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大きくなったつもりでいても
まだまだちっぽけで。
だけれど少年少女最期の春よ、
大人になる覚悟を持ってこい

明日は我が身、
使われ古したことばには
それだけの重みがあるの
流行りものとは違う
酸っぱくてえぐい匂いがするの

嫌いな人間を殺せないなら
大好きな人を大切にしよう

曖昧と選別を持ちあわせて
ありきたりだけれど、前を向こう
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お久しぶりです、SOL。ポエム掲示板。私は大学生になり、今、大学の仲間との詩の展示会真っ只中です。展示のテーマが「高校生」で、ふとこの掲示板を思い出して、久しぶりにここにきました。

なんて遠い過去のようにいうけれど、まだ一・ニ年前のこと。振り返ると「高校生」という名前は思ったよりもキラキラして見えます。ここに載せている詩(らしきもの)が、思ったよりも今の自分から離れていなくて、過去の自分に安心させられました。

詩を載せはじめたのは、「人に見られる」と意識したのは、この掲示板から。展示会や本に詩を載せてもらったり、弾き語りで詞を披露するようになったり。目の前に「他人(ひと)」がいるようになっても、それが(これからの目標として)もっともっと大人数になっても、変わらないものがありますように。もっともっと変われますように。あまりにも、まだまだこれから、です。


高校生が遠い過去になっても、たまに帰ってこよう。

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1月1日君と一緒に No.2

「うっそ。○○知ってるの⁉」
「え?あっ、うん。そっちこそ知ってるの?」
「うん!うん!ちょっと後で話そう!」
自己紹介の後もそわそわしすぎて先生の話が全く頭に入らなかった。
○○というのは4人組ロックバンドで、デビューはしてるけど世間には知られていないバンドなのだ。
チャイムが鳴るとすぐに彼女の席に行った。班が同じなのだから近くて当たり前だが2歩で着いた。
「えっと…さっきも言ったけど、結花って言うの。普通に呼び捨てで呼んでくれていいからね。○○、私大好きなの!ここちゃん?は何の曲が好きなの?」
「あ、ここでいいよ。私は『together with you』かな。歌詞が好きで」
「あ~!いいよね!私『One day we』かな。これも歌詞がいい!っていうか本当に全部良い曲だよな…」
「そうだよね。私存在が薄いから、でもそういう時に○○の曲聴くとこれでもいいんだって思わせてくれる」
「分かる!あのさ、次の時間も話さない?」
こうして今に至る。私たちはすっかり仲が良くなった。向こうも徐々に心を開いてくれ、関西弁になった。それに安心して私も関西弁になった。
これまでにも友達はいたがこんなに趣味の合う友達に出会えたのは初めてだ。
今が1番、幸せな時間だ。

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非現実ーおとぎ話ってそういうものー ⑤

そんな2人のことを、ローズとリリーはもちろんよく思っていませんでした。とくにリズに対して、とても怒っていました。2人はいろんな方法でヘンリーとリズを邪魔しようとしましたし、リズにもたくさんの嫌がらせをしました。リズはとても優しいですから、なにかの間違いだと思ってとくに気にせず暮らしていました 。でもヘンリーは2人のいやがらせに気づいていました。そして、そのことをヘンリーが知らないと思ってローズとリリーが近づいてきていることにも。
王さまとお妃さまももちろん気づいていました。2人はリズとヘンリーがせっかく結ばれそうなのに邪魔をさせるわけにはいかないと、ローズとリリーを遠い田舎の別荘にしばらく泊まらせることにしました。素敵な男性方とのパーティーが毎晩あると聞かされた2人は、喜び勇んで出かけていきました。
さあ、これでヘンリーとリズの邪魔をする者はいなくなりました。2人はこれから、相手の良いところや悪いところを知り、長い年月をかけて受け入れあっていくでしょう。そしていつの日か本当に夫婦になるかもしれません。もしならなくとも、2人ならお互いをいいパートナーとして、生涯付き合っていけるでしょう。
誰もが結婚するだろうと思っていたカップルが破局するように、一生の友だちだと思っていたひとといつしか疎遠になってしまうように、先のことなんて誰にもわかりません。
けれど、願わくばすべてのひとが、そのひとだけの幸せで満たされていますように。