いつもの4人
小学校の時、私の隣にはいつも3人の女子友達がいた。ひとりはおっとりしてて、ひとりは引っ込み思案で、ひとりは泣き虫。喧嘩ももちろんあったけど、なんだかんだで最後は笑ってた。だけど、私が中学受験をして受かって、1人だけ地元じゃない中学に行くことになってから、少しずつ何かが変わっていってしまった気がする。
引っ込み思案だったあの子は引っ越して東京にいる。昔は頻繁に連絡とっていたけれど、今では年賀状送るくらいになってしまった。おっとりしたあのこと泣き虫なあの子はそれぞれ別の高校に通っている。そのふたりとはたまにバス停で会うけど、なんだか昔とは少し違う。その原因が何なのかもよくわからない。少し前におっとりした子と話したら、やはりその子もほかのふたりとあまり連絡取れていないそう。
出会いがあれば別れもある。離れ離れになって連絡が途絶えるのは普通のこと。でも、それじゃあなんだかやるせなくて寂しくて。今の友達が嫌なわけじゃない。むしろ大好き。それなのに、もう離れて何年も経つのに、寂しいのはなんでなんだろうな。またいつか、昔のように四人揃って笑ってはしゃいで話せたらいいな。