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ちょっとした企画:理外の理に触れる者 1/2

異能設定
肉体年齢3歳以上の人間または人外存在に、大体2d6で6ゾロが出るのと同じ確率で発現する。人外存在の場合は若干確率が上がり、人間の倍くらいの確率で発現する。学校の1クラスに1人か2人はいるくらいの確率。
能力名は以下の2要素によって説明される(「○○の●●者」みたいな感じで)。
・能力対象
異能で干渉する対象。1d100でファンブルするのと同じくらいの確率で同じものを対象とする異能者が現れることもある。
・位階
干渉の程度の強さ。4段階に分かれる。能力の強制力は上の位階ほど強く、能力同士が干渉した場合、より高い位階の能力が優先される。
能力の使用には代償が必要で、基本的には体力の消耗という形で処理される。稀にそれ以外の方法でどうにかしている能力者もいる。位階が上がるほど代償は大きくなるが、その分できることも大きくなる。
また、能力を使い続けることで上の位階にランクアップすることもあり得なくは無いが、一つ位階を上げるためには普通にやったら大体数百年から数千年の年月が必要なので、人間には基本的に不可能。ランクは以下の通り。
観測者:最も低い位階。対象を認識する異能。所謂「霊感」などはこれに当たる。能力者全体での割合は2d6で4以下が出る確率と同じくらい。
干渉者:2番目に低い位階。対象に触れ、その動作や定義に干渉する。本質は対象への『依頼』であり、対象には依頼を拒否する権利がある。できることはあまり多くは無いが、能力使用による代償も少ない。能力者全体での割合は2d6で5~7が出る確率と同じくらい。
指揮者:2番目に高い位階。ある程度の強制力と威力を以て対象を操作するもの。本質は対象の『使役』であり、対象は基本的に命令を実行しなければならないが、抵抗する権利がある。抵抗は多くの場合肉体や精神の変質という形で現れるため、未熟な能力者は能力に振り回される。能力使用時、改変の規模に比例してより大きな代償が必要になる。能力者全体での割合は2d6で8~11が出る確率と同じくらい。
支配者:最高位階にして能力の完成形。指揮者以下にできることは全部できる上、絶対的な強制力を持っている。威容による命令であるため代償も存在せず、また対象は自分にとって不都合な動作ができなくなる。能力者全体での割合は2d6で6ゾロが出る確率と同じくらい。

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理外の理に触れる者:魑魅魍魎の総大将 その⑥

「ごちそーさまでした」
未だ飲み込み切れない霊体組織に口をもぐもぐさせながら手を合わせ、月は化け物に向き直った。
「鬼、ご苦労」
床に倒れて動かなくなった鬼の背中を踏みつけつつ、化け物に近付いて行く。彼女が通り過ぎるのと同時に、鬼の身体は彼女の足元に吸い込まれるように消えていった。
「さて、待たせたなぁ」
化け物が咆哮をあげ、両腕を彼女に向けて伸ばしたが、月の目にも留まらぬ蹴りがそれを弾き返し、衝撃に耐えきれなかったのか片腕は2つ目の肘関節から捩じ切れ落ちた。
「どした? この程度か? ほらほら頑張れ頑張れ」
にやつきながら化け物を睨む月の両目の上には、いつの間にか新たに1対、金の虹彩と縦長の瞳孔を具えた眼が現れている。
化け物が残った片腕で薙ぐように攻撃を放つ。遠心力によって化け物自身の能力以上の威力を持っていたそれを、月は片手で軽々受け止め、膝を使って蹴り折り引きちぎった。
「ほらほら、もうお手てが無くなっちゃったなァー?」
ちぎった腕を引きずりながら更に近付く。化け物が短く吠えて噛みつこうとしてきたが、月は一度腕を放り捨ててから片手で受け止め、下顎を鬼化した脚で踏みつけ、押さえた片腕で上顎を持ち上げ、動きを完全に封じてしまった。
「あーらら、もう動けなァーい。……さて」
鬼の牙の並ぶ口を耳まで裂けさせたにたにた笑いを化け物に向け、空いた片腕を虚空に向けて突き出す。
「戟、来ぃ」
無から突然現れた矛状の武器を掴み、開かれたままの化け物の口の中に突き刺し、その頭部を貫通させる。無数の眼球が一瞬ぎょろぎょろと動いたが、すぐにそれらは動きを止め、薄灰色に濁り、月が戟を消すと支えを失った死骸は壁から剥がれ、畳を数枚吹き飛ばして床上に斃れた。
「よしよし、鮮度は大事だし、さっさとイタダキマス」
露わになった床板の上に座り込み、化け物の残骸をかき集め、月はゆっくりと食事を始めた。

