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私の始まりだった曲

私にとって、米津先生の「LOSER」は本当に大切な曲
です。

米津先生を知ったきっかけは、SOLでした。
出会ったことない音楽でした。
すぐに引き込まれ、アルバムなどで曲を聞くように
なりました。

時は流れて中2。
私は、人生最大とも言えるいじめに会いました。
人より踊れることを理由に、意味もなく休み時間に踊る
ことを強制されました。
最初は答えてたけど、毎日のように続いたため、さすがに
頭にきました。
初めて、私は踊ることを拒否しました。
そしたら、それを良く思わなかった女子10人ほどが私の
周りを囲んだのです。
壁と女子によって、私は逃げ場を失いました。
それ以来、私は踊ることが出来なくなったのです。

数ヶ月後、文化祭のステージの応募が出ました。
文化祭の最後にやる、生徒や先生みんなが見てる場です。
私は、そこに立つことにしました。
踊ることでいじめられたなら、自分の踊りでそいつらを
黙らせればいい。
覚悟を決めて、私は応募しました。
申し込み用紙にそんなこと書いたらはねられるので、
理由はそれっぽいこと書きました。

何の曲でステージに立つか。
選んだ曲は「LOSER」でした。
今まで、表舞台に立って大きなことをやったことが
なかった。
なんなら、裏でずっといじられているタイプだった。
そして、それがいじめに変わった。
私は負け犬だ。
でも、そのままじゃ嫌だ。
たくさんの人が見てる前で、絶対に見返してやる。
そう思って、再び人前で踊ることを決意しました。

当日、私はお面を付けていました。
正体が分からないまま見返した方が、完璧な復讐になると
思ったからです。
でも、前日にバレてしまい意味がなくなりました。
また、ステージでの名前も決めました。
それが「Sa-i」なんです。
私がずっと大切にしてきた名前。
活動するときは、必ずこの名前にすると決めていました。
人前でSa-iを名乗ったのは、このときが初めてでした。

ステージは大成功で、周りがいじってくることも以降は
なくなりました。
私の生活を180°変えてくれたステージでした。
自分に自信をくれたきっかけになった出来事。
一生忘れません。