地球がひとつになるのなら 宇宙がひとつになるになら その時を感じるまで きっと私は生きていく。
長い長い長い 坂道を登って 爽やかな風が 首筋をなでて 待ち望むのは 青信号。 五月色の夕焼 五月色の自転車 五月色の図書館 五月色のスニーカ― 五月色の伸びた影。 待ち望むのは 五月色。 待ち望んでいた 五月色。 スーパーの帰り道、五月色の君をみつけた。
「あなたが私を殺してね」 そうして僕は1人の人間の人生の終焉を託された 「もうすぐ私のアイデンティティが死んでしまう」 「だから あなたのその執着を敬愛に昇華させて 私を殺して欲しい」 yesなんて答えを出したつもりはなかった それでも、なぜだろうか 今、君は僕の膝の上で幸せそうな顔して死んでいる 君対して僕は執着ではなく敬愛を持っていたかった、のだろうか
手を伸ばせばまだ 夜だから 君が見た夢まではまだ4時間くらいあるじゃない 理屈に理屈を重ねて守るのは誰でもなく自分で 脆い鎧を纏って 荒野を進む 明日はまだ来ない