こくりと琥珀色の液体を流し込み 「お」「め」「で」「と」「う」 虚空に散らばった文字がゆらゆらと ことりとグラスを置いて あぁ...大人になったな、なんて 去年と同じ言葉をなぞる ひとりふたりさんにんよにん たいせつな人たちの顔が 流れていくのを眺めながら 静かに夜が深けてゆく
何処へ? 前へ。 遠くへ。 向こう側へ。 夢を叶える場所へ。 挫折を味わう場所へ。 愛を与える世界へ。 愛を懇願する世界へ。 もう戻れない毎日へ。 戻りたいと願う毎日へ。 青々とした17は 昨日の中に閉じ込めた 苦楽も何も 分からない ハリボテのまま 飛び込んだ 期待してるよ、18歳
今朝の夢にこの一年で亡くなった祖母が出てきた。 夢の中では、今も生きている愛犬は私の腕の中で亡くなってしまった。 きっと祖母は会いに来てくれたんだ。 目が覚めると、時計の針は午前2時過ぎを指している。 そうか、今日は私の誕生日だ。
はじめて映画館に行った日、 音は身体を伝うのだと知った。 きみと話した日から、 きみ以外が騒音になった夏を。 あなたの音を頼りに また会えますか、 僕の全身にはきみが響いているのだけど。