出店で買ったラムネをのんだ 中身からっぽなるまでのんだ からんと響くビー玉と 瓶のガラスと大空を 透かしてみればそこは光り 淡くはじけて消えてゆく
ひろいひろい大空に ぽたり、とあたたかい雫がひとつ。 あれ、雨は冷たいはずなのに。 昔、お母さんが言っていた。 ‘ 空から降る雨は、 神様が泣いているから降るんだよ ’ きっと、どこかで生きているのかな。
「すきだった、」 君はそう言い残して去っていった。 すきだった、 ...過去形だ 果たしてどんな意味があるんだろう いや、意味はないのかもしれない でも少し気になって考えてみたけれど、 よくわからない 明日、君にこたえを聞いてみよう あれ? どこにもいないや、 なんでだろ。
片想い、 事が終わった夜は 激しい虚無感に襲われる。 なのにどうして会ってしまうのか。 僕も分からないや。
君はこう言った。 「 愛 とは冷たく、脆く、儚いものだ。」 何が冷たいだ。 何が脆いだ。 何が儚いだ。 僕が知っている愛はそんなものではない。 僕だったら、きちんと教えてあげられるのにね。