第二章『魔道書の魔女と摩天楼の灯り』
『やあ、早く早く来て来て、ボクは君の顔が早く見たいんだ。』
長い廊下、外の世界とは明らかに違う空間。
まるで白虎野の夜の水中にほたるいかを泳がせた様、
少女は直感的にそう感じた。
『ああ分かる分かる、石油ね。
マントルは恐らく日は吹き上げないけどね。
............いや、そうとも言いきれないな、うーん。』
頭がガンガンする。
恐らくユリ・ロトウは直接脳内に話しかけてきているのだろう。
「ねぇ、やめて。頭が痛い。私は鶏肉なんか注文しないわよ。」
少女がそう言った瞬間、頭の痛みは収まった。
気が付くと部屋にいた。
四方を無数の本棚で囲む空間だった。
「ようこそ、ファヴァー魔法図書館第7番大書庫へ。ボクの名前はユリ・ロトウ、グリモワール執筆人をやっているよ。
大体の事は解ってる、記憶を取り戻したい、そうだね?」
「............なんで解ったの?」
「それはボクが魔女だからさ、キミと同じなだけのね。でもそんな魔女にも準備は必要なのさ、だから暫くキミにはここにいてもらうよ。」
「えらく会話が一方通行だけれども.........癖なの?」
「ふふふ、そうだね、でもある程度の意図はあるよ。
そうでないと此処での理不尽さには耐えられなくなってしまうからね。」
「......?」
「じきに解るよ、此処はボクが生み出したモノで満杯だからね。」
その空間は夢幻の広がりを持っていた。
何処からともなくとろとろと流れてくる黄昏色の光は何処から流れてきているのだろう。
「ん?この辺を探索するのかい。
くれぐれも気を付けてね、ボクの作り出したモノは割と危険だから。
............あっ、そうだ。
これを持っていきなよ。」
ユリは少女に一冊の本を渡した。
「それはボクの書いたグリモワールの一つだよ。
全300ページくらいあるけど、すべて此処のキケンなモノへの対策魔法だから安心して。」
「はぁ.........。」
相変わらずの一方通行である。
その後、ユリが作ったモノを保管しようと少し外れまで行くと、必要以上に粉々となったモノがそこにあった。
「.....................グリモワールの出力調整ミス?
いや、これは..............................ふふっ。
うん、そうだね、育てるのが楽しみだよ。
この子は、【神の子】かもしれない。」
閃光とともに、その亡骸は消えた。
うん、やったね、留年ギリギリ回避。
その位頭が悪い語り部です。
さて、春休みに入りました。春ですよー。
恐らく僕はゲーセンに入り浸りますが皆さんはどうでしょうか。
まぁ流石にゲーセン入り浸りは不健全なので自粛(7%)して、諏訪いきます。
なんてったってね、今年は御柱祭だからね。
ついでに行前回けなかったところにも行こうかな(守屋山とか物部守屋神社とか洩矢神社とかすわっこランドとか間欠泉とか手長・足長神社とか.........ああ、一日じゃ無理。)
本能。
それは自らを守るために数多の時間を掛けて積み重ねられたリフレクターである。
少女にはそれが無かった。
だからあの時、少女は一寸の狂いも無くグリモワールに刻印された魔法を自分の出せる最小限の力で放った。
あの時からユリと少し会話が成立するようになった。
「ねぇユリ、貴方は何時も何を書いているの?」
少女はユリのデスクから頭だけを出してそう訊ねた。
「ああ、これのことかい。前にも行った通りこれはグリモワールだよ。」
「グリモワールって?」
「魔道書の事、魔道書は魔法を使う時に必要な詠唱を書き込んで、 魔法を瞬時に出せる様にしてあるんだ。」
少女は、へぇ、と言って頭を引っ込めた。
その後、ガラシャはまた夢幻の広がりへと旅立って行った。
はぁ......眠い日々がが続いております。
丁度いい睡眠時間が10時間位の語り部です。
する事も無いので今年の二月に諏訪に行った時の話でもしましょう。
あれは-2℃の二月、私は電車に乗りました。
長野県の北信から甲府行きで二時間程電車に揺られます、篠ノ井線ですね。
篠ノ井⇒松本⇒塩尻⇒諏訪って感じですね。
僕は二時間黙々とポケモンやってました。10年越しでパールやってました。
はじめは下諏訪駅で降りました。
下諏訪にあるのは諏訪大社下社の二社です。
はい、春宮と秋宮です。
秋宮は注連縄で有名です。注連縄に誘われて本来の祈祷殿に参拝するのを忘れてしまいました。(注連縄があるのは神楽殿なのです。)
春宮は祈祷殿よりもその裏にある自然がすごかったですね。素晴らしく透き通ったある程度広い沢の中に浮島があって、その島の中にぽつんと祠があります。(最近は仏像も萌えキャラ化します。)
そこから諏訪湖へ向かいました。山の間から富士山が見えました。(/^o^\フッジッサーン)
上社編へ続く......
