クラス替え。
今日珍しい電車を見たよ。ライン追加もしてない君に見せたくなったよ。
君はいつも私の目の前で笑ってて、先生に怒られても揺らがずに、
そんな君が私だけに接すると自意識過剰になってたかもな。
別に好きじゃないよ。好きじゃないよ………。
ねぇ、あの子がね、君のこと好きなんだって。
もう、1年間も片想いだって。すごいよね。
このクラスもおわっちゃうからさ、あと3日以内に告白されるかもね。
そういえばさ、君もあの子が好きだって、
言ってるウワサを小耳にはさんだよ。よかったね。
両想いになったらさ、もう、その呼び方で話しかけてくれることもないのかな。
それはちょっぴり淋しいな。
私に似てると言った動物の消ゴム。めんどくさかったけど、嫌じゃなかった。
君はいつも笑っているから、周りの目をうばってしまうみたいだ。
私と話してる時、あの子の目も君に向いてたの、私はずっと気付いていた。
そいつは私を見ていた。私を見ていた。
ねぇ。あの子もね、君のことが好きなんだって。
今日君の明日の予定を聞いていたからさ、
付き合ってるってウワサされてたよ。本当に付き合っているのかな。
そういえばさ、君は彼女がほしいとか、冗談まじりに言っていたらしいじゃない。おめでとう。
でも、君は好きな子がいるって言っていたよね。もし、彼女ができても、笑っててくれるかな。
ねぇ。君ってさ、とても好かれるよね。あの子も、あの子も君が好きとか、すごいよね。
このクラスも今日で終わったから、私は平和に過ごしたかったけどさ、
際どいこと言う君が、嫌いだ。
だけど、君のおかげで、1年間楽しかったことも事実だから、
君に大切な人ができて、私のことをその呼び方で呼ばなくなっちゃったとしたら、
やっぱりそれは淋しいな。