神様なんていない
4月:単身赴任の父の喉の調子が悪く、ガン検診を始める。
6月:食道ガンだった。しかもかなり大きい。
7月:仕事をしながら放射線治療をしてたら倒れて救急車で運ばれた。
8月:ガンの手術。順天堂大の病院で。僕ら家族もお見舞いに行った。治るように、治るようにと祈った。
9月:自宅療養スタート。ちょくちょ家に帰っていた父が久しぶりに毎日家族と過ごす日々を過ごした。
その時まで僕はテレビで見るような奇跡が起こると信じていた。そう、神様にお祈りしていたのに…
3月:突然救急車で運ばれた。血を吐いた。もう残り日数も無いと言われた。そして今、昏睡状態だ。[危篤]と言われている状態だ。
家族の中では一番頑張っていた父なのに、どうしてこうなるのか。世の中にはもっと意地汚い人がいるのにどうして苦しむのは父なのか。祈っても、祈っても、効果はなかった。奇跡なんか起きない。神様なんかいないんだ。