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輝ける新しい時代の君へ Ⅲ

その後、思い付いたように「そういえば坊や、時間は大丈夫かな」と尋ねた。随分高くにある、公園の時計を見上げるとそれは九時を指そうとしていた。
「あ、そろそろおばさんち行かないと」
「そうかい、じゃあ俺も帰るかな」
「うん」
 ベンチから飛び降りた少年は間もなく走り出し、公園を出ていった。その時に後ろを向いて「じゃあな」と手を振った。穏やかにゆっくり男も手を振り、「後ろ向いてると危ないよ」と微笑みながら注意喚起した。


 翌日、その日も少年はいつもの公園のベンチに座って空を眺めていた。この日は快晴で、空全体が朝日に照らされて白く光っていた。風は穏やかで、少し暑い位だった。
 少年は昨日出会った男を気に入っていた。 
 話が特別面白かった訳ではないが、自分を『可愛がっている様に見える』だけの大人ではないことが嬉しかった。自分の様に静かだと、子供の相手をしたい大人にあまり好かれないことは既に知っていた。しかし感情が表に出にくい。
 こんな幼児が人の心の内などを、所謂『察す』ということができるのかと思うだろうが、子供は案外と、人の胸中を見透かすのが得意だったりするのだ。全ては理解していなくとも雰囲気で分かる。
 そんな自分に純粋に楽しそうに話しかけてくれたことが嬉しかった。
(おじさんまた来るかな)
そう思っていると、
「よっ」
 白い天を写す瞳に望んでいた男の顔がいたずらっぽく笑った。少年も「よ」と返した。

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能力モノの設定を思いついたので誰か書いてください その①

異能設定
肉体年齢3歳以上の人間または人外存在に、大体2d6振って6ゾロが出るのと同じくらいの確率で何の前触れもなく唐突に発現する。人外存在の場合は若干確率が上がり、人間の倍くらいの確率で発現する。平均して学校の1クラスに1人か2人はいるくらいの確率。
能力名は以下の2要素によって説明される(「○○の●●者」みたいな感じで)。
・能力対象
異能で干渉する対象。1d100でファンブルするのと同じくらいの確率で同じものを対象とする異能者が現れることもある。
・位階
干渉の程度の強さ。4段階に分かれる。能力の強制力は上の位階ほど強く、能力同士が干渉した場合、より高い位階の能力が優先される。
能力の使用には代償が必要で、基本的には体力の消耗という形で処理される。稀にそれ以外の方法でどうにかしている能力者もいる。位階が上がるほど代償は大きくなるが、その分できることの幅も大きくなる。
また、能力を使い続けることで上の位階にランクアップすることもあり得なくは無いが、一つ位階を上げるためには普通にやったら大体数百年から数千年の年月が必要なので、人間には基本的に不可能。それこそ時間の異能者でも無ければ無理。ランクは以下の通り。
観測者:最も低い位階。対象を知覚認識する異能。所謂「霊感」「未来予知」「読心」などはこれに当たる。能力者全体での割合は2d6振って4以下が出る確率と同じくらい。
干渉者:2番目に低い位階。対象に触れ、その動作に干渉する。できることはあまり多くは無いが、能力使用による代償も少ない。能力者全体での割合は2d6振って5~7が出る確率と同じくらい。
指揮者:2番目に高い位階。ある程度の強制力と威力を以て能力対象を操作するもの。能力使用時、改変の規模に比例してより大きな代償が必要になる。能力者全体での割合は2d6振って8~11が出る確率と同じくらい。
支配者:最高位階にして能力の完成形。指揮者以下にできることは大体できる上、絶対的な強制力を持っている。威光による命令であるため、代償も存在しない。能力者全体での割合は、2d6振って6ゾロが出る確率と同じくらい。