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六人七脚卓球部座

私は女子卓球部に入っていました。私たちの代は六人しかおらず、一つ上の先輩は24人。後輩は15人と多い世代に挟まれて、部活動をしてきました。
私が部長になった時、5人に言った言葉。それは『当たり前のことを当たり前にやろう』でした。先輩方は準備や片付け、ボール拾いなどをほとんどやってくれませんでした。それが私たちはとても嫌でした。だから、後輩達にはそんな思いをさせたくない。『なんで先輩達は言うだけ言ってやってくれないんだろう』と思われたくない。そう言うと、5人は『えー』といいながらも、引退する時までしっかりと準備や片付け、ボール拾いをしてくれました。引退の時、顧問の先生がそんな私たちの行動をしっかりと見てくれていたこともわかり、褒められとても嬉しかったです。そんな私たちの背中を見て、後輩達が当たり前のことを当たり前にやってくれていることを願いながら受験勉強をしています。
大変なこともあったけれど、それ以上に楽しかった部活動。そんな仲間と会うことが出来るのも残り少なくなりました。高校生になってもたまにはみんなで集まって、楽しく卓球ができればいいなと思いつつ、『六人七脚卓球部座』と名付けます。