリ...
時計の針は子の刻を示した。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-10 23:52

きいろいし #7の壱

『7日目壱』

風は弱く吹き、時計は進む。
「それでは、一つづつ答えましょう。」
灯明の火は揺れる。

「始めに、何故貴方にそこまでするか。」
「正直に申しますと、私の直感です。ただそれだけです。」

「二つ目、神を見るとどうなるか。」
「それは神様によって違いますが、貴方の見た神様は所謂祟り神に類する神様なので場合によっては祟られる可能性もありますが今の所は大丈夫だと思います。」

「三つ目、何故貴方を連れてこられたか。」
「私は現人神です。割とどうとでもなります。」

「四つ目、神とは何なのか。」
「恥ずかしながら、未だに神を定義出来ておりません。なので回答は明確には出来ません。」

「五つ目、私の目的は何なのか。」
「私の目的はこの地の安寧です。それ以上でもそれ以下でもありません。」

P.S.少し続きます。


Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-11 19:17

きいろいし #7の弐

『7日目弍』

全て聞き終わった後、みゆりは頭を下げ、
「また来ます」とだけ言った。

風麿は送ると言ったがみゆりは断った。
一人で考えたかったからそうした。

P.S.これは壱でまとめた方が良かったかもしれない。
ごめんなさい、なんせライブ型作家なもので笑

休日だと言うのに大半を寝て過ごしました。
もったいない。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-11 19:27

きいろいし サービストラック壱

『いつかの日記壱』

2069.11/3
ヒトは発展すると超常現象を信じなくなる。
非科学的だ、その一言で片付ける。
60年代に入ってからヒトは完全に面白くなくなった。
京都の方にいた若い面白い教授もAIの証明した理論の逆を唱えて学会を追放された。(非統一魔法なんとか論とか言ったかな。)
コンピューターなど所詮既存の事実に基づいてしか計算出来ないのに。

2069.11/17
神社は良い。
ここだけ時間が止まっている。
(御柱祭は3年後か、その頃には何してるかな。)
佐奈伎湖の周りは工業が発展しているので神社と街中とのギャップがすごい。
くらくらしそう。

2069.11/24
ALEoneを買った。
もうsixまで出てるけど高いからなぁ、320TB羨ましい......。仕方ない、お金が無い。
積み上げられた資料の山ほど鬱陶しいものは無いからどうでもいいけどね。

※鍵山みゆりの痛々しい日記から少し抜粋

P.S.サービストラックです、お話内で1週間経つことが出来たので。
次の1週間は少し葛藤があるかもしれません。
気を抜いたら肌色多めになってしまいます笑



Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-11 23:05

きいろいし #8

『8日目』

この日、みゆりは久しぶりに風麿に会わなかった。
昼間の仕事を全て終え、帰りにフライパンを買った。
これでやっと肉じゃがが食べられる。

帰り道、みゆりは一つのことに気づいた。
一週間前に見た白い影のことである。
見たのが一瞬で確かかどうか分からないが。
あれは、幽霊と言うより欧米の【ゴースト】に似ている気がした。
しただけであるが。
しかし、その事実がみゆりを良くも悪くも身震いさせた。

P.S.短いですが今日は終了です。
そう言えば昨日がバレンタインで丁度日曜日だったので今日が渡す人が多いですね。
皆さんはどうでしょうか。僕は義理で2つとイタズラで一つ貰いました笑
本命はきっと一生来ないのでしょう。
哀しいかな、いや、逆に喜ばしいかな。
伊達に反バレンタイン反クリスマス反ホワイトデー反花火大会をやっておりませんので。

皆さんお気をつけを、反骨主義をこじらせると⬆の様になりますよ笑

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-15 19:31
  • 違う、間違えた。
    俺は反バレンタイン反クリスマス反ホワイトデー反花火大会を「やっている」笑

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-15 20:34
  • 休み時間なので、少し休憩しに来ました。
    私、今年チョコレート作ってないんです、貰うつもりもなくて。そうしたら、クラスメートや別のクラス、別の学校の友達からも沢山…(笑)このご時世、男子より女子が貰いますよね。GODIVAなんかも貰いましたよ。
    しかしながら、私も反バレンタイン反クリスマス反ホワイトデー反花火大会です(笑)幸せそうなカップルを見ると何かが沸々と湧いてきますよね。

