たった一回のクラクション 無我夢中で手を振った 多分あの1秒のために 私は懸命に生きてきたんだ
あなたは何も言わないけれど オイルに混ざるシャネルの5番は 二人の時間が限りあるものだと 教えてくれていたんでしょう
何もかも失うほど勇気はないし 世界を変える行動力なんかない ただ最後に一つだけ残るものが あなたであって欲しいと願うんです
助手席を開けると、いつもバニラの匂いがした。 あまり好きじゃないから バニラなんてわからないほど 君の胸に顔を埋めた。
向けられたものが誠実な好意じゃなくとも きっと引き寄せられた 向けられたそれが誠実な行為じゃなくとも きっと素直に従った 私は弱くないから、何でもしていいんだよ。
嬉しそうに薬指を見つめては 恥ずかしそうに頬を染める すこし周りを見渡して ボクに駆け寄って見せてくるんだ 本当によかった 99%本心だから 今はのぞき込まないで ほかには何も望まないから 今だけは顔を見ないで
君が彩る世界の全てが 私の世界の全てだ
丁寧に包んだって あなたはきっと乱暴に剥がすから はじめから剥き出しの ありのままの私を見てよ
誰よりも綺麗に着付けした浴衣を 膝の上までたくしあげる そのくらい、はやく、会いたかった。
毛嫌いしていたマフラーの音を あなたのせいで聞きたくなった どこにいてもわかるように 大きな音で響かせて 今すぐに行くから そこで待ってて