作り物の眼球で鏡を覗く
唇に血がにじむ
身体に張り付いた孤独を振り払うために
その腕の中でゆっくりと堕ちていく
愛しているなんてただの合言葉
交わして夢に沈む夜は
明けずまだ朝は来ない
今日こそ
幸せになりたい
若いというだけで非難されるようなこの世界で
会ったことも話したこともない大人に
お前は馬鹿だなんて言われたって
どうすればいいのさ
そんなことを平気でいうような大人にだけは
なりたくない、いやならない
若草が目にしみた
だんだんしんどくなってきた日常を
毛布の間に丸めて
いっそこのまま、タイムカプセルみたいに
目を閉じたら、ひゅんって大人になっていたら良かったのに
表面張力を突き破った感情は
このまま宇宙の塵になればいいと願った
水溜りに映った透明な空を
この世の中は大事にしてくれない
さっきから気になってたんだけどあの時計さあ、
止まってない?
えっ⁈何言ってるんですか、う、動いてますよ。
え、いやいや、止まってるって。
や、やだなぁ。動いてるじゃないですか。
今何時?
まだ4時ですよ。
嘘、こんなに暗くないよ〜
ご、ごめんなさい…。
きみに怒られたい
楽しいだけじゃ足りない
疲れた顔で冷たくして
つまんないとこも見せて
わるいことしたら
そんなことすんなよって困って
死にたいって言ったら
そんなこと言うなよって言わないで
溜息ついて呆れてよ
それでも仕方なく傍にいて
ごめんね、って 触れたい
俺は誰だ...優衣...誰なんだ...思い出せない...
男がさまよう、三千世界をその目に映す
俺は...そうだ...前にも...
男はその闇から救い出された
そして、大きな力で過去へと飛ばされた...
時を同じくして、三千世界を見るものがいた
救済者と呼ばれる彼もまた、過去へと飛ばされた...
かつて、ヒミコが納めていた村はいつの日かヤマトと名前を変え、イヨの孫の元、平和な時が流れていた
そんな時に生まれた子、後にヤマトタケルと呼ばれる子が生まれた...
どれ程眠っただろうか...ここはどこなのか...わからない...
鏡のなかで彼は呟く
鏡...モンスター.......優衣...
彼の中の、何かが繋がった...
彼はこの場所を、自らが見てきた三千世界の1つと捉えていた
だが、どこか懐かしい...
「この世界には、私の求めるなにかがある...私の救済を、受けるにふさわしいのか...見極めさせてもらおう...」
そう発する彼の目に、光は点ってなかった...
生 生 い 逆 流 み 広 碧 も こ
き ま つ ら れ じ い い ぐ う る れ か わ の め 海 空 ら も
た 替 想 ず 上 に に に が り
め わ い で ど ユ 憧 川 が に る が 流 く メ れ の 真
そ 魂 さ ど を た 中 昼
の に れ く 見 か を の
前 な ず 行 た ら 泳 中
で っ く か ぐ を
て ん ら 飛
で ぶ
す
雨が降っていいかんじ
アメンボのあの子も楽しそう
コンクリ上では人間共が、今日もなんだか忙しそう
ただでさえ狭そうな肩が傘の中で窮屈そう
あれまあ。可哀想に。
こっちの世界に来るかい。
楽そうに見えるかい。
雨が降っても困らねぇ
風が吹っても困らねぇ
愉快な仲間と共に今日も
楽しい歌を歌おうぜ
雨の日だけの大合唱
あれまあ。なんて顔してんだい。
こっちの世界に来るかい。
こっちの世界に来るかい。
下校時刻
いつものメンバー
その中にいる君
いつも最後は二人だけ
好きじゃないのに
知り合ったばかりなのに
バクバクしてる ヤバイ
「バイバイ。」
「うん、ありがと。」
「こっちこそ、いつもありがと。」
「じゃまた明日。」
ああ、終わっちゃた。
公園のベンチ 取り残されたビニール傘
さみしそうに 夕立に雨に濡れて
戻るはずのない 誰かを待っている
そこに出くわした 僕も誰かを待っている
僕らには 分からないけど
どこかに あるはず
恋の 方程式
間違えて また悩んで
それでも 問の答えを
探しにいこう
終わりが近づくほど愛おしくて
一秒一秒が大切に思えるんだ
永遠なんてないと知っていた
はずなのに
なんとも思っていなかった日々が
こんなにも変わって見えるんだね
「ゴメンね、わがままいって」
「…。いいよ、そのくらい」
「ありがと」
「…じゃあさ、わがまま訊くからその代わりに明日になるまででいいからおれのこと、慰めてよ」