下諏訪に別れを告げ、その後茅野駅へ向かいました。
上社は前宮と本宮からなります。
茅野駅から前宮まで4キロあります。まぁ運動部には準備運動にもなりません(ドヤァァァァァァァァ)
案内には徒歩一時間とあった移動時間を30分で行き前宮へ着きました。
前宮は諏訪大社の中で最も古いです。諏訪大社の祭神である建御名方神が一番はじめに住まいを構えられた場所らしいです。
前宮の魅力は4本の御柱を間近で見れることです。
(他のところは2本しか見れません。)
因みに綺麗な沢も流れています。(水眼の沢と言った筈です。)
さて、前宮から本宮へ向かう際、ある所によりました。
守矢資料館、旧神長官邸を現在は資料館として解放されています。
(因みに敷地内に入るだけなら何もかかりませんが、資料館の中に入るには100円いります。)
はじめにミシャグチ社という祠に手をあわせて(序に1円玉を置いて)資料館へ入りました。(コミュ障気味なので入るのに十分程度かかりました。)
資料館内には前宮の神事、御頭祭の様子が復元されています。壁一面にかけられた鹿と猪の首、その他諸々。(説明が面倒なので実際に行って自分の目で確かめて見よう!)因みに職員の人がすごく親切な方でとても良かったです。(御柱祭の時にもお邪魔しよう)
上社本宮編へ続く.........
本宮、此処は諏訪大社の集大成と言っても過言ではない程満ち足りた空間です。
まぁラスボスの風貌は知らされないのもまた一興なので説明しません。(決して面倒くさいからではないのです。)
さて、諏訪に行きたくなったでしょうか、しかし、諏訪に行く時には注意することがあります。
はじめに諏訪大社をすべて回ろうとすると総移動距離が軽く30キロ行きます。
そして、それに重ねる様に交通インフラが全然整備されて無いです。電車はなんとかなるのですが、休日だとバスが走っていません。自ずと歩く羽目になります。(まぁ大したことは無いけどね。)
あと、これは人によりますが、諏訪を最大限に堪能したいならば、3・4泊位しないとできません。
僕が行ったところ以外にも、洩矢神社、物部守屋神社、守屋山とか(あっ.........沢山あってめんどくなって来た.........。)
まあとにかく、
諏訪はいいぞ、ほんとに。
子供とは何か、を定義するならば。
ボクはこう定義する。
子供とは好奇心で常に一定の場所に定まらないモノである、と。
ユリ・ロトウはその様な事を考えながらグリモワールを書いていた。
書いていた、と言ってもその手は一万尺の過去から既に停止していた。
ユリ・ロトウは思考していた。
どちらの仮説が正しいのかと。
あの少女に記憶を取り戻す魔法をかけるべきなのか、かけないべきなのか。
答えは未だに出ない。
はじめに前回の訂正。
前回茅野駅から諏訪大社前宮まで4キロと言いましたが、諏訪大社四社参りのパンフを見たら1.2キロとありました、ごめんなさい。
はい、私です。
と言っても書くことがない。
今の私はすべてが御柱に向いているのでね。
それでは、また明日。
そういえば。
第一章のまとめが数週間前につくられました。
良かったら遊びにおいで。
少女は黄昏の光の中をさまよっていた。
夢幻に並ぶ本棚を右に左に上に下に前に進んだ。
ぎぃぎ......かさ...かさ......。
少女の耳に音が吸いこまれる。
ぎぃぎ...かさかさ......ぎぃぎゅあ......かさ...。
音が近づく。
ぎぃぎゅありゃり......かさかさ.........ぎぃぎりゅあり。
少女は手を開いた。
ぎりぎりゅあぎぃぎりゃりゅありぎりゅあぎぃぎゅありぎりゅあでゅあろりぎりゅあでぃぎりゅあぎぃぎゅあぎぃぎりごりょりぎりゅありょりぎりゅありごりゃごりゅみゅゅあべりゃりみゃごりゅあぎぃぎがゅあぎぃぎゅあぎぃぎりみゃりぎりゅあぎりゅあぎりゅうずりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!