    16歳のピーターパン
    女性/25歳/秋田県
    2016-02-15 21:23
  • おお、こんなところにお仲間が笑
    どちらかと言うと僕はカップルよりもことある事に一喜一憂しているのが馬鹿馬鹿しいと思ってこれを掲げていますが、理由が違うとはいえ気が合いますね、色々と。(ゴディバうらやましす)

    レスありでした♪

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-16 01:58

きいろいし #9壱

『9日目壱』

ふら...ふら......ふらふら.........。
みゆりの疲れきった体は自然と佐奈伎大社本宮へ向かっていた。
みゆりは余りにも疲れていたのか、その事に気づいていなかった。

文字通り【気がついたら】神社にいた。
また風麿のお世話にならない様に、今日は早く切り上げようとみゆりは始めに思った。
白い影が【ゴースト】か確かめるために。

しかし、みゆりは自身の感覚以上に疲弊していた。
また文字通り【気がついたら】鳥居にもたれ掛かっていた。
その時だ、異変が起こったのは。
気がついたら目の前に白い影が一つ。
みゆりは目を閉じて居たから寝ていると勘違いして近づいて来たのだろう。

P.S.少し続きます。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-16 18:13

きいろいし #9の弍

『9日目弍』

20メートル.........11メートル......5メートル...2メートル.1メートル。
白い影はふわふわと近づいて来る。
近づくにつれそのカタチがハッキリと見えてきた。
やはりみゆりの記憶通りそのカタチはゴーストであった、シーツを被ったような。

ゴーストは近づくとみゆりを無い目でじろじろと見た。
じろじろ、じろじろ、じろじろ。
みゆりは息を殺して気づかれないように逃げられないようにしていた。

どれくらい経っただろうか。
体感ではもう小一時間経っていた。
そんな時、35メートル程度の距離から聞いたことのないコトバが聞こえてきた。
コトバが分からなかったが声は良く知っていた。
それは、風麿の声だった。

気がついたらゴーストは居なくなっていた。

P.S.もうちょい、たぶん。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-16 18:34

きいろいし #9の参

『9日目参』

「えーと...いやまぁその。」
「あら、起きていたんですね、みゆりさん。
こんな熱帯夜にじっとしているのは疲れたでしう。
家で話でもしましょうか、今日はいい麦が手に入ったのです。」

もう行きなれた森矢邸。
みゆりの前にコトンと麦茶が置かれた。

「それでは、何から話しましょう。」

P.S.突然ですがこの話は舞台が少ないです。
大体は【佐奈伎大社】【森矢邸】【道】でなにかすれば何とかなります。
これは手抜きじゃ無くて敢えてそうしています。
お察しの人もいるかもしれませんがこれは前作の『ファヴァー魔法図書館』の反省から来ています。
あの話は場所をころころ変えすぎて人を置いて行ってしまったので。
やっぱり読んでもらうなら人に理解される、全体で完結する話を作らないと。
(てかあれだな、まずはこの気が触れてる後書きを何とかしないといけないかもしれない。)

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-16 19:30

きいろいし #10の壱

『10日目壱』

時刻は午前零時、夜はまだこれからだと言わんばかりの時間である。
そよそよ流れてくる風と熱気に風鈴がなるだけだ。

「どうです?麦茶美味しいですか?
知り合いのカフェテリアから頂いたのですが。」
「ええ、とっても。」

夜の星は数十年前に瞬くのを止め、消えてしまった。
街の光が空を消してしまったのだ。
佐奈伎の街は地方都市だが例外ではない。
その佐奈伎の街では、佐奈伎大社と森矢邸だけがまだ辛うじて星が瞬いていた頃の面影を残している。

この日、みゆりは話すことがあった。
「風麿さん、話す事が一つあります。」
「何でしょう?話してください。」
みゆりは口を開いた。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-17 21:08

