迷子のままの両足で
水たまりを思いきり蹴った
ぼくとよく似たそいつの顔
左目にちいさな泣きぼくろ
だいきらいだよ きみなんか
どうしてへらへら笑っているの?
ひとりぼっちの真っ赤な傘は
横断歩道を駆けぬけてゆく
お気に入りのレインブーツが
ぬかるみでかくれんぼしだすころ
つないだ手を離せないぼくらは
どちらが鬼かもわからないまま
鏡のようなアスファルトのうえで
まぶしいねってさざめきあった
裸足に馴染むつめたい飛沫
汗も血も涙もわからなくなる
だいきらいだよ きみなんか
いつだって笑顔を貼りつけて
雨の日にしか会えないのなら
泣いていたってわからないのに
雨天同好会へのご参加、ありがとうございます!!^ ^
愛があって、でもどこか切なくて、綺麗な言葉たち。好きです。雨が降った後の『鏡のようなアスファルト』とっても素敵です。
雨が降り続く
寒過ぎる帰り道
ため息をつくと息が白くて
あなたを想い出して
あなたをまねて
人差し指と中指をくちびるにあてて
静かに息をはいた
あー会いたい
君のせいで
より一層寒くなった
「冬がきたよ」
って、寂しそうに
泣きながら私たちに
秋は冬の訪れを告げる
そんな気がして
寂しくなって
秋が恋しくなって
「行かないで」
なんて、
そんな言葉が
口からこぼれそうになった
「冬が来たよ」って一言から、ぼくもなにか書きたくなったな…
秋から冬になる、この季節がいちばん好きかも知れません。
秋も好きだけど冬も好きです。
冷たい雨が降ると幸せになります。足は冷たくなって感覚がなくなるけれど。
なくしてしまった傘のこと
僕はまだ忘れずにいる
空が広く見える傘の中から
こっそり見えた君の笑顔
僕はまだ覚えている
傘を忘れて濡れて帰った日
僕はまだ思い返す
大切なことと一緒に落ちてくる
雨粒を掴んでみようと
腕をのばして手を広げる
全部全部この手の中に
なんてこと考えてたら
虹が見えた
早速!雨天同好会へのご参加ありがとうございます!!
素敵な言葉たちだなぁ。
冬に傘を忘れてしまった自分と重なりました。
『大切なことと一緒に落ちてくる雨粒』をつかめる様になりたいです。雨上がりの虹、どこかに架かっていたのを見つけた時は幸せな気持ちになりますね。
不規則な筈の雨音が、
君が隣で歌い出した途端
規則的になりだした。
また、太陽は僕らより先に眠りに入る。
葉の色は緑から黄、黄から赤と変わり次の緑まで静かに眠る。
葉の信号機。
僕らを止めたまま、待ち続けさせるなんて、罪深い。
霜が降り、雪が降り、露と消えぬ、わたしの想いは。
裾を濡らした、雨に彩られ。
自然描写が凄く好きです。
最後の雨(涙?)が晴れるときが来て欲しいです。
優しいレスありがとうございます。
笑うだけじゃなく、晴れるだけじゃなく、泣くのも、雨も、どっちも大切なのかな、なんて。
傘を差した君を見つけたの
窓の縁に頬杖ついて
二階の僕が
困ったように目尻を下げて君は空を見る
誰かを待っているのかな
雨の中
ひとり
そんなにひらすらに
濡れるスカートの裾を気にして
僕だったら君のこと待たせたりしないのになあ
なんて気分
曇り空にしか目がいかなくて
僕のことちっとも目がいかなくて
そんな君が、
とか言ってみたりして
矢野顕子の「待ちくたびれて」と云う曲が聴きたくなって、いろはにこんぺいとう(アルバム)をぜんぶ聴いてしまったのは金曜の夜のこと。
もう一度読んでみると、こんどは悲しき雨音(片岡義男「アップルタイザーと彼女」収録)が読みたくなって…
この頃、読みたいもの聴きたいものが多すぎて困っちゃう(笑)
雨のなか、傘を差して誰かをず〜っと待っていたいな。
私も最近映画がジャンル問わず見たくて見たくて…でも時間がなくてなかなか難しくて困っています笑
降ってくる雨を眺めながら、誰かを待つ時間ってきっと特別なものですね
雲間から 射す光 いつもより 強くなれたような そんな気がする雨上がり 影があり 光があるように 雨があり 太陽は輝く もう一度 歩き出そう この雨空越えて 涙した その日があるから今がある 泣き出した この空もいつかはきっと晴れていく 光は常にそこにある
雨天同好会へのご参加、ありがとうございます!
