prayer
「どこかへ行こうか」「どこへ?」
「決めてないけど」「決めなきゃね」なんて
話をするだけで 少し楽しくてさ
浮かれてるんだ 随分馬鹿みたいだなあ
結局行き先は決まらず 朝と同じベンチに2人で
入道雲がオレンジに染まる 向日葵が傾いてく
僕らはどうせひとりぼっち
1+1=2なんて数学じゃあるまいし
だけど何かを変えられそうな気がするのは
何だ 夏のせいか
「君が思うほど世界は 冷たくも悪くもないよ」
この言葉結構気に入ってるんだ、なんて
今更伝えて遅いよなあ
ああ あのとき
僕らはどうせひとりぼっち
1+1≧2だってあるかもしれない
だから何かを変えてみたくて
「奇跡」ってもんを信じてみたいんだ
願い事なんて叶ったためしはないけれど
星に願うほど大それた願いじゃなくてさ
ただ ありふれた日々を 幸せな今日を 確かな未来を
叶わないと知ってそれでも「願う」のもまた夏のせいか