手を伸ばしても届かない絶望が 確かにこの部屋には満ちている お気に入りのヘヴィメタル ぼろぼろの譜面たち 割れてしまったピックの塔 整然と並ぶあの人の痕跡を 絶妙な感覚で保ち抜いたところで それを拭えやしないのだ 中表に放られたスウェット 広がり気味の歯ブラシ 茶渋の取れないマグカップ 息苦しいほどの貴方の気配が 触れれば崩れる均衡で息衝いて なればこそ この部屋は絶望に満ちている 私を芯から染めきっている
退屈隣を見たら 君と目があった 君は急いで目をそらす なんだか少し寂しい気分
コレはあなたのせいでしょう 胸が暴れて治まらないのは