人は当たり前だったものが当たり前じゃなくなるとき、多分過去にすがったり、未来に過去にすがるものをつくるために写真とかメッセージとかを送るのかもしれない。
ふと、窓の外を見ると月が電線に乗っかって、綱渡りみたいだった。丸いからそのまま転がってしまいそうだ。想像の世界なら僕はなんだって出来る。現実では野球もサッカーも勉強もできない僕だけど、想像の世界なら月だって転がせる。考えてるうちに、月が電線を離れていってしまった。この瞬間、一気に現実に引っ張られる。時間は過ぎる。誰がどんなことをしてても。次はどんな瞬間が僕を想像の世界に連れってくれるのかな。