本当にあったバレンタインの話
これは僕が中学生のときのお話です。僕が通っていた中学校はお菓子を持ってくるのが禁止でした。そのため、バレンタインにチョコを持ってくるのは一応禁止されていました。しかし、先生方は見てみぬふりをしてある程度は見逃してくれていました。けれども、あるとき事件が起こりました。ある男子生徒が友チョコを渡しているところを先生に見つかってしまい、あろうことか先生にもチョコを渡して見逃してくれと言ってしまいました。その先生も流石に見逃すことはできず、学年集会が開かれることになりました。学年集会では、チョコを渡した人、チョコを貰った人は挙手をさせられて、その人たち全員反省文を書いて提出しなければならなくなりました。しかし、僕はチョコを渡してもないし、(恥ずかしながら)貰ってもなかったので、反省文を書かずにすみました。けれども、学年の大半の人は反省文を書くことになっていました。僕は反省文を書かなくて済んだものの、何故か少し心が痛みました。