たられば
本日もいってみやしょう。
医者のAは、今日もいつものように夜中の見回りをしていた。恐ろしいほど静かな夜。その時、突然緊急サイレンの音。運ばれてきたのは、彼の最愛の恋人。言葉に詰まるA。なんでも暴走した車に撥ね飛ばされ、輸血が必要な状態らしい。Aは慌てて彼女に輸血の準備をしようとした。が、その時、もう一人の人が運ばれてきた。それは、見紛う事なき、彼の最大の敵、Bであった。彼もその事故に巻き込まれ、彼女と同様、瀕死の状態である。彼はBのことを死んで欲しいと思ったことさえあったが、彼も医者である。人の命は救わねばなるまい。そう思って彼にも輸血の準備をしようとしたが、その時、看護師が駆け込んできた。「ドクター!輸血が一人分しかありません!」Aは驚愕した。世界一大事な人と、世界一嫌いな人。どちらかしか救えない...。
さて、あなたならどうする?
今回はamazarashi先生の「百年経ったら」という歌を参考にさせてもらいました。気が向いたら聞いてみてください。
ありがとうございました。回答、感想待ってます。