ビー玉を透かしたような眼差しで 生糸の上を行き 長い翼が私を秘する ねえ、これで良いのかしら
詰め込みすぎたキャリーからはみ出た色は 今から歩むキャンバスへぽたぽた滲む 絵の具か涙か、はたまた汗か 裸足の私は筆として最適だろう
時を纏う透明が漂い 像を得ようと青へもがいてみる
生温い乳白色の空気 綺麗でいて濁っていて寂しかった ひとり取り残された13時
芯まで焼けた目玉焼きとフライパンの端に寄せたドライカレーとラップで包んだ玄米ご飯 平日の、パジャマの私だけの数時間
睡眠が幸福ならば 眠ると比喩する死もまた 何よりの幸福ではないか 静かに目を閉じるその2種の一瞬が 今日もまた等号で結ばれる 瞼の奥に見るものを 夢と呼ぶのか後の世界と捉えるか 知る覚悟などあるものか そろそろ瞼も思いでしょうから 安らかに、おやすみなさい。
もし、そうだとしたら。 如何なさいます?
今日の商品 『 感情』 ・入れ替え可能 ・使い方無限大 ・理性との併用はご遠慮ください ※こちらの商品は、既に無情をお買い求めのお客様にオススメです。
字でわかることの美しさ 穢らわしさからの難しさ
『 人生矯正シマセンカ』 オ代ハ頂キマセン 代ワリニ貴方ノ人生ヲ 研究材料トシテイタダキマス
赤い紅で花を咲かせて 良い香り? 冗談じゃない 水やりは貴方の仕事 花の匂いは知らないの 私、美しさなら知ってるわ
カンカン帽の君と 隣町に笑い声を置いてきた
繊細な 美しい感性で 世界を見ていて そのレンズ貸して。ちょっとだけ。
「思春期だからだよ」 と、皆言う だったらそんな時期も楽しもうじゃないか 自覚ないけど 言葉に出来ないくらいのワクワクも 嫌になる程の落ち込みも 歳を重ねていつか無くなるくらいなら