わたしの会いたい人は
わたしの会いたい人は、お世話になった顧問の先生です。
とても優しい先生で、体調を崩して学校を休みがちなわたしをいつも心配してくださっていました。
部活動の指導にもとても優れた先生で、初心者ですごく弱かったわたしに的確な仕事を与えてくださり、チームとして戦うということを学ばせていただき、そして、自分の仕事を果たせたときの達成感や、こんな自分でも役に立っているという充実感を味わわせていただきました。
しかし、今年の6月の終わりに突然先生は亡くなってしまいました。まだわたしの学年が引退して1ヶ月も経っていませんでした。体調を崩されていたということも全く聞いておらず、本当に突然で正直今もまだ先生の死から立ち直れていません。時々、夜になると先生のことを思い出して泣いてしまいます。
また、わたしは引退式のときに、卒業のことで先生に心配をかけませんと約束をしました。それなのに、先生が最後に登校された日もわたしは欠席していて、最後の最後まで心配をかけてしまったことをすごく後悔しています。
そして、最近わたしは家庭のことや将来のことでとても悩んでいて、でも周りがみんな受験生なので友達にも思うように相談できず、先生がいてくれたらなと強く思ってしまうこともよくありました。
でも最近少しずつ、今は自分を助けてくれる人がいないって嘆くときじゃなくて、助けてくれる人を自分で探すときなんだって思えるようになってきました。
このことに気づけたのも、こう思えるようになったのも先生のお陰だと思っています。
だからもう一度会って、「今までありがとうございました」と「さようなら」が言いたいです。そして、もし、いつまでもクヨクヨしている情けない私に喝を入れてくださったら、もうなんにでも立ち向かえる気がします。
もう会うことは出来ないとわかっているけど、どうしてももう一度会いたいです。