きいろいし #10の弍

『10日目弍』

その一言は、いともたやすく出された。
しかし、それはとても重く、世界が望んでいるかの様にのしかかった。

「今月一杯でマンションを引き払います。
そして、私は貴方の言葉を聞くことにします。
ふつつか者ですがよろしくお願いします。」

風麿はとてもフラットに、しかしとても真剣な顔でその言葉を聴いた。
風麿は麦茶を一口飲んで口を開いた。
「そのご決断、森矢家として感謝致します。
こちらこそ、居心地が悪いかも知れませんがよろしくお願いします。」

その後、二人は割と現実的な話をした。
引っ越し代のこと、部屋割りのこと、税金のことなど念入りに話した。
「以上でいいでしょうか。」
「はい......いいです。」
「お疲れ様です。
そしてありがとうございます。
私としてもその決断、歓迎します。」

夜は流れ、風もまた風鈴を鳴らす。
「そう言えば風麿さん。今更ですが何故私にあの提案をしたのでしょうか?
私としてはある程度想像は付いているのですが。」
「話したいのは山々ですがもう遅いです。
明日話しましょう。恐らく私も貴方も寝たほうがいいです。」
「それもそうですね、よく考えれば最近あまり寝ていません。
そうですね...明日の仕事が終わったら来ますね。」
「はい、お待ちしています。」

風は、もう収まっていた。

P.S.なんだか最近眠いです。何故でしょうね。
眠いので早く寝ます。
そしてこれは後書きとして成立するのでしょうか、甚だ疑問です笑

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-17 21:39

きいろいし #11の壱 第一季終話

『夏の最後の日壱』

うんざりするような熱帯夜、瞬く事の無い空。
時代が変えた景色の中、時間が止まった邸。
「こんばんは、風麿さん。」
「はい、おかえりなさいみゆりさん。」

みゆりの前には蕎麦茶が置かれていた。
「今日は戸隠の蕎麦を使ってみました。恐らくこの間のものよりは上等ですよ。」
風麿が言った通りこの間の蕎麦茶よりは美味しかった。

「.........。」
「.........。」
子供達が寝静まる頃に雑談が止まった。
少しして風麿の目が変わった。
「............話しますか。」
「お願いします。」

P.S.色々聞きたいことはあるかも知れないけど全部最後に書くね。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-22 19:20
  • すみません、なんだか諸事情により書く気を無くしてしまったので続きは明日以降書きます。

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-22 21:38

きいろいし #11の弍 第一季終話

『夏の最後の日弍』

少し前置きをします。

みゆりさんは大体三十年前に統一物理学論が証明されたのは分かりますね。

アレにより全てのエネルギーは同一である事が証明されました。

そしてその二十年後頃、幽霊という存在が高エネルギー体である可能性が示唆されました。

そうです、貴女の卒業論文です。

話はがらりと変わりますが、数日前イエローストーン国立公園で噴火が起きたのは知っていますね。

実はその頃から佐奈伎大社の境内でゴーストが見られるようになりました。

察しが良いですね。
私はゴースト達がイエローストーンの噴火と何かしらの関係があると推測しました。

イエローストーンは噴火すると人類が滅ぶと言われる程のマグマの蓄えていると言われていました。

しかし、最近の研究によるとあれはマグマなのですが正確にはエネルギー体であると言う可能性が浮上してきました。

これも、あくまで推測ですが。

あのゴーストは、イエローストーンの噴火によって生成されたエネルギー体だと思います。

P.S.タイトル『きいろいし』の回収、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(←うわぁ、ノリ古い...)