頭を埋め尽くす無数の目、ドロドロの液状化した肉体、かろうじて人間を留めているカタチ、硬化して機関銃の形となった右腕。
次の瞬間、少女は閃光を発した。
勝手にきいろいしのまとめ作っちゃってすみません。でもkey-towerさんの小説を楽しみにしています。
いえいえ〜全く問題ございません。
むしろ感謝です。
元はと言えば僕がサボっていたのが原因なのでむしろこちらが謝りたいです。
しかも此処が初カキコですか......いやぁ有難い。
これからも頑張って書いていくのでご期待いただけたら幸いなのです。
きぃぃぃぃぃいいいいいいいいん!!!
鼓膜を破りそうな高周波数の音は閃光と同時に少女の手より発せられた。
高密度に圧縮された光速のレーザーが無数の目を持つ怪物を貫く。
1発だけでなく、何発も何発もレーザーは怪物へと撃ち込まれた。
高周波数の音は、ユリの下にも届いた。
「......!?この音は.........。
うーん、やっぱりボクの仮説の方が正しいのかな......うーんわからない。」
少し思考を巡らし、ユリは少女の様子を確認する事にした。
ユリは手のひらに一冊の本を召喚した。
ぶおおおお、という無骨な音とともにユリの手のひらに『not walk move』と刻印されたグリモワールが浮き上がる。
ユリは、本に書かれた文字を呪文を唱えながら指でなぞった。
次の瞬間、体の周りに現れた何十粒もの光り輝く水晶と共に、ユリの体は転送された。
「君は......やはり神の子だったんだね。
いや、君という言い方は失礼か。
私めは貴方の降臨を待って居りました。」
跡形も無く貫かれた怪物の横に立っていたのは、先刻までユリが見ていた少女では無く、光と一枚の布を纏い凛々しく立つ少女であった。
「私を待っていた?
いや、待たれては困る。私は予備、本来私が目覚めると言うことは良からぬ事だ。」
「その良からぬ事が現に起きているのです。
この空間の大本はファヴァー魔法図書館ですが、今はそれを発動させるモノが降臨していません、貴方を除いて。」
少女は少し考え、こう言った。
「それならば私は目覚めるのが早かったのかも知れぬ。私は再び眠りにつくことにしよう。
二度と、私が目覚める事の無いように祈って。」
光は徐々に収束し、いつもの少女が現れた。
「.........ユリ?ユリなの?」
「ああそうだよ。帰ろう。」
「......どういうこと?ユリ?」
「帰るよ。話すことがある。」
そう言ってユリは『not walk move』のグリモワールを構え、文字をなぞった。
「ねえ、一つ言いたいことがあるんだ。」
ユリは口を開く。
ユリ自身もこうするつもりは無かった、出来ればこれは回避したかった、けれど回避する事はユリにとって困難な事であった。
「ごめんなさい、ボクはどうも君の力になれそうにない。」
少女は何故か残念とは思わなかった。
それどころか「出来なくて当然」という感情さえ湧きつつあった。
何故なのか、少女にも解らなかった。
「でも、いつか......できるかもしれないからさ。
ボク......頑張るからさ......。」
少女にはユリがとても愛おしく思えた。
この感情が何処から沸き上がってくるのかはやはり少女には解らないのだが。
少女はこう声をかけた。
「ユリ、人生は長いのよ?」
「これまでも、たぶんこれからも。」
第二章『魔道書の魔女と摩天楼の灯り』完
はじめに、
誰の目から見ても中途半端な終わらせ方をしてごめんなさい。
僕の中ではこうするのは何の違和感も無いのですが、やっぱ客観視してみると少し中途半端なのでね。
でも......まぁ、安心して。
それを置いて。
この休日で諏訪に行ってきました。
いやー御柱祭は凄いですね。
人を見るなら御柱祭という言葉はそれを的確に表している言葉だと思います。
勇猛果敢なその姿、その圧倒的信仰心。
正 に 恐 悦 至 極
P.S...............やあ。
チュウニズムとグルーヴコースターは疲れるのでね。
はい、第二章始まりました。
皆さんびっくりしましたかね、
ユリさんはボクっ娘(年齢的にはBb......なにをするやめ............)
コホン、失礼。
私的にはユリはQBみたいな人なのでね/人ºωº人\
ほんと浅はか。
そういえば僕は一人称が安定してないですね。
僕だったり私だったり俺だったりワタクシだったりワイだったり(ry
これは身バレ防止の為にやっています。
だって嫌ですよね、自分の隣にこんなモノ書いている様な人間がいると。
ついでに思いつきで総移動距離200キロ位の旅行に日帰りで行ったり、脚フェチ持ちだったり......最低ですね。(脚フェチ既に女子も含め公言済ですが。)
恐らく僕の現実の一人称は俺です。
恐らく.........ですがね?