耳をすり抜けていく声と鳴るチョーク あなたが腕まくりして見える手首が やけに眩しく見えて 私のノートは白いまま
言葉のナイフを音速で切りつけるよりも 至極平穏に、静かに 透明な箱に、閉じ込める 空気の中で、溺れさせる 言葉も強力な兵器だけど 無いものと視られるのは 万国共通の兵器だ
君の前で息を止めると 呼吸ができなくなってしまうよ 誰かと過ごした40分より 君と過ごした10分の方が短く感じるんだ 僕等は生まれてから死ぬまで ずっと生き続ける 君といると一日前のことを 昨日のように思い出してしまうよ 君といると 独りじゃないみたいだ 毎日がEveryday
キャスターのフロントみたいな煙を 燻らせて 感傷は、夜の空気を纏うのです 大人に成ったのは、 身体ばかりで 頭でっかちなのは、 宇宙人みたい 昨日のシードルの移り香が シャワーを浴びた今も 指を絡ませてくる 夢の中で何かから逃げるような そんな毎日 巧く日々を消化出来たら そのときは、 そのときは、指輪をつくろう
あなたは雨に似てる手 かさ海月をつるり撫でる だきしめていたいと思った まだ眠い目を擦りながら
僕 僕とは 僕とは何か 君とは何か 君とは 君 僕はいつも君を思っている 君はいつも何を思っている 君 君とは 君とは何か 僕とは何か 僕とは 僕
恋よ来いよ愛よ会おうよ あれよあれよと好きになれ 抱きつくしっぽ振って「ただいま」と
「どうして煙草吸うの?」 「さぁね。」 あの人の横顔に見惚れたから 「ただのひまつぶし」 同じ景色が見れると思ったから 少しでも 近付けると思ったから
朝焼けの喉に麦酒を流し込んで ぬくい眠りに浸かろう ジェンキンス暫しは目を瞑って 起きたなら、また陽射しは眩しいから だから、それまで、どうか安心していて
出ない一言 口にする怖さ その先のこと 今日あったこと 君が好きだってことでさえ 曖昧にして言えず仕舞い 会うことすら億劫で 今迄とは違うみたいだ 本当は早く、そこに居たいのに。