新しい朝が来た。希望の朝だ。秋風薫る大学 校舎には鬱屈とした重い時が流れる。一日の 長さは充実度によって体感が異なる。今日は さぞ無意味な時を過ごすのだろう。前に進ま んとする足は突然止まった。軽く嗚咽。足が 頑なに向かおうとしない。ふと刻を見る。緊 張が途切れた。遅刻。実習。終了。熟語がぱ っぱと移る。絶望に変わった瞬間、頭痛がし て目が開いた。日常と非日常の狭間。頬をつ ねりPCと対峙する。夢の中漂い疲れたか。