「神崎は麦わら帽子がよく似合う女の子だったなあ」ろくでもない回想をする。杉田が加藤をぶちのめした所を見届け、携帯をしまい、牧田は校舎裏から出てシューアイス聖堂へと向かう。今日の分の祈りを済ませようと木製のドアノブに手をかけたところで、目の端に神崎が映ったので振り向く。見ると、鬼の形相で杉田を担ぎ上げ体育館の方へ向かう神崎がいた。牧田は柄にもなく唾を飲んだ。麦わら帽子を被った神崎の、少し照れたような、柔らかい笑顔の映像が、脳内で浮かんでは消え、気付くと神崎の後をつけるようにゆっくりと歩き出していた。体育館に入ると、神崎は杉田を乱暴に投げ飛ばし、携帯を取り出した。牧田は、興奮と恐怖に苛まれ、混乱する足取りで体育館の倉庫へと回り込み、そこから神崎たちの様子を伺うことにした。汗臭いマットと埃を被ったゴム製のボールの匂いでむせかえる。暫くするとSBGの卯月、皐月、水無月の3人が入ってきて、杉田を取り囲んだ。SBGはヤバい。あいつらが出てくるとろくなことが起こらない。曰く、あいつらに目をつけられた奴が翌日には校庭の砂場に白骨になって見つかったとか。凄惨な拷問と発狂寸前の杉田の叫び声が体育館を埋め尽くして、牧田はもう気が狂いそうだった。優しかった神崎の、柔和な笑みを思いしては、目をつぶり、叫び声で目を見開く。それを繰り返す。女は恐ろしい、と口ずさんでみる。自分が今日初めて本当のことを言ったような気がした。西日が傾いて、もうじきに夜になる。
自分が弱いのは充分わかってる
けど、それを認めてしまったら
あとはどんどん弱くなるだけな気がする…
だから、周りには強く見せる
けど、強く見せるのはものすごくしんどいんだ…
こんなのワガママだよね…
一人、ポケットのなかで淋しくなって
ぜんぶ、あくびのせいにした。
瞼で指を濡らして、窓ガラスにばかって書いたら
理由なんて別に、なくたっていい。
手をふってくれて、
笑顔でいてくれて、
名前を呼んでくれて、
ありがとう。
ただそれだけ。
う......埋れてしまった......!
いやー皆さん創作意欲があって何よりです。
さて、何を話すわけでもなくやはりお題を募集しますのです。
お願いしますですのよ。
あと、要望とかあったら遠慮なく申し出て下さい。
それが無茶振りであったとしても......ねぇ。
オレンジいっぱいの部屋で
大切な鍵を見つけ出すような
ガラクタのビー玉が煌めくような
気持ち悪い程、明日を望むような
どうしようもない焦燥と
未だ知らぬ綺羅綺羅の希望とが
混ざり合って、耳まで赤く染める
どうして君が隣にいるんだ、と
丁寧に髪を梳かしている
(席替えをした後ってドキドキしませんか?あと何回できるでしょうかね…)