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硝子に映る碧空

凛と立つ
君の背が見える 憧憬
僕は知らない
君の空を仰ぐ頬に細い涙の痕があることを

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春にとどけよ

いろんなことを考えてしまう。暖かくなる前に、夜がまだ冷たいうちに、忍び寄ってくるような居心地の悪さ。吐き気がするような自己嫌悪とか、夢見心地とか。暗がりが、藍色に変わる頃にもう一度、僕らは戻っていく。もう一度、戻っていく。

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Ep.2 父の残したモノ ストーリー9:終幕

サクは強かった
シャングリラはあっちへこっちへといった状況だった
「お?やっときたか...遅いぞ!」
「ごめんごめん、珍しいものが多くてさぁ...」
少女が実体化した、それは...
「お嬢様?」
ルナ...ルナ・スカーレットだった
「え?サクヤ...?サクヤ!久しぶりね!」
「お嬢様ぁ...」
「ふふっ...サクヤ?そのベルト、貸してもらえる?」
「はい...」
ルナはベルトを装着する
「それに、変身と言っていただいて、腰のカメラに挿入してください」
「わかったわ...変身!」
STANDING BY!
COMPLETE!
「よし!いくわよ!」
「みんな凄いや...」
陵の割れたままのロックシードが光だした
「え?何これ?」
新たなロックシードを生成したのだ
ブラスター!
LOCK ON!
『ファイズアームズ!ブラスターアウェイクニング!』
「お?ブラスターか...負けてられないなぁ」
サクはそう言って、アクセルフォームに変化した
「一気に決めるぞ!」
「オッケー」
「よしきた!」
「ロック!」
EXCEED CHARGE!
START UP!
『超強化クリムゾンスマッシュ!』
「ダァァァァァァァァァァ!!!!」
シャングリラにトリプルライダーキックをお見舞いする
「グォォォォォォォォォ!!!!!」
シャングリラは消滅した...

町のクリーチャー達が消滅していく...
全てが元通りの日常へと戻った...

「よっしゃぁ!」
勝鬨を上げたのもつかの間、サクとルナも消滅を始めた
「あなた...お嬢様...」
「ねぇサク?あんた達って、何時の間に夫婦になったの?」
「そこら辺は後でゆっくり話すから...」
2人は消滅した
それはあのときのように、平和の代償だった...

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この1年

浪人して1年
やっと合格を一つ取った時、涙が止まらなかった。
その時思ったこと…私はたくさんの人に支えられてたんだなってこと。
なかなか成績が上がらなかった悔しさ、みんなに1年置いて行かれた恐怖。もう、自分なんて…そんなことばっか思ってしまう日々。
でも、たくさんの友達が相談とか、応援メッセージを送ってくれた。
だから頑張れた。
自分の学びたいことが学べる幸せ。本当にここまで実感したことはなかった。

一緒に頑張ってくれたE君。
あなたにもこの幸せが訪れますように。
今年の桜はお互い笑顔で迎えられますように…
そして、いつかあなたの隣に並べるくらい、私ももっとがんばるから…
だから…待っててね。

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シューアイス『牧田の場合』

「ざまあみろ、だ。」牧田は薄暗い校舎裏、雑草の茂る中でそっと呟く。手の中の小さな液晶画面に、杉田が加藤の顔面を思い切り叩きのめす様子がぼうっと写し出されている。じめじめとした空気を吐いては吸い、牧田はコマ送りのように流れる映像を表情もなく眺めていた。汗がどこからとなく湧き出てきて、湿った制服を夕方の生暖かい風が撫でる。牧田は神崎のことを思う。腰の辺りまで伸びた黒髪を思い描く。その髪が短かった頃、牧田は確かに神崎のことが好きだった。顔を真っ赤にして手を繋ぎ、一緒に下校したり、したこともあった。喉がカラカラに乾いて仕方なかった。牧田はポケットからシューアイスを取り出し、一口食べる。少し溶けたバニラアイスが牧田の喉を潤してくれる。冷たかったシューアイスが溶ける様に、牧田の恋は無くなっていった。短くて、幸せな時間だった。雨の多い6月が終わる頃、珍しく晴れて気持ちの良い昼下がりに、神崎は牧田と別れた。2ヶ月前から加藤と付き合い始めたらしい。怖くて中々別れ話が出来なかったんだって、ふざけんな、クソ○ッチ。杉田が繰り出す拳の一発一発が、あまりにも生々しく、まるで本当に自分の手が痛むようだった。やれ、やっちまえ。叩きのめせ。牧田は左手をぎゅっと握り締め、誰にともなく祈った。

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青の灯 紅の路

青く走る
白昼夢の中
まどろみから醒め
冷えた空気を吸った

紅に裂いた
高架下のアスファルト
振り返り 振り返り
燃える世界を見る