土曜の喧騒に僕の闇は掻き消され、君からの返信を待ちながら眠ってしまいそうな帰り道。寂しいなんて考えたら負けだから、ちっぽけな自分は隠して地下鉄の冷たい風に吹かれながらそれでも生きていく。
風邪薬に
花火をどうぞ
シャンメリーと一緒に飲みこんだら
3日で治りますので
「ねぇ瑞穂。今度のあけぼの公園のお祭り一緒に行かない?」
「え。なんで?」
「いや、なんでって。一緒に行こうよ…。」
「何言ってんの?実玲奈は陽と行きなよ。早く誘わないと、男子と約束しちゃうよ!」
そんなこと、考えもしなかった。でも誘うのって緊張するよな…。どうしよう。陽から誘ってくれればいいのに。
「じゃあうちも行こうか?2人って気まずいよね。実玲奈と陽のこと知ってる人がいいよね。それなら誘いやすいし。」
「うん!ありがとう!」
それから1週間たって、瑞穂が陽と、陽と仲のいい斎藤優馬を誘ってくれて無事に一緒に行けることになった。
「ねぇ、実玲奈、明日浴衣でいく?」
「瑞穂はどうするの?」
「うちは、浴衣にしようかな。」
「じゃあうちもそうしようかな。」
「ねぇ、今日一緒に帰ろ!」
瑞穂がそう言ったから一緒に帰ることにした。
「明日って何時にあけぼの公園集合?」
「そういえば陽たちに聞くの忘れてたね。どうしよっか。連絡手段ないじゃん。」
「陽も優馬もラインやってないよね。」
「だね。まー、6時くらいから始まるしそれくらいに行けばいいか。」
「そうしよ!」
いつのまにかもう家の前にいて、そのまま私と瑞穂はわかれた。
ラインを開くと瑞穂から、メッセージが届いていた。
< あけぼの公園に5:45集合だって!
え…。連絡手段ないんじゃなかったの?
< なんでわかったの?
次の瞬間私は放心状態に陥る。
< 陽とメアド交換したんだ。
そんなこと帰るときに言ってなかった。
< え、いつ?
< 学校でアドレスもらって、今入れたところ。ラインはやってないって。
< そうなんだ。
瑞穂は、私の気持ちを察したのかわからないけど、実玲奈もアドレス教えてもらいなよ、といってきた。
無理だよ。そんなこと自分からは言い出せないし、、、。
思い返してみれば、瑞穂は私が陽と話すときにはいつも隣にいた。
私が陽と付き合うって話した時にはすごい驚いていて、そのあと少し気まずくなった。今でも私は瑞穂の好きな人を知らない。
その時私は気づいた。
ー瑞穂も陽のこと好きなんだな。
と。。。
テストもあり、投稿が遅れてしまいました。第2話、読んでいただいたかたありがとうございます!
そんな夜には少し、散歩をしようか。
綺麗になりたいのなら、傘は持っちゃダメだよ。
君の肩を、腕を、足先を濡らして、しとしと落ちていく雨粒。
その中にはきっと、君の頬を伝った雫も混ざってるはずだ。
気が済むまでびしょびしょになったら、
なんにも無かったかのように君の家に帰ればいい。
もし…、もしもだよ。
それでも行くところが無いなら、僕のところへおいで?
あったかいココアとおやつを用意して待ってるから。
おれがひとりでのたうちまわってる間に
おまえらはみんな、前に進むんだな
遅くても少しずつでも確実に前に進むんだな
ただひたすらに前に進むんだな
もう追いつけないかもしれないけど
それでもおれも、前に進むよ