洗いたての洗濯物は いつもの柔軟剤の匂い あの人が「いい香りね」って言ってくれたから ずっと使ってる柔軟剤の匂い 「ちょっとは手伝ってよ」 いつも喧嘩の理由になってたそれは いつからか半分になって いつからか思い出になった 「今日は一日快晴 お洗濯日和です」 いつものお天気お姉さんの声に 「僕の心は 大雨警報ですよ」 とポツリと返す 本日快晴 心地いい風 柔らかな風に乗って運ばれてくる匂いは 白と黒ばかりの洗濯物に あの頃と同じような 鮮やかな色を付けてくれるような気がした