時間の進みが遅いのも
伝えたいことがあるのに 言葉にした途端 それらは意味のないものになってしまう 忘れたいことがあるのに 言葉にされた途端 それらは心に刻まれてしまう 隠したいことがあるのに 言葉になった途端 それらは逃げていってしまう
踏み出したその一歩に 責任をもてないのだ。
時々、胸がざわりと騒ぐ 海の波のような 木々の揺れるような 小さな音が広がって 波は荒れ、風が強く吹き 嵐のような不安が 私を呑み込んでいく 大きく深呼吸をして 収まるのをじっと待つ 「大丈夫」 そう言い聞かせながら やがて来る日常を ひたすら待ち続ける
いつも教室で ぽつんとひとり そんな君の背中は もうみていられない わたしは知っている 君が優しいことを 誰よりも一生懸命なことを 笑顔が素敵なことを 君と話しているとわかるよ 君がもっと周りの人となかよくなりたいこと でもね、わたしは知っている 周りの人はね 君が思っているほど怖くないよ もし誰かが君に怖い思いをさせたなら わたしのところにおいで 誰かに助けてといえるひとになってほしい
これは ちょっとした夢で、 しばらくしたら また あそこに戻れるのではないかと そこにわたしの居場所があるんじゃないかと 思ってしまうのです
底の底にいる時にこそいい物語がかけるのは一体どういうことなのだろう