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-23 22:31

きいろいし #11の参 第一季終話

『夏の最後の日参』

神社には大なり小なり様々な結界が張られています。

例えば、注連縄だったり鳥居だったり、場所によっては森や小川も結界となります。

不浄なモノは基本的に入っては来れません。

佐奈伎大社は神社の中でも規模が大きい神社となりますので数十、場合によっては数百もの結界が張られています。

ここからが問題なのですが。

最近、それを突破する輩が出てきました。

そうです、あのゴースト達です。

まぁそれほど強くてもまだ本殿まで上がってくる個体はいませんが、一番弱い結界もある程度の強さを持っているので相当危険な存在です。

P.S.これからは追伸はレスの方に書くことにします。

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-25 20:24
  • P.S.もうそろそろ語りだしますか。
    何故この#11が第一季終話かと言うと、話がグダるのを防ぐ為にそうしました。
    法的手続きを何話も書くなんて考えられないですからね。
    だからこの話が終わる事はありません。
    ただ夏が終わるだけです。
    やったね、これで涼しくなるよ。

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-25 21:43
  • 世界観、とても私好みです(笑)神社、結界…いいですね。
    そんな結界を突破してくるだなんて…どうなるのでしょう?
    続き、楽しみにしてます。
    レスありがとうございました。

    16歳のピーターパン
    女性/25歳/秋田県
    2016-02-25 22:41
  • レスありです。
    そうですよー、ゴースト達を甘く見てると危険なくらいあいつらは強いです。
    まぁ結界の仕様云々の所もありますが......。

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-25 23:41

きいろいし #11の肆 第一季終話

『夏の最後の日肆』

さて、ここからが本題です。

何故、貴女を此処に招くか。

一番の理由は貴女を保護した時のゴースト達の様子です。

神社の結界は主に低エネルギー体で構築されています。

高エネルギー体であるゴーストが低エネルギー体にぶつかる事で統一エネルギーを中和するという構造になっています。

佐奈伎大社は何百重もの結界が張ってあるのでいくら強いゴーストと言えども弱ります。

弱ったゴーストは足りない分のエネルギーを欲します。

それで何をするかと言うと、生きているモノからエネルギーを引き寄せます。

元々高密度のエネルギーを持っていたゴーストの足りない分を取られるのですから人間なんて一溜りもありません。

ですが、貴女は少し違った。

貴女が佐奈伎大社で倒れていた時、貴女の周りにはゴーストが沢山いましたが、どの個体も貴女を見ているだけでした。

実は、貴女以外にも数人保護しているのですが目が覚めたのは【貴女だけでした】。

↓あとがきも見てね

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-26 15:25

きいろいし #11の伍 第一季終話

『夏の最後の日伍』

何故、貴女だけなのか。

様々な仮説が立てられますが、原因が貴女にある事は確かです。

そして、それがゴースト達に何かしらの効果がある事も確かです。

だから、貴女をお招きしたのです。


しばらく二人は黙っていた。
その静寂を打ち切ったのは突如、自動的に付いたテレビと国営放送のアナウンサーの恐怖を押し殺した声だった。
『緊急ニュースをお伝えします。
日本時間の23時32分頃、アメリカ合衆国ワイオミング州のイエローストーン国立公園で大規模噴火が起きました。
繰り返しお伝えします。
日本時間の23時32分頃、アメリカ合衆国ワイオミング州のイエローストーン国立公園で大規模噴火が起きました。
これにより、アメリカ合衆国北西部の10の州とカリフォルニア州のサンフランシスコ以北が壊滅的状況です。
繰り返しお伝えします...............。』
風麿はゆっくりと口を開いた。
「この様な家ですが、よろしくお願いします。」
みゆりも、
「勿論、よろしくお願いします」と、言った。

第一季『夏』完

Key-tower
男性/25歳/長野県
2016-02-29 21:48
  • P.S.はい、第一季が終わりました。
    次はさむーい秋が始まるだけです。
    因みにイエローストーン国立公園がもし噴火したならばほんとに酷いことになるそうですね。
    アメリカはまぁご察しの通りだとして、日本では火山灰による呼吸障害とか交通機関の麻痺とか。
    更に火山灰が太陽の光を遮り地球の平均気温が何と12度も下がってしまう様です、わぁ大変。
    東京とかならまだ氷点下一桁程度で済みますが長野は試される大地になってしまいます、わぁ怖い。
    まぁこんな口調で話せるほど甘くないんですけどね。

    さて、みゆりと風麿はどうなっていくのか。
    これからもよろしくアルヨ。

    Key-tower
    男性/25歳/長野県
    2016-02-29 23:22