先生
去年の担任の先生の話です。
去年の担任の先生(以下、先生)は、私が入っていたテニス部の顧問の先生でした。
先生は部活や上級生に対してはかなり厳しく、あまり生徒ウケはあまり良くない先生でしたが、授業は分かりやすく、授業の合間に話す雑談は面白くて、私は好きな先生でした。
しかも先生の実家は私のお母さんの実家と近く、さらに、以前私が住んでいた家と先生が住んでいる家が徒歩5分圏内で(多分)、おまけには先生の次女さんと私の下の名前が同じという共通点がありました。
私は中学に入ってからテニスを始めたので、小学校からやっている同級生とは実力差がありました。
中1の夏の合宿のことです。
自分で言うのもなんですが、私は初心者の中では先生やコーチにも期待されていたらしく、合宿でのペアは同級生の経験者の子と組むことになりました。
何回戦目かの試合で、私はミスを繰り返すようになり、ペアの子に申し訳なくて涙目になっていました。その試合の休憩の時、コーチはペアの子に対して「どうしてお前が取りにいかないんだ」みたいなことを言っているのを隣で聞いていて、申し訳なさすぎて、泣いてしまいました。その後も気持ちを切り替えルールことができず、試合中にも泣いてしまい、結局は私のミスでその試合は負けてしまいました。
その合宿を境に、精神的に厳しくなったのか体調を崩すようになり、練習を休むことが増えました。そうすると腕も少し落ち、周りの人にも迷惑をかけることになりました。
そのことが嫌で、最終的に私は部活をやめることにしました。
先生に、部活をやめたいと思っていると伝えた時、先生には「2週間後の新人戦には出て欲しいから考えておいて欲しい」と言われました。だけど私は新人戦には出場せず、退部するのもうやむやになってしまい、中1の時には解決しませんでした。
中2になって、ちゃんと先生と話をして退部届を出そうと思っていました。
だけど、先生は市内の教育委員会に異動となり、それ以上話をすることはできず、新しい顧問の先生にイチから説明するのは億劫となり、いまだに退部届は出せていません。
去年の担任の先生は、部活の顧問の先生としてお世話になり、合宿の後も何回か話をしていたのに、期待に応えることも感謝を伝えることもできず、後悔している先生です。