あの日想いを伝えていれば あの時素直になっていれば あの夜呼び出していれば あなたは隣でいつもみたいに 笑ってくれてましたか。
きっと君に彼女なんか出来たら また素直に祝福なんて出来なくて だけど嘘つくのも、隠すのも意外と得意だから もし嬉しそうな顔で言ってきたら 「おめでとう」 っていつもどうり笑って、言ってしまうんだろう。 ほんとはそんなことみじんも思ってないのに。
入学した時より減った荷物 入学した時より短くなったスカート 入学した時より柔らかくなったブレザー 入学した時より増えた形だけの友達 入学した時より減った楽しむ気持ち 一年もたったらこんなもんだよ。
帰り道、線路の横の坂を自転車で降った。 桜まつりとは名ばかりで、 残ったピンクを混ぜた葉桜の列を横目に走る。 花びらひらひら。散ってゆく。 私は早く夏にならないかなぁなんて思っていた。
自転車を漕ぐ。 ついこないだ切った髪と、入学した時より短くなったスカートをなびかせて。 もう身を縮めるほど寒くはなくなった。 今日はマフラーをせずに坂を降りた。 春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て、 すぐに来年になる。 時間の流れは残酷だわ。
朝起きて、支度して、学校行って、帰ってきて、 ご飯食べて、お風呂入って、眠りにつく。 変わらない毎日。 桜が咲いたって、卒業式があったって。 桜なんか毎年見てるし、 卒業式つったってあたしが卒業する訳じゃないし。 くるくるくるくる。 日常がなくなってしまった人も、変わらない毎日を過ごす人にも 朝は来るし明日が来る。 明日が来て、1週間後が来て、1ヶ月後が来て、1年後が来て、あっとゆう間に大人になる。 つまらない日々を変えるのは、 あたしだ。
甘いあまいチョコレイトは 砕けて溶けて固まって みんなを幸せにする。 チョコレイトはね幸せの味がするのよ。
みんな変わったけど変わってなかった。 あたしよりちっさかったのにおっきくなっちゃって。 だけどばかやって笑うその笑顔は、 卒業した5.6年前と全く変わらなくて。 楽しくて懐かしいその空気は。 あの日当たりのいい教室と同じものだった。 変わらずに前に進むってこういう事だと思った。 いつかみんなが大人になって、小さかった面影なんて無くなってしまっても、 この笑顔だけはきっと変わらないんだろう。 そう思ってあたしも 変わらずに前に進むことにした。
ひらひらと舞う雪の中歩いていたら はしゃぐ小学生の君を思い出した。 外行こうぜー!!なんて笑って、 あたしを誘ってくれたあの日は、 気付かぬ間に遠い昔になってしまって。 でももうあたしもそんなに子供じゃないから 懐かしいなぁなんて思ってみたりした。 本当は寂しくなったりした。
未来なんて分からないけど このまま変わらなければいいと 思ったりした雪の日