数学の授業中。 視界に君が飛び込んでくる。 授業に集中できない。 おかげで問2の解き方が全くわからない。 君の罪は重い。 僕のアタマの中には、君の美しさの方程式のみが色濃く残った。
「君は勇者さ。」 神様は言った。 僕は剣の代わりにペンを持って、 問題用紙へ飛び込んでいく。 火を吐く古典に、呪文を唱える化学式。 僕は剣一本で戦う。 すべての問題を解き終えた後 チャイムが鳴った。 僕の机には大量のよだれと真っ白な問題用紙だけが、 置いてあった・・・。
おっと、今年は早く来てしまった。 まだ、5月だっていうのに。 俺は夏の妖精。 夏になったら仕事が沢山ある。 セミやカブトムシをおこしに行くだろ、 コンクリートのフライパンを加熱するだろう、 あっ、夏フェスも盛り上げに行かなきゃいけねーなァ 今年の夏も忙しそうだ。 昔、あいつと約束した夏まつり今年もいけねーなァ
ピ、ピ、ピー 耳に心地よい音から 2秒間の静寂。 今日も誰かがしゃべりだす。 夜10時、ひとりじゃないって思える。 今日もラジオの中の学校が開校する。
誰にでも相棒はいる TVにはリモコン 靴下にはもう一つの靴下 時計の長針には短針 近くに相棒はあふれている 僕の運命の相棒も割りに近くにいるのかも?