教頭のキセキ
私は、転部する前、運動部に所属していました。
合宿のとき、1人部屋で、消灯しても怖くて
なかなか、寝付けませんでした。
ふと、普段は、全く聞かないラジオが、目に
入りました。無音が怖かった私は、初めて
ラジオを聞きました。その時、たまたまつけた
ラジオが、スクールオブロックでした。
「フリーダーーム!!」
あしざわ教頭の声が聞こえました。
最初、思ったのは「なんだこの人、ヤバいな」
ということでした。でも、その時その大声
に、かなり救われました。
もし、その時、私が運動部じゃなかったら。
もし、その時、1人じゃなかったら。
もし、その時、あしざわ教頭が、叫んで
なかったら…
私は、スクールオブロックを聞くことはなかった
のです。ひとつひとつが、キセキみたいに
重なって、運命になるんです。
教頭が、私に、第2の居場所をくれました。
それが、どれだけ、心の拠り所になったか
わかりますか?
教頭、今までありがとうございました。
今度は、私達生徒が、教頭にエールを送りたい
です。