優しい嘘なんて存在しない。
嘘だと知ってしまえば
優しさなんて関係ない。
けれど、呼吸をするように
優しくもない嘘を保身の為の嘘を
吐き続ける。
私が挑戦するか死ぬか
君には強制できない
だってこの世は
私たちの心を取り除くことなんか出来ないから
私は英雄になんかならなくていい
私は一人の女の子であるだけでいい
そのままで世界に立ち向かいたいんだ
恥ずかしがらすに
たくさんの傷や挫折を見せるよ
私が持つ全ての物は
熱い血液を送る心臓であり
熱い野望を持つ心だから
あれから2日、いつもの日常に戻ってはいたが、2人もどこか沈んでいた
夕方、咲夜が買い物へ出掛けたときに、彼女がいた...
「サクヤ、久しぶりね...いや、こっちじゃ初めましてか...」
「誰...?あなたは...誰?」
「...記憶が剥がれ落ちてる...か...」
「答えて...!あなたは...誰...!」
彼女は呪文のようなものを唱え出した
「眠りし汝の記憶よ!全てを在りし光で写し出せ!」
咲夜は眠ったような感覚に陥った...
ここは...?
「サクヤ...」
この娘は...誰?
「私の側にいてくれてありがとう...あなたの幸せを、私が奪ってごめんなさい...」
「お嬢様...私は、充分幸せでした...」
これは...私?
「ありがとう...」
「お嬢様...!」
そこで映像は途切れた...