真っ直ぐな雨上がりの言葉たち。芯があって、しっかりと地に足をつけて立っているような。わたしもこんな風に、強くなりたいです。
身体の芯まで冷やす心の涙は誰にも見えるはずもない。
君がそばにいてくれるだけで、泣き出すのは空だけで済んだのに。
空から糸を引くように、悲しみの空の色は消えずに。
君が泣き出してしまうのなら、君が叫び出してしまうのなら、吹き叫ぶ風に乗りたい。
そしたら、晴れるかな、君の心は。
戻るかな空の蒼さは。
葉っぱに打ち付ける雨も、西の空から漏れる陽射しも。
晴れるかな、君の心も。
レスありがとうございます。自分で無意識に「伝えるなら一言で」というルールを課してました。足りなくなったら言葉を繋げば良いのか。目から鱗でした。
あと、てらさんの考えておられたシチュエーションは私も似たような感じを想定してました。
じっとり重たいズボンの裾も、感覚のなくなった足の裏も、きみと一緒なら。
もう晴れなくたっていい。雨上がり、ほんの微かな陽が差せば。
きみは知っていたろうか。幸せな日はいつもきみとの曇り空だったって。
う〜ん…なんだかよくわかんないことになってしまった(笑)まぁいっか←
雨天同好会への参加、ありがとうございます!
『君』を想う気持ち、とても真っ直ぐで、深くて。その子の明日が晴れるといいな、なんて。
もちさん…言葉の世界は無限です。素敵な言葉をたくさん持てたら人としてもランクアップするんじゃないかなって僕は思います。
シャアくん…幸せな日はいつもきみとの曇り空ってフレーズかっこいいですわ。雨はすごくマイナスなことを想像するから、その下の方から上に上がっていけたらいいなって思うよ。
のあさん…すごく真っ直ぐに想いつつ、同じベクトルに向かない切なさを表現して見ました、なんて。
雨に降られて、泣いたフリ。
大きな傘を傾けて、露先から雫を落として
濡れた裾、引き摺って歩きだす。
(叔父貴のお下がりがサイズぴったりなのに)
(ズボンの裾だけ余る悔しさ。)
(雨が降ったのは土曜の午後。)
雨の音は好きです。雨の日に歩くのは嫌いです…。靴下びちゃびちゃになる、あの感じが…。こちらはもうすぐ雪がふりそうです。(詩は声に出して、こそ、詩だなと思っています。わたしもよく音読します笑、たしかに、声も送れたらいいのになあ。)
秋雨は私の頬の熱を奪って
けれど真っ直ぐアスファルトに砕けた
ねぇ、ほら
ぐずぐずしてたら冬が来てしまうよ
焦れた私の指の熱を奪って
漸く彼はプルメリアを揺らす
無口な彼の口付けに
乙女は そっと はにかんだ
苑さんの言葉は、いつも大人な雰囲気を纏っていて、そっと知らない世界に爪先をつけるように、胸がとくとくとなります。
苑さんの雨の世界も素敵だなぁ。
雨天同好会への参加、ありがとうございます!
noako さん
此方こそ、
素敵なタグと感想をありがとうございます。
西空の黒い雲
漂うガソリンの匂い
ベタつく肌に塩を塗り込む
視界の透明度の落ちる日に
座る運転席
駅で待つあなたの立ち姿
つまむチョコレート
手渡すホットコーヒー
クシャクシャな髪
優しく撫でる手
濡れた瞳と頬の先
水中の不純物が海水の透明度を高めている、と云ったのはアロナックス教授(海底二万里)だけど、雨の日は湿気で空気がよりとうめいになる気がします。
匂いも色も風も、雨の日はすこし鮮やかに思えるから。
ぼくひとりの雨と、あなたの雨と、半透明のレイヤーを重ねるように眺めていたい。
とうめいな雨が降り出した音がして午睡から醒めた、そんな夢を見ていた。
しんかいに沈んでいって、そっと目をひらく、そんな夢を見たかった。
やぶれた鼓膜からホワイトノイズが流れだす、そんなふうに人生を終えたくて、
こぼしたミルクの色した夜を、ただ眺めていた。
レスありがとうございます!
雨降りの午後って、なんかぽかぽかしてる日より
お昼寝したくなっちゃいます。
そろそろ雨も雪に変わって来ますね〜
お体にはお気をつけください。
歌時雨くん≫
こちらこそ、レスありがとう。冷たい雨が落ちるなか、ぎりぎり濡れるか濡れないか、四阿みたいな空間で、あったかい寝袋に包まって眠り込んでしまいたい。ある意味とても贅沢な時間かも知れませんね!
お互い気をつけて、なんて云ってるそばから風邪をひきそうなぼくです(笑)そちらのほうがもちろん寒いと思うので、あったかくしておやすみ。
このまま歌にしてしまえそうな、素敵な文